アデイニー・エチェバリア

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この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の)はエチェバリア第二姓(母方の)はバレーラです。(Template:スペイン語圏の姓名)
アデイニー・エチェバリア
Adeiny Hechavarria
千葉ロッテマリーンズ #55
Adeiny Hechavarria in warmups, March 3, 2019 (cropped).jpg
ニューヨーク・メッツ時代
(2019年3月3日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[1]
出身地  キューバ
サンティアーゴ・デ・クーバ州サンティアーゴ・デ・クーバ
生年月日 (1989-04-15) 1989年4月15日(32歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
185 lb =約83.9 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手二塁手三塁手
プロ入り 2010年 アマチュアFA
初出場 MLB / 2012年8月4日
NPB / 2021年4月30日
年俸 1億円(2021年)[2]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

アデイニー・エチェバリア・バレラ(Adeiny Hechavarría Barrera[注 1]1989年4月15日 - )は、キューバ共和国サンティアーゴ・デ・クーバ州サンティアーゴ・デ・クーバ出身のプロ野球選手内野手)。右投右打。NPB千葉ロッテマリーンズ所属。

愛称は「ラ・パンテーラ(La Pantera)」[5]、「エッちゃん[6]

経歴[編集]

キューバ時代[編集]

キューバでは国内リーグ"セリエ・ナシオナル・デ・ベイスボル"のアビスパス・デ・サンティアーゴ・デ・クーバに所属していた。2008年にジュニアナショナルチーム入り。

ブルージェイズ時代[編集]

トロント・ブルージェイズ時代
(2012年8月24日)

2009年9月にボートに乗ってキューバから亡命し、メキシコへ渡った[7]ドミニカ共和国で居住権を確立した後、2010年4月13日にMLBトロント・ブルージェイズと4年総額1000万ドルの契約を結び[8]、入団した。

2010年は最終的にはマイナーリーグのAA級ニューハンプシャー・フィッシャーキャッツまで昇格した。

2011年スプリングトレーニング中のオープン戦では7試合の出場で打率.214、OPS.567と不振で、AA級ニューハンプシャーで開幕を迎えた。この年はAA級ニューハンプシャーで打率.235、6本塁打、OPS.622の成績に終わった。

2012年はシーズン序盤からAAA級ラスベガス・フィフティワンズでプレーし、102試合で打率.312、6本塁打、OPS.788を記録した。AAA級のオールスターゲームにも選ばれた。8月4日のオークランド・アスレチックス戦でメジャーデビュー。この年メジャーでは41試合に出場して打率.254、2本塁打、15打点を記録した。

マーリンズ時代[編集]

マイアミ・マーリンズ時代
(2016年4月11日)

2012年11月13日にジョシュ・ジョンソンマーク・バーリーホセ・レイエスユネル・エスコバーら総勢11人が動く大型トレードで、マイアミ・マーリンズへ移籍した[9]

2013年は、トレードで移籍したレイエスに代わって遊撃のレギュラーで起用され、148試合に出場して規定打席に到達した。ところが打撃面では打率、出塁率ともに低率に終わり、盗塁も10回失敗した。オフに打撃改造に取り組み、強いライナーを放てるようになり、2014年は2年連続で規定打席に達して打率.276まで上昇した[10]。盗塁は減少したが、ナショナルリーグ2位となる10三塁打を放った。

2015年、130試合に出場したが、規定打席には到達しなかった。しかし、打率は2年連続で向上して.281となり、5本塁打、48打点も自己最多だった。

2016年はキャリアハイの155試合に出場し、打率.236、3本塁打、38打点、1盗塁を記録した。

2017年は、左右両方の腹斜筋の張りで2度の故障者リスト入りもあり、マーリンズでは20試合の出場に留まった[11][12]

レイズ時代[編集]

タンパベイ・レイズ時代
(2017年6月30日)

2017年6月26日にブラクストン・リー英語版、イーサン・クラークとのトレードで、タンパベイ・レイズへ移籍した[13]

2018年8月1日、前日加入したトミー・ファムアクティブ・ロースターに登録させるためDFAとなった[14]

パイレーツ時代[編集]

2018年8月6日にマット・セーリンガーとのトレードで、金銭と共にピッツバーグ・パイレーツへ移籍した[15]

ヤンキース時代[編集]

2018年8月31日に後日発表選手または金銭とのトレードで、ニューヨーク・ヤンキースへ移籍した[16]。オフの10月29日にFAとなった[11]

メッツ時代[編集]

2019年2月18日にニューヨーク・メッツとマイナー契約を結んだ[17]。開幕は傘下のAAA級シラキュース・メッツで迎え、5月3日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[18]。8月9日にDFAとなり[19]、14日にFAとなった[11]

ブレーブス時代[編集]

2019年8月16日にアトランタ・ブレーブスとメジャー契約を結んだ[20]。オフの10月31日にFAとなった[21]が、2020年1月16日にブレーブスと1年100万ドルで再契約を結んだ[22]

2020年オフの10月28日にFAとなった[23]

ロッテ時代[編集]

2020年12月24日に千葉ロッテマリーンズが1年契約、年俸1億円(推定)で獲得したと発表した[24][2]

2021年、新型コロナウイルスの影響で来日が3月26日と遅れ、待機期間を終えた4月10日に入団会見を開きチームに合流した[25]。二軍での調整を経て4月30日に一軍登録され、同日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦に7番遊撃で来日初出場となったが、来日初の守備機会でタイムリーエラーを犯してしまった[26]。5月1日の楽天戦で田中将大から来日初安打[27]、5月29日の広島東洋カープ戦では来日初本塁打を放ったが、右肩痛のため5月31日に登録抹消となった[28]。7月5日に一軍復帰すると同日の楽天戦、復帰後2打席目でホームランを放った[29]。しかし8月は打率.188・OPS.510と打撃不振でスタメンでの出場機会が減少していった。さらに9月8日のオリックス・バファローズ戦では8月22日以来となるスタメン出場となったが、逆転負けに繋がるタイムリーエラーを犯してしまった[30]

プレースタイル[編集]

サンティアーゴ・デ・クーバでもキューバ代表遊撃手ルイス・ナバスの控えだったが、打撃が好調な時期にはナバスを二塁に回し、エチェバリアが遊撃手で起用されるほど、守備能力を買われていた。

走塁技術も優れている[31]

人物[編集]

米国に来た当初に一番辛かったことは英語への適応だったと語っているが、ラテン系の友人らのお陰もあり、現在では日常会話程度はできるようになっている[32]

モデルのボウルズと婚約中で、彼女がミスUSAミズーリ州代表に選ばれたら結婚する予定だが、これまで’19年3位、’20年2位と推移している[33][34]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2006-2007 SCU 64 171 154 24 38 5 2 0 47 21 4 1 5 2 10 0 0 24 4 .247 .289 .305 .594
2007-2008 83 288 253 48 61 13 3 3 89 23 5 2 3 2 28 0 2 42 9 .241 .319 .352 .671
2008-2009 70 156 141 25 37 6 2 1 50 21 2 0 5 1 8 0 1 27 4 .262 .305 .355 .659
2012 TOR 41 137 126 10 32 8 0 2 46 15 0 0 5 1 4 0 1 32 2 .254 .280 .365 .645
2013 MIA 148 578 543 30 123 14 8 3 162 42 11 10 4 1 30 1 0 96 19 .227 .267 .298 .565
2014 146 574 536 53 148 20 10 1 191 34 7 5 4 6 26 5 1 86 21 .276 .308 .356 .664
2015 130 499 470 54 132 17 6 5 176 48 1 2 0 4 23 4 2 78 18 .281 .315 .374 .689
2016 155 547 508 52 120 17 6 3 158 38 1 0 2 3 33 7 1 73 10 .236 .283 .311 .594
2017 20 67 65 8 18 2 1 1 25 6 0 0 1 0 1 0 0 9 1 .277 .288 .385 .672
TB 77 281 265 29 68 12 4 7 109 24 4 1 1 2 12 1 1 58 6 .257 .289 .411 .701
'17計 97 348 330 37 86 14 5 8 134 30 4 1 2 2 13 1 1 67 7 .261 .289 .406 .695
2018 61 237 217 29 56 7 0 3 72 26 1 0 2 6 12 1 0 37 4 .258 .289 .332 .621
PIT 15 47 43 2 10 4 0 1 17 3 0 0 0 1 3 1 0 11 3 .233 .277 .395 .672
NYY 18 37 36 3 7 0 0 2 13 2 1 0 0 0 1 0 0 10 0 .194 .216 .361 .577
'18計 94 321 296 34 73 11 0 6 102 31 2 0 2 7 16 2 0 58 7 .247 .279 .345 .624
2019 NYM 60 151 142 20 29 7 0 5 51 18 3 1 0 0 8 0 1 33 2 .204 .252 .359 .611
ATL 24 70 61 14 20 5 1 4 39 15 0 0 0 1 6 0 2 15 1 .328 .400 .639 1.039
'19計 84 221 203 34 49 12 1 9 90 33 3 1 0 1 14 0 3 48 3 .241 .299 .443 .742
2020 27 63 59 7 15 3 0 0 18 2 0 0 0 0 4 0 0 12 1 .254 .302 .305 .607
CNS:3年 217 615 548 97 136 24 7 4 186 65 11 3 13 5 46 0 3 93 17 .248 .307 .339 .647
MLB:9年 922 3288 3071 311 778 116 36 37 1077 273 35 19 19 25 163 20 9 550 88 .253 .291 .351 .641
  • 2020年度シーズン終了時
  • キューバで通常用いられる個人通算成績は、プレーオフや選抜リーグなども合算するため、この表の合計とは一致しない

[35]

年度別守備成績[編集]



二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS)




































2012 TOR 8 17 20 0 4 1.000 18 8 40 1 5 .980 17 15 32 2 12 .959
2013 MIA - - 148 197 401 15 89 .976
2014 - - 146 200 438 14 87 .979
2015 - - 130 173 373 9 93 .984
2016 - - 153 203 359 13 72 .977
2017 - - 19 30 34 0 10 1.000
TB - - 77 89 205 4 36 .987
'17計 - - 96 119 239 4 46 .989
2018 - - 61 51 141 2 28 .980
PIT - - 15 16 21 1 7 .974
NYY - 4 0 3 0 0 1.000 16 16 23 1 5 .975
'18計 - 4 0 3 0 0 1.000 92 83 185 4 40 .985
2019 NYM 26 42 52 2 14 .979 8 4 9 0 0 1.000 15 10 26 3 6 .923
ATL 3 8 4 0 3 1.000 1 4 0 0 0 1.000 12 10 29 1 8 .975
'19計 29 50 56 2 17 .981 9 8 9 0 0 1.000 27 20 55 4 14 .949
2020 12 16 23 0 7 1.000 8 2 8 4 0 .714 4 1 3 0 0 1.000
MLB 49 83 99 2 28 .989 39 18 60 5 5 .940 813 1011 2085 65 453 .979
  • 2020年度シーズン終了時

記録[編集]

NPB[編集]

打撃記録

背番号[編集]

  • 3(2012年 - 2017年6月)
  • 11(2017年6月 - 2018年7月31日、2019年 - 同年8月8日)
  • 15(2018年8月8日 - 同年8月30日)
  • 29(2018年9月1日 - 同年終了)
  • 24(2019年8月16日 - 2020年)
  • 55(2021年 - )

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ スペイン語発音: [a.ˈðei̯.nj e.ʧa.βa.ˈri.a βa.ˈrɛ.ɾa][3]デイニー・エチャバrリア・バrレラ,英語発音: /əˈdeɪni ɛʧɛvɑˈriɑ ˌbɑˈrɛrə/[4]デイニー・エチェヴァリーア・バレー

出典[編集]

  1. ^ Jays’ Adeiny Hechavarria gets work at second base and shortstop in spring camp” (英語). National Post. 2012年4月1日閲覧。
  2. ^ a b ロッテ、新外国人エチェバリア獲得 メジャーで37発”. サンスポ.com (2020年12月25日). 2021年3月14日閲覧。
  3. ^ スペイン語の発音記号変換ツール”. easypronunciation.com. 2020年12月25日閲覧。
  4. ^ 英語のIPA発音記号変換(アメリカ英語)”. tophonetics.com. 2020年12月25日閲覧。
  5. ^ Rays Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月27日) 2017年9月15日閲覧
  6. ^ 「ロッテ・エチェバリアが明かした、スーパーモデルのフィアンセとの“奇跡の馴れ初め”」文集野球コラム 梶原紀章 page2”. 2021年4月14日閲覧。
  7. ^ Yankees target Cuban SS as Jeter's heir” (英語). New York Post. 2013年3月31日閲覧。
  8. ^ Jays complete signing of Hechavarria” (英語). MLB.com. 2013年3月31日閲覧。
  9. ^ Blue Jays To Acquire Johnson, Reyes, Buehrle From Marlins” (英語). MLBTradeRumors.com. 2013年3月31日閲覧。
  10. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、315頁。ISBN 978-4-331-51921-9。
  11. ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2019年8月15日閲覧。
  12. ^ Baseball-Reference参照。2017年6月28日閲覧。
  13. ^ Bill Chastain (2017年6月27日). “Rays acquire Hechavarria from Marlins” (英語). MLB.com. 2017年6月28日閲覧。
  14. ^ Bill Chastain (2018年8月1日). “Hechavarria DFA'd as Rays add Pham to roster” (英語). MLB.com. 2018年8月6日閲覧。
  15. ^ Owen Perkins (2018年8月6日). “Pirates acquire Adeiny Hechavarria from Rays” (英語). MLB.com. 2018年8月7日閲覧。
  16. ^ David Adler (2018年9月1日). “Yankees make late deal for Hechavarria” (英語). MLB.com. 2018年9月2日閲覧。
  17. ^ Anthony DiComo (2019年2月18日). “Mets ink SS Hechavarria to Minors deal” (英語). MLB.com. 2019年2月26日閲覧。
  18. ^ Jim Hoehn (2019年5月3日). “Mets option Dom Smith, call up Hechavarria” (英語). MLB.com. 2019年5月4日閲覧。
  19. ^ Sarah Langs (2019年8月9日). “Mets make it official with Panik, DFA Hechavarria” (英語). MLB.com. 2019年8月10日閲覧。
  20. ^ Mark Bowman (2019年8月16日). “Braves ink Hechavarria amid flurry of moves” (英語). MLB.com. 2019年8月17日閲覧。
  21. ^ Thomas Harrigan, Manny Randhawa and Paul Casella (2019年11月8日). “Here are every team's free agents this winter” (英語). MLB.com. 2019年12月2日閲覧。
  22. ^ ブレーブスがエチェバリアと1年1・1億円で合意”. nikkansports.com (2020年1月17日). 2020年1月17日閲覧。
  23. ^ Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月11日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月17日閲覧。
  24. ^ アデイニー・エチェバリア選手 入団について|千葉ロッテマリーンズ” (日本語). 千葉ロッテマリーンズ オフィシャルサイト. 2020年12月31日閲覧。
  25. ^ ロッテ新外国人エチェバリア入団会見「日本の野球のレベルはメジャーと同じ」”. Sponichi Annex (2021年4月10日). 2021年9月8日閲覧。
  26. ^ ロッテ新助っ人エチェバリア デビュー戦で痛恨の適時失策 メジャー屈指の守備力も…”. Sponichi Annex (2021年4月30日). 2021年9月8日閲覧。
  27. ^ ロッテ、マー君崩せず零敗もエチェバリア初安打が収穫 井口監督「本人もホッとしたと思う」”. Sponichi Annex (2021年5月2日). 2021年9月8日閲覧。
  28. ^ ロッテ・エチェバリアが右肩痛で登録抹消”. サンスポ (2021年5月31日). 2021年9月8日閲覧。
  29. ^ ロッテ藤岡「うれしい」66日ぶり弾 エチェバリアにも5月29日以来の一発”. デイリースポーツ (2021年7月5日). 2021年9月8日閲覧。
  30. ^ ロッテ サヨナラ負けで首位陥落 井口監督は痛恨失策にも「一生懸命やっている」”. デイリースポーツ (2021年9月7日). 2021年9月8日閲覧。
  31. ^ Fish Stripes 2013 Top Marlins Prospects: #7 Adeiny Hechavarria” (英語). Fishstripes.com. 2013年3月31日閲覧。
  32. ^ Marlins' Adeiny Hechavarria remembers his father's escape attempts from Cuba”. ESPN (2017年6月15日). 2019年12月2日閲覧。
  33. ^ Despite her Cards roots, St. Louis woman roots for Braves … since fiancé plays for them”. St. Louis Post-Dispatch (2019年10月9日). 2019年12月2日閲覧。
  34. ^ MISS MISSOURI USA & TEEN USA STATE PAGEANT RESULTS”. Pageant Update (2019年12月1日). 2019年12月2日閲覧。
  35. ^ Serie_Nacional - キューバ国内リーグのシーズン成績

関連項目[編集]