アポロA-004

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アポロA-004
Apollo program.svg
ミッション名 アポロA-004
発射基地 ホワイトサンズ
ミサイル基地
発射日時 1966年1月20日
15:17:01(UTC
着陸日時 1966年1月20日
15:23:51(UTC
飛行時間 6分50秒
軌道 弾道飛行
最高高度 23.83km
飛行距離 34.63km
緊急脱出用ロケット概念図(NASA)
飛行中のリトル・ジョーII ロケット

アポロA-004アメリカ合衆国アポロ計画において、6回目に行われた緊急脱出用ロケット(launch escape system, LES)の発射実験である。LESの試験はこれが最後になった。

目的[編集]

A-004はLESの最終試験であり、また初めて司令船の実物が使用された実験でもあった。そのため、翌年の1月27日に司令船の火災事故で飛行士3名が犠牲になり、それに「アポロ1号」の名が冠せられるまでは、このフライトがアポロ1号と呼ばれていた。今回の実験の目的は、

(1) 空力的な限界に達するような状況下で、LESが正確に作動するか

(2) LESが限界高度でモーターを噴射した後、適切に機体を安定させ正しい方向に導けるか

を試験することであった。

実験に使用するリトル・ジョーII ロケットはこれが最後の飛行であり、4基のアルゴル(Algol)ロケットと5基の補助エンジンを搭載して、出力は1,766kNとこれまでで最も強力なものになっていた。司令・機械船およびLESにもいくつかの改良が加えられており、パラシュートPAT-2と同じものが使用されていた。

飛行[編集]

技術的な問題や気象条件により若干の遅れはあったものの、A-004は1966年1月20日15:17:01(UTCホワイト・サンズミサイル基地から発射された。予定高度に到達し、地上の管制官が司令を送ると、LESはロケット・モーターに点火して大きく回転しながらリトル・ジョーII から分離された。回転速度は、ヨーおよびピッチ運動が160度/秒、ロール運動が70度/秒であった。前方部のカナード(canard, 小翼)が展開されると、機体は4回転した後、司令船の耐熱保護シールドを進行方向に向ける姿勢で安定した。LESの切り離しやパラシュートの展開も問題なく行われ、司令船は発射台から34.63km離れた地点に着陸した。到達高度は23.83kmであった。