アブソリュート

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アブソリュート
Absolute horse.jpg
2009年4月18日 阪神競馬場
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 2004年3月7日
登録日 2006年11月23日
抹消日 2012年12月6日
タニノギムレット
プライムステージ
母の父 サンデーサイレンス
生国 日本の旗 日本北海道千歳市
生産 社台ファーム
馬主 薗部博之
調教師 宗像義忠美浦
厩務員 釘本芳貴
競走成績
生涯成績 28戦7勝
獲得賞金 1億7151万3000円
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アブソリュート日本競走馬2009年東京新聞杯富士ステークスに勝利した。馬名は英語で「完全な」「絶対な」という形容詞を意味する「Absolute」。またスウェーデンウォッカに、馬名のアブソリュートと同一名の銘柄をもつものが存在する。

戦跡[編集]

2007年[編集]

デビュー戦は1月27日の東京競馬の3歳新馬戦芝1,800メートル戦に出走で1着となった。続く、500万下戦も連勝した。この後はクラシック戦には進まずに休養に入る。復帰戦の新潟の1000万下戦は8着に敗れた。

2008年[編集]

復帰した2月、3月の東京、中山戦も勝ちきれず、500万下クラスに降級した。 降級初戦の福島戦は3着に敗れるも、続く新潟芝1,600メートル戦を連勝し、準オープンへ昇級した。東京戦2戦は2着3着と惜敗したが、12月21日の中山のクリスマスカップに勝利し、オープン入りした。

2009年[編集]

1月31日東京競馬場東京新聞杯に重賞初挑戦し見事に初重賞制覇を飾った。その後、4月18日マイラーズカップで重賞連勝を狙ったが、人気通りの5着に敗れた。続く本番の安田記念では終始後方のまま見せ場なく13着と大敗した。その後夏場の休養を経て4ヶ月ぶりのレースとなった10月24日の第12回富士ステークスに出走、直線でインから抜け出すと後方から鋭く追い込んできたマルカシェンクを振り切って1着入線し、重賞2勝目を挙げた。そして11月22日マイルチャンピオンシップでは道中後方で待機し、直線で追い上げるも5着に敗れた。

2010年[編集]

初戦は連覇がかかった東京新聞杯に3番人気で出走。中団追走も伸び切れず6着に敗れた。続く中山記念では3番人気に推されたが見せ場なく10着に終わった。3ヶ月間隔を挟んで6月6日安田記念に出走したが、後方追走も直線ではまったく伸びず12着と大敗した。休養を挟んで、11月21日のマイルチャンピオンシップでは見せ場なく12着と惨敗した。

2011年[編集]

初戦の中山金杯では終始後方のまま14着と大敗、続くマイラーズカップでは18着と殿負けを喫した。休養を挟んで、8月7日関屋記念では主戦の田中勝春が負傷したため木幡初広に乗り替わりとなったが、見せ場なく8着と惨敗した。富士ステークスではスタートで出遅れ17着と殿負けを喫した。アルゼンチン共和国杯ではゲートで暴れて大外枠からの発走となってしまい7着。

2012年[編集]

初戦のアメリカジョッキークラブカップでは道中最後方で待機し、直線で追い上げるも6着に敗れた。続くダイヤモンドステークスでは16着と最下位に敗れた。11月のキャピタルステークスでも最下位に敗れたのを最後に現役を引退した。引退後は千葉県ナリタファーム乗馬になる予定と発表され[1]、同ファーム傘下のインターアクションホースマンスクールに繋養されている[2]

エピソード[編集]

アブソリュートの鞍上は全28戦中26戦で田中勝春が手綱をとっている。また、田中はアブソリュートに対して「新馬戦を勝った時にダービーを勝てる器だと思って2月に自己条件を使ったらやっぱり勝ってくれたけど、そこで故障してしまい夏まで使えなくなっちゃった。もしあそこで無理をさせなければ今頃はG1ホースの仲間入りをしてたかもしれない。やればやるだけ走る馬だけどそうやって使ったら壊れちゃうし、もうそういう目に遭わせたくないからこの馬は誰にも渡したくない」[3]と語っていた。

競走成績[編集]

年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
上り3F
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2007 1. 27 東京 3歳新馬 16 6.4 (3人) 1着 田中勝春 56 芝1800m(良) 1:49.9(33.9) -0.2 (トーセンマーチ)
2. 17 東京 3歳500万下 16 2.3 (1人) 1着 田中勝春 56 芝1800m(良) 1:49.7(34.0) -0.2 (トウカイファイン)
7. 28 新潟 五頭連峰特別 13 7.4 (4人) 8着 田中勝春 54 芝1800m(良) 1:47.3(35.1) 1.1 アップルサイダー
2008 2. 23 東京 調布特別 14 8.4 (3人) 4着 田中勝春 56 芝2000m(良) 2:01.4(35.4) 0.1 スズノオオゴン
3. 30 中山 4歳上1000万下 14 4.2 (2人) 7着 田中勝春 57 芝1800m(良) 1:48.8(36.8) 0.6 ファストロック
6. 29 福島 いわき特別 11 2.7 (1人) 3着 田中勝春 57 芝1800m(重) 1:51.7(36.6) 0.1 ドリームトレジャー
7. 19 新潟 3歳上500万下 18 2.6 (1人) 1着 田中勝春 57 芝1600m(良) 1:33.2(33.0) -0.2 (アサヒバロン)
8. 16 新潟 月岡温泉特別 17 2.5 (1人) 1着 田中勝春 55 芝1600m(良) 1:33.0(33.1) -0.3 (マイネルクラッチ)
10. 26 東京 テレビ静岡賞 11 2.4 (1人) 2着 田中勝春 55 芝1800m(良) 1:45.9(34.4) 0.2 シンゲン
11. 16 東京 ノベンバーS 16 3.4 (2人) 3着 田中勝春 57 芝1800m(良) 1:48.3(33.4) 0.1 ショウワモダン
12. 21 中山 クリスマスC 16 5.1 (2人) 1着 田中勝春 56 芝1600m(良) 1:34.4(35.2) -0.3 (マイネルファルケ)
2009 1. 31 東京 東京新聞杯 GIII 16 11.7 (5人) 1着 田中勝春 56 芝1600m(不) 1:36.9(36.7) -0.2 (キャプテンベガ)
4. 18 阪神 マイラーズC GII 10 14.8 (5人) 5着 田中勝春 57 芝1600m(良) 1:34.2(33.5) 0.3 スーパーホーネット
6. 7 東京 安田記念 GI 18 44.3 (8人) 13着 田中勝春 58 芝1600m(良) 1:34.9(36.5) 1.4 ウオッカ
10. 24 東京 富士S GIII 18 11.2 (6人) 1着 田中勝春 57 芝1600m(良) 1:33.3(34.2) 0.0 マルカシェンク
11. 22 京都 マイルCS GI 18 14.3 (6人) 5着 田中勝春 57 芝1600m(良) 1:33.5(33.0) 0.3 カンパニー
2010 1. 30 東京 東京新聞杯 GIII 16 5.0 (3人) 6着 田中勝春 57 芝1600m(良) 1:32.7(33.6) 0.6 レッドスパーダ
2. 28 中山 中山記念 GII 16 5.7 (3人) 10着 田中勝春 57 芝1800m(不) 1:53.4(38.7) 1.7 トーセンクラウン
6. 6 東京 安田記念 GI 18 33.1 (13人) 12着 田中勝春 58 芝1600m(良) 1:32.7(35.0) 1.0 ショウワモダン
11. 21 京都 マイルCS GI 18 63.4 (14人) 12着 田中勝春 57 芝1600m(良) 1:32.5(34.5) 0.7 エーシンフォワード
2011 1. 5 中山 中山金杯 GIII 16 19.6 (9人) 14着 田中勝春 57 芝2000m(良) 2:00.5(34.2) 0.7 コスモファントム
4. 17 阪神 マイラーズC GII 10 272.7 (18人) 18着 田中勝春 57 芝1600m(良) 1:34.5(34.2) 2.2 シルポート
8. 7 新潟 関屋記念 GIII 12 39.7 (10人) 8着 木幡初広 57 芝1600m(良) 1:33.4(34.0) 0.8 レインボーペガサス
10. 22 東京 富士S GIII 17 45.0 (12人) 17着 丸田恭介 56 芝1600m(不) 1:36.1(35.7) 1.1 エイシンアポロン
11. 6 東京 アルゼンチン共和国杯 GII 18 151.8 (17人) 7着 田中勝春 55 芝2500m(良) 2:32.5(35.6) 1.0 トレイルブレイザー
2012 1. 22 中山 AJCC GII 11 90.8 (7人) 6着 田中勝春 56 芝2200m(不) 2:19.1(37.0) 1.8 ルーラーシップ
2. 18 東京 ダイヤモンドS GIII 16 72.4 (13人) 16着 田中勝春 55 芝3400m(良) 3:53.1(48.8) 16.3 ケイアイドウソジン
11. 25 東京 キャピタルS OP 18 205.1 (15人) 18着 田中勝春 56 芝1600m(良) 1:34.8(35.3) 2.7 ヤマニンウイスカー

血統表[編集]

アブソリュート血統ロベルト系/Hail to Reason 4×4=12.50%、Graustark 4×5=9.38%(父内)) (血統表の出典)

タニノギムレット
1999 鹿毛
* ブライアンズタイム
Brian's Time
1985 黒鹿毛
Roberto Hail to Reason
Bramalea
Kelley's Day Graustark
Golden Trail
タニノクリスタル
1988 栗毛
* クリスタルパレス
Crystal Palace
Caro
Hermieres
* タニノシーバード Sea-Bird
Flaxen

プライムステージ
1992 黒鹿毛
* サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ダイナアクトレス
1983 鹿毛
* ノーザンテースト
Northern Taste
Northern Dancer
Lady Victoria
モデルスポート *モデルフール
*マジックゴデイスF-No.15-a
父系
母系(F-No.)
5代内の近親交配
出典

脚注[編集]

  1. ^ アブソリュート号が競走馬登録抹消 JRA公式サイト 2012年12月6日
  2. ^ アブソリュート号!” (日本語). インターアクションホースマンスクールのブログ. ナリタファーム (2012年12月7日). 2013年3月17日閲覧。
  3. ^ サラブレ(2010年1月号)