アドマイヤボス

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アドマイヤボス[1]
欧字表記 Admire Boss[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 青鹿毛[1]
生誕 1997年5月9日(22歳)[1]
登録日 1999年4月15日
抹消日 2002年2月7日
サンデーサイレンス[1]
ベガ[1]
母の父 トニービン[1]
生国 日本の旗 日本北海道早来町[1]
生産 ノーザンファーム[1]
馬主 近藤利一[1]
調教師 橋田満栗東[1]
競走成績
生涯成績 10戦2勝[1]
獲得賞金 1億2482万2000円[1]
 
勝ち鞍
GII セントライト記念 2000年
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アドマイヤボス (Admire Boss) とは日本競走馬種牡馬。2000年セントライト記念の勝ち馬。全兄にアドマイヤベガ、半弟にアドマイヤドン(父ティンバーカントリー)がいる。

競走馬時代[編集]

2000年までは旧年齢表記、2001年以降は新年齢表記であるため、以下の項では新年齢表記に統一する。ただし競走成績表におけるレース名はその限りではない。

2000年[編集]

サンデーサイレンス・母ベガの良血に加え、1歳上の全兄アドマイヤベガ東京優駿を制したことから脚光を浴びたが、体質の弱さからデビューは遅れた。デビューを迎えたのは2000年7月23日で、既に3歳の夏であった。横山典弘が騎乗し、函館ダート1700mの未勝利戦に出走した本馬は、経験馬相手に0.7秒差で勝利した。その後8月の知床特別では2着となり、迎えたセントライト記念では、実績馬を抑えて単勝2番人気に推された。

レースでは後藤浩輝が騎乗し、3コーナーからまくり気味に進出すると、1番人気の2着トーホウシデン、3着ジョウテンブレーヴを抑えて、デビュー3戦目で重賞を制覇した。次走は菊花賞ではなく、やや脚元に不安があるため、馬の成長を重視する橋田の方針でアルゼンチン共和国杯に出走した。しかしここでは、現役生活を通じて自己最悪の10着に敗れた。

アルゼンチン共和国杯前から有馬記念を目指すことを公言していた為、有馬記念のファン投票では12位と票を集めた。有馬記念では、デビュー当初から本馬を気にかけていたという武豊を鞍上に迎え、単勝6番人気で出走した。圧倒的1番人気のテイエムオペラオーを外からマークする形レースを進め、0.2秒差の5着に入った。

2001年[編集]

産経大阪杯から始動し、トーホウドリームの3着に敗れた。距離適性などから動向が注目された次走は、天皇賞(春)を選択した。前年の菊花賞を回避した際に、橋田が「淀の坂越え」のきつさを挙げていたため、人気は集めなかったが、後方から足を伸ばしてテイエムオペラオーから0.5秒差の5着に入った。この年3走目の宝塚記念では、ケント・デザーモを鞍上に迎え4番人気に支持された。レースではこれまでより積極的に先行したが、直線で失速してメイショウドトウから0.6差の6着、勝ちきれないままに春を終えたことで、重賞勝ち馬ながら1600万下へ降級となった。

秋は10月京都の1600万下条件特別のレースである比叡ステークスから始動、単勝1.3倍と圧倒的1番人気に推されたが、上がり馬トウカイオーザのクビ差2着に敗れた。次走アルゼンチン共和国杯も、1番人気ながら同馬の5着と敗れている。その後前年に続いて有馬記念出走を目指していたが、故障が発覚して回避、翌春からの種牡馬入りが決まった。

脚元の弱さが付き纏い、デビューの遅れと共に10戦での引退となった。

競走成績[編集]

以下の内容は、netkeiba.com[2]およびJBISサーチ[3]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
着差 勝ち馬/(2着馬)
2000.07.23 函館 4歳未勝利 10 7 8 01.4 (1人) 01着 横山典弘 55kg ダ1700m(重) 1:47.0(37.8) -0.7 (フェザークルー)
0000.08.20 札幌 知床特別 500 16 7 14 02.0 (1人) 02着 後藤浩輝 55kg 芝2000m(良) 2:01.2(35.4) -0.1 フサイチソニック
0000.09.17 中山 セントライト記念 GII 13 4 5 03.5 (2人) 01着 後藤浩輝 56kg 芝2200m(重) 2:16.9(37.7) -0.1 (トーホウシデン)
0000.11.05 東京 アルゼンチン共和国杯 GII 16 5 10 03.6 (1人) 10着 蛯名正義 55kg 芝2500m(良) 2:34.9(34.8) -1.0 マチカネキンノホシ
0000.12.24 中山 有馬記念 GI 16 7 14 19.3 (6人) 05着 武豊 55kg 芝2500m(良) 2:34.3(36.6) -0.2 テイエムオペラオー
2001.04.01 阪神 産経大阪杯 GII 14 8 13 13.6 (5人) 03着 後藤浩輝 58kg 芝2000m(良) 1:58.7(35.6) -0.3 トーホウドリーム
0000.04.29 京都 天皇賞(春) GI 12 8 11 21.6 (5人) 05着 後藤浩輝 58kg 芝3200m(良) 3:16.7(35.6) -0.5 テイエムオペラオー
0000.06.24 阪神 宝塚記念 GI 12 8 11 13.8 (4人) 06着 K.デザーモ 58kg 芝2200m(良) 2:12.3(35.7) -0.6 メイショウドトウ
0000.10.20 京都 比叡S 1600 10 2 2 01.3 (1人) 02着 横山典弘 57kg 芝2400m(良) 2:25.6(35.6) -0.0 トウカイオーザ
0000.11.04 東京 アルゼンチン共和国杯 GII 10 8 10 02.9 (1人) 05着 後藤浩輝 55 芝2500m(稍) 2:32.7(37.5) -0.7 トウカイオーザ

種牡馬時代[編集]

種牡馬生活[編集]

2002年から日高軽種馬農協の門別種馬場で種牡馬生活を開始した。比較的安価な種付け料で、初年度から130頭を超える繁殖牝馬を集めた。しかし、2005年に中央でデビューできた産駒はそれ程多くなかった。初年度産駒の中からアドマイヤスバルが白山大賞典を制したものの種付け頭数は減少していたが、2005年に全兄のアドマイヤベガが死亡したために代替種牡馬として需要が生じ、一時種付け頭数が増加した。2009年アイアンルック毎日杯を制し、産駒が中央重賞初勝利を挙げた。その後再び種付け頭数は減少し、2010年の種付けシーズン終了後に種牡馬を引退。ノーザンホースパークで乗馬となったのち[4]2015年8月からは茨城県龍ケ崎市にある「クレイン竜ケ崎」に繋養されている[5]

グレード制重賞優勝馬[編集]

地方重賞優勝馬[編集]

中央競馬年度別繁殖成績表[編集]

出走 勝利 順位 AEI 収得賞金 年間活躍馬
頭数 回数 頭数 回数
2005年 23 64 3 3 158 0.37 5584万8000円 アドマイヤスバル
2006年 44 207 12 15 67 0.75 2億1543万8000円 リキサンポイント
2007年 36 179 8 11 72 0.91 2億1542万4000円 アドマイヤスバル
2008年 40 206 8 8 74 0.86 2億1590万7000円 アドマイヤスバル
累計 88 650 20 37 - 0.52 7億0243万7000円 -

※2008年終了時点。

血統表[編集]

アドマイヤボス血統サンデーサイレンス系/(Almahmoud4×5=9.38%) (血統表の出典)

*サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛 アメリカ
父の父
Halo 1969
黒鹿毛 アメリカ
Hail to Reason 1958 Turn-to
Nothirdchance
Cosmah 1953 Cosmic Bomb
Almahmoud
父の母
Wishing Well 1975
鹿毛 アメリカ
Understanding 1963 Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower 1964 Montparnasse
Edelweiss

ベガ 1990
鹿毛 北海道早来町
*トニービン
Tony Bin 1983
鹿毛 アイルランド
*カンパラ
Kampala 1976
Kalamoun
State Pension
Severn Bridge 1965 Hornbeam
Priddy Fair
母の母
*アンティックヴァリュー
Antique Value 1979
鹿毛 アメリカ
Northern Dancer 1961 Nearctic
Natalma
Moonscape 1967 Tom Fool
Brazen F-No.9-f


近親の活躍馬[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o アドマイヤボス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月21日閲覧。
  2. ^ アドマイヤボスの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年8月21日閲覧。
  3. ^ アドマイヤボス 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月21日閲覧。
  4. ^ アドマイヤボスがHBA門別種馬場を退厩
  5. ^ 「アドマイヤボス」「バランスオブゲーム」 元競走馬“第二の人生" 龍ケ崎の乗馬クラブで活躍”. 茨城新聞クロスアイ. 茨城新聞社. 2019年8月15日閲覧。
  6. ^ アドマイヤスバル”. JBISサーチ. 2017年11月16日閲覧。
  7. ^ アイアンルック”. JBISサーチ. 2017年11月16日閲覧。
  8. ^ クリノスターオー”. JBISサーチ. 2017年11月16日閲覧。
  9. ^ マツリダアーティス”. JBISサーチ. 2017年11月16日閲覧。
  10. ^ ボスアミーゴ”. JBISサーチ. 2017年11月16日閲覧。
  11. ^ マツノショウマ”. JBISサーチ. 2017年11月16日閲覧。
  12. ^ ミカワノボス”. JBISサーチ. 2017年11月16日閲覧。
  13. ^ ナナクサ”. JBISサーチ. 2017年11月16日閲覧。