アフターコロニーの艦船及びその他の兵器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アフターコロニーの艦船及びその他の兵器(アフターコロニーのかんせんおよびそのたのへいき)は、1995年放送のテレビアニメ新機動戦記ガンダムW』をはじめとするアフターコロニーの作品に登場する艦船およびそのほかの兵器を記述する。

コロニー側反連合[編集]

ピースミリオン[編集]

ピースミリオン級宇宙戦艦のネームシップ。初登場はテレビアニメ第33話。

白い扇のような形状が特徴で、全長約3000メートル、全高約1000メートルに達する[1]超大型艦。ハワードプロフェッサーGにより開発されたが、長期間の裏側に秘匿されていた。

プロフェッサーGが開発した強力なステルス機能を持ち、展開中はガンダムですらこの巨体を至近距離まで捕捉できなくなる。同じくプロフェッサーGが開発したガンダムデスサイズヘルと同様の光学的迷彩機能も持つため、捕捉時は突如闇の中から巨艦が出現するような印象を受ける。多数のビーム砲を装備しているが、艦自体の戦闘能力はあまり高くなく、戦力は艦載機に大きく依存している。

完成後は長期間月の裏側に秘匿されていたが、宇宙に上がったハワードがゼクス・マーキスを支援するために起動させ、のちにガンダムパイロットたちの母艦として機能する。最終決戦では主砲を発射しようとするリーブラに特攻し、機能停止する。

高速戦闘艦[編集]

ピースミリオン所属時のゼクスが主に使用する小型艦。全長約300メートルで、MS1機の搭載能力と、射出用の電磁カタパルトを備える。武装は艦上面の対MS用3連ビーム砲2基、艦首の大口径のビームキャノン。着艦時は並のパイロットが気絶するほどの急減速を要するなど、運用性は一般的な輸送艇より悪い。

OZ(旧スペシャルズ)/ OZプライズ[編集]

宇宙高速戦闘指揮艦[編集]

OZ宇宙軍基地で建造された指揮官専用の宇宙艦船。戦場後方でのMS(MD)の指揮に特化しており高機動の反面武装は無い。艦体に4つのコンテナブロックを有し、物資やMSの運搬が可能[2]

宇宙要塞バルジ[編集]

OZ宇宙軍の巨大移動拠点。初登場はテレビアニメ第10話。主な要塞司令官はレディ・アン(留守時はニコル)、ツバロフなど。デルマイユ侯も司令官として着任する予定だった。

構造は厚みのある円盤型の重力ブロックと、中心軸を同じにするそれより直径の短い円柱状のエンジンブロック、さらに重力ブロック前面の中央を横切って細い矩形の非回転部分、回転軸中心に宇宙港が存在する。MSやモビルドール(MD)などの兵器工廠や、自給自足用の農業プラントも有している。

矩形の非回転部分両端には超大口径のビーム砲(劇中「バルジのビーム砲」と呼ばれるが「バルジ砲」とは別物)の砲口が各1ずつ(計2)配されており、長距離から一撃で宇宙コロニーの動力部を破壊することが可能。砲の角度は固定されているため、要塞自体を回頭させて照準を合わせる必要がある。

宇宙要塞バルジ改[編集]

アルテミス・レヴォリューションで蜂起したコロニー市民の革命組織「ホワイトファング(WF)」により月面基地、および建造中の宇宙戦艦リーブラを占拠されたOZ宇宙軍が、残されたバルジを大規模改修し、より強力な要塞砲「バルジ砲」を増設した姿。

バルジ砲は旧バルジにおいて宇宙港があった要塞正面・回転軸中心からバルジ本体全長の半分の長さにもおよぶ長大な構造物を砲身とし、動力にバルジのメインエンジンを直結して使用する巨大なビーム砲である。チャージに時間は要するものの、威力、射程ともに旧バルジのビーム砲をはるかに上回り、遠く離れた艦隊やコロニーをもまとめて消滅させるほどの威力を持つ。改修前のビーム砲も引き続き装備している。

搭載機は改装前と同様だが、プラネイトディフェンサーによる高い対ビーム防御力を持つWFのビルゴIIに対抗するため、急遽トーラス用レーザーガンが用意される。WFとの戦いでは、バルジ砲のチャージ時間を稼ぐため、MS同士の戦闘に先んじて宇宙機雷による防衛線が敷かれる。バルジ砲の第2射直前に、WF司令ミリアルド・ピースクラフト(ゼクス)の搭乗するガンダムエピオンにより一刀両断され、大爆発とともに消滅する。

艦隊指揮艦[編集]

オペレーション・デイブレイク時にトレーズの乗艦する艦船。外見は豪華客船で、その意匠に見合う客室や巨大プールを有する一方、MSを搭載できまたシェンロンガンダムの攻撃を受けても沈没しない堅牢さを有する[2]

グランシャリオ[編集]

漫画『新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』に登場。OZプライズが資源衛星MO-Vを攻撃する際の拠点とする宇宙戦艦。MSを多数搭載し、改造も船内で可能である上、グランノヴァ砲を初めとした多くの火力兵器を有する。最終決戦でドクター・ペルゲが戦死した直後、ペルゲが生前組み込んでおいた自動操縦プログラムが起動。乗組員は自動防衛システムの餌食になる前に全員が退艦。無人となったグランシャリオはプログラムどおり、地球に進行しながら、進路上のコロニーを破壊し、最終的には地球に落下して大爆発を起こし、地球に壊滅的な被害を与えようとする。MO-Vにせまる直前、G-UNIT最終型のハイパーメガ粒子ランチャーの一撃を受けて撃沈される。

名前の由来は、フランス語で「北斗七星」を意味する。

スーパーソニックトランスポーター[編集]

ゼクスが使用した高速シャトル。藍色の船体にMSを3機搭載できるほか、武装として3連装ビーム砲1門、2連装レーザー砲1基を有する。コックピットレイアウトは4発ジェット輸送機と同じである。なお、名称についてはこの船固有のものではなく、OZ及び地球圏統一連合が保有するスペースシャトルの総称であるとも言われている[2]

潜水MS母艦[編集]

キャンサーやパイシーズなどの水中用MS用の潜水艦型MS母艦。双胴型で艦前部に発進用ハッチを2つ備える。艦中央の艦首部分に魚雷発射管らしき開口部があるが、武装の有無は不明。また、艦中央上部にポートを有しており、リーオーやエアリーズの着艦も可能[2]

双胴型戦闘MS母艦[編集]

旧式の海上母艦で、全部で戦闘機発艦用のカタパルトを4基、飛行甲板と左右側面に着艦用甲板を備える。武装は多数の砲塔とミサイル発射管を持つ。改造により多数のMSの搭載能力を有しており、海上における拠点として運用される[2]

劇中ではウィングガンダム捜索の母艦として活躍した他、無数のビルゴを搭載しサンクキングダム攻撃の拠点として運用された。

大気圏突入艦[編集]

MDビルゴの輸送に用いられるOZの再突入輸送船。大気圏突入を前提に艦の前面にリバースノズルを設置しており、大気圏外から大量のビルゴを一気に目標へ投入することが可能。オペレーション・ノヴァで大量に投入され作戦を成功に導いた[2]

トーラスクルーザー[編集]

可変MSトーラス用に開発された宇宙高速輸送艇。別名は「トーラスキャリアー」。初登場はテレビアニメ第34話。

外観はキノコや傘に似ており、傘の柄にあたる柱状部に巡航形態のトーラスが1機 - 3機、各120°の向かい合わせでコクピット側で係留される。トーラスのコクピットと本機は気密的に接続されるので、パイロットはノーマルスーツを着用せずに行き来が可能となっている。基本的には非武装だが、搭載しているトーラスのビームライフルやビームキャノン(トーラスカノン)を輸送状態のまま使用できる。トーラスの展開後は後方に下がるが、MDトーラスやMS部隊全体の作戦指揮もしばしばここから行われる。巡航速度、機動性は輸送機としては高い方だが、MSにはおよばない。前面(傘部分)の装甲は堅固で、それなりの被弾にも耐え得る。

L5潜伏中のアルトロンガンダムや、トールギスでゲリラ活動を行うゼクスの討伐作戦などに多数が投入されるが、WF蜂起後はほかの兵器とともに接収される。

突撃艇[編集]

『Endless Waltz』にてデュオが所有していたトーラスクルーザー改造の宇宙用突撃艇。船体上部に増槽と思われる構造物が2基とMS用ビームライフルを兵装として取り付けてあるほか、船体下部に小型連絡艇を搭載する[2]

ドック型輸送揚陸艦[編集]

4基の大型クレーンを擁するサルベージタイプの輸送艦で、主にゼクスがトールギスを輸送するために用いた。内部にはMSを回収できる設備も整っている[2]

特殊輸送艦[編集]

メリクリウスとヴァイエイト専用の宇宙輸送艦。艦の上部及び下部に1機ずつMSを搭載し、後部カーゴルームにMS用武装を搭載する。MS発進時にはステップボードが90度回転し、直立状態にする[2]

マンモス・エキスプレス[編集]

OZの大型輸送列車。走行には軌条を2つ必要とする。トーラス輸送作戦において、ガンダムをおびき出す陸路側の囮として内部に大量のリーオーを満載して運用された[2]

4発ジェット輸送機[編集]

各地の軍事基地に配備されている大型輸送機で、MSを3機まで搭載できる。OZの機動力を支える一方で、ガンダムパイロットに強奪され彼らの足としても多く利用された[2]

リーオー用宇宙母艦[編集]

OZの所有する宇宙母艦。2基の大型ロケットエンジンによる高速性を有し、胴体部は12のコンテナブロックに分かれており、それぞれにMS1機を搭載する。各コンテナハッチを一斉に開くことでMSの一斉発進も可能[2]

ホワイトファング[編集]

リーブラ[編集]

ピースミリオン級の巨大宇宙戦艦。名称の由来は黄道十二星座のひとつ天秤座のラテン語。

全長3500メートル、全高1500メートルで[1]、ネームシップのピースミリオンを上回る巨体を持つ。地球圏をほぼ統一し終えたOZロームフェラ財団派が、その力の象徴、および宇宙政策の要としてOZ宇宙軍司令官ツバロフ指揮の下で建造が進めていたが、建造の現地指揮官でWFの内通者でもあったセディッチの手引きでWFに奪われ、最終的には同組織によって完成される。

構造はほぼ正八面体型のメインブロックと、その同一平面状の4頂点に菱形のエンジンブロック4つを水平に組み合わせた形がベースとなっている。メインブロック下部に砲口を開く主砲は、宇宙空間から地球上を狙撃し、島をひとつ消す威力がある。ただし、設計者である5人の科学者による意図的な構造欠陥のため、発射ごとに艦全体への異常の発生が絶えない。主砲以外にも、艦体表面に無数のビーム砲(副砲)が配されている

最終回、ピースミリオンの特攻により主砲を失ったリーブラは、その質量とジェネレーターの爆発により核の冬を起こそうとするゼクスにより地球に落下させられようとするが、5人の科学者の機転により再起動したピースミリオンによって大部分の降下を阻止することに成功。いぜん降下を続けるリーブラの一部も、内部からのエンジンの破壊、およびウイングガンダムゼロのツインバスターライフルの直撃によって完全に破壊される。

地球圏統一連合軍[編集]

宇宙機雷[編集]

主に地球圏統一連合宇宙コロニーの制圧・支配に使用した無人兵器。直径0.75メートル・高さ2メートルの円筒に大小ロケットノズルが計6基配された形状をしている。

特定宙域に数百 - 数千基単位で静止的に設置され、敵性目標が有効圏内に侵入すると付属のロケットエンジンで対象に向かって自走し衝突。運動エネルギーと爆発により対象を破壊する。コロニーや航路の封鎖のほか、宇宙要塞の防御などにも用いられた。また、連合衰退後はOZも使用する。

地球圏統一連合は全宇宙コロニーを武力制圧した後、コロニー同士やコロニーと地球間の往来を厳しく制限し、主要コロニーの周辺や重要航路に、監視衛星や通信妨害装置などと共にこの宇宙機雷を大量に設置した。その効果は絶大であり、ガンダムを開発した5人の科学者たちですら各コロニーにいる互いの動向を知ることができなくなっていた。この兵器の存在により、地球圏統一連合は長きにわたってコロニーの支配権を保持した。

対象を感知・追尾・衝突するだけの極めて単純な無人兵器である。が、比較的高速で非直線的に運動し、かつ一目標に対し大量の機雷が同時に追尾を開始するため、艦船より機動に優れるMSですら回避困難な代物であった。これを回避や撃墜が可能なレベルのパイロットにも一定量の消耗を強いることができるため、有人機に対し安定して有効な兵器と言え、劇中でもヒイロ・ユイの「MDよりも宇宙機雷の方が手を焼く」という言がある。

その単純さゆえに同じ無人兵器のMDに対しては効果が低く、劇中ではMDトーラスがわずか2機で数十基の宇宙機雷を回避運動すらせずに撃墜する。MSパイロットの採用試験や新型MSの性能試験では、模擬目標としても使用される。

多連装ロケットランチャー[編集]

OZと手を組む軍事独裁国家ブント共和国が運用しており、元は連合軍のものと思われる戦闘車両。MSに比べて火力不足で、シェンロンガンダムに多数が撃破された[2]

飛行船[編集]

コルシカ基地司令ボナーパが指令室として運用する旧式飛行船。大型かつ防御力が皆無であり、何ら戦力とならなかったが、スペシャルズの献身的な援護により戦場からの離脱には成功している[2]

プリベンターのシャトル[編集]

『Endless Waltz』にて地球圏統一国家情報部プリベンターが運用するシャトル。コンテナ輸送船に偽装しているが、16基のコンテナの内1基はミサイルランチャーであり、戦闘も可能[2]

連合軍軍艦[編集]

連合軍の主力を担う艦艇。MS搭載能力を持たない200t級の駆逐艦、7000 - 8000t級の巡洋艦やパイシーズの母艦として運用された空母などが確認されるが、活躍らしい活躍はなく多くが轟沈している[2]

連合軍主力戦車[編集]

主砲1門に副砲としてガトリング砲1門を有する地球連合軍のMBT。主に基地防衛戦力としてリーオーやトラゴスと共に運用されたが、ガンダムの襲撃により多くが撃破されている[2]

連合軍主力戦闘機[編集]

連合軍の空中戦力の中核を担う戦闘機。双発式ジェット機で、通常のミサイルの他にエアリーズ用ミサイルポッドも搭載可能な重武装を誇るが、ガンダムの襲撃や「オペレーション・デイブレイク」時にはMSに対抗できず、多数が撃墜された[2]

輸送ヘリコプター[編集]

ブント共和国が運用しており、元は連合軍のものと思われるシングルローター式ヘリコプター。MS1機をワイヤー懸架で輸送することができる[2]

サジタリウス、ケンタウルス[編集]

新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop』に登場する艦艇[3]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b 啓文社 1996.
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 電撃ホビーマガジン編集部(編) 2015.
  3. ^ Frozen Teardrop 1 2011, p. 152-155.

参考文献[編集]

  • 『新機動戦記ガンダムWキャラクターズコレクション2』勁文社〈ケイブンシャの大百科別冊〉、1996年5月。ISBN 978-4-76-692468-8。
  • 『機動戦士ガンダム艦艇&航空機 大全集 増補改訂版』電撃ホビーマガジン編集部(編)、アスキーメディアワークス、2015年3月。ISBN 978-4-04-869313-4。
  • 隅沢克之『新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop 1 贖罪の輪舞 上巻』角川書店、2011年2月。ISBN 978-4-04-715634-0。

関連項目[編集]