アドホック・モード
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アドホック・モード (ad hoc mode) は、IEEE 802.11無線LANの動作モードのひとつで、それぞれの端末に設置された無線LANのアダプタが、互いに直接通信をする形態のこと。これに対して、ネットワークを統括する「アクセス・ポイント」を介して通信を行う形態を、インフラストラクチャー・モードという。
2つの無線LANアダプタをアドホックモードで通信させるには、アダプタに設定するESS-ID(Extended Service Set Identifier)を一致させておく必要がある。 一般的な利用方法は、無線LANインタフェースをもつPC2台を通信可能な近さに設置し、互いにファイルのやりとりなどを行うものである。通常のPCのソフトでは、3台めのPCを同時に接続することはできない。
アドホックモードでの通信を、バケツリレー方式でつないでいくと、複数の端末を介して無線の到達範囲を超えた通信ができる(マルチホップ通信)ので、これを応用したアドホックネットワークシステムとしての利用が研究されている。[1]
脚注[編集]
- ^ “「非常時のアドホック通信ネットワークの活用に関する研究会」中間取りまとめの公表”. 総務省. 2016年9月6日閲覧。
関連項目[編集]
- 無線LAN
- インフラストラクチャー・モード - 無線LANのもう一つの接続形態。
- 無線センサネットワーク
- Peer to Peer
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