アマナキ・レレィ・マフィ

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アマナキ・レレィ・マフィ Rugby union pictogram.svg
基本情報
生年月日 (1990-01-11) 1990年1月11日(29歳)
出身地 トンガの旗 ハムラ村
身長 1.89 m (6 ft 2 12 in)
体重 112 kg (17 st 9 lb)
大学 花園大学
愛称 NAKI
選手情報
ポジション ナンバーエイト
アマチュア
チーム
2010-2014 花園大学
クラブ
チーム 出場 得点
2014-
2016
日本の旗NTTコ厶
イングランドの旗バース

7

(20)
更新日 2016年5月8日
スーパーラグビー
チーム 出場 得点
2017-2018
2019-
オーストラリアの旗レベルズ
日本の旗サンウルブズ
31
3
(35)
(0)
更新日 2019年5月25日
国代表
チーム 出場 得点
2014-  日本 26 (45)
更新日 2019年9月28日
■テンプレート

アマナキ・レレィ・マフィAmanaki Lelei Mafi1990年1月11日 - )は、トップリーグNTTコミュニケーションズシャイニングアークスに所属するラグビー選手。

プロフィール[編集]

  • トンガのハムラ村出身で、16人兄弟の15人目として出生[1][2][3][4]
  • 身長は189cmで、体重は112kg。
  • 現在のポジションはナンバーエイト(No8)
  • トンガでの学生時代には、体重が90kgに満たなかった高校2年生までウィング(WTB)のポジションに就いていた。高校3年生からNo8に転向[3]
  • かつては、U18・U19・U20トンガ代表に選出[3]。日本国内での居住・プレー歴が連続3年以上(後述)で、U20トンガ代表への選出から3年以上経過した2014年から、トンガの国籍を有したまま日本代表に選ばれている[2]。日本代表としてのキャップ数は26(2019年9月現在)。
  • ニックネームはNAKI(ナキ)で(トンガ人の場合は、名前の下の部分をニックネームとする場合が多い。よって、日本代表で、花園大学時代のチームメイトであったリコーブラックラムズアマナキ・ロトアヘアのニックネームもNAKI(ナキ)である)、口癖は「練習も試合も100%」[1]。NTTのチームメイトからは、「フィジカルモンスター」とも呼ばれている[3]
  • マット・マフィは甥っ子[5]
  • 嫌いな食べ物はあんこ[4]

略歴[編集]

5歳でラグビーを始め、日本への留学生を多数輩出する高校トンガ・カレッジへ進む[6]

2009年に日本で開催されたU20世界ラグビー選手権にトンガ代表として参加した際に関係者の目に留まり、2010年に京都の花園大学からの勧誘を受け進学[2][6]関西学生ラグビーBリーグ(2部)に属するラグビー部でプレー[1]。同級生には、マフィの幼馴染であり、ラグビー日本代表であるアマナキ・ロトアヘアがいる。マフィの支援者からは、月3万円の生活費が出されていたが、その多くを実家に送り、その残りで生活をする苦しい生活を送っていたという。2012年に大学3年生で出場した「関西学生南北対抗戦」での活躍[3]などが認められて、大学卒業後の2014年NTTコミュニケーションズシャイニングアークスへ加入した[7]

2014年8月23日ジャパンラグビートップリーグ・ファーストステージ第1節の対宗像サニックスブルース戦で、途中出場ながら同リーグ公式戦へのデビューを果たした[8]。後に、トンガ代表入りを打診されたが辞退。同年11月の日本代表ヨーロッパ遠征で初めてメンバーに選ばれる[2]と、同月13日ブカレストで開かれたリポビタンDツアー2014ルーマニア戦で、日本代表のキャップを初めて獲得した[9]。しかし、帰国後(12月7日)のトップリーグセカンドステージ第2節・対トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦で左股関節を脱臼骨折[10]。全治1年6ヶ月の重症と診断された[6]

2015年には、大学時代から交際していた日本人女性と5月15日に結婚した。8月29日には、東京ガスラグビー部との練習試合で実戦に復帰[11]9月からイングランドで開催のラグビーワールドカップ2015には、日本代表として出場した[12]。日本代表は3勝1敗ながら1次リーグ・プールBで敗退したが、マフィは南アフリカとの初戦に後半の途中から出場。試合終了間際にマフィからのパスを受けたカーン・ヘスケストライを決めたことによって、チームは逆転勝利を収めた[13]。マフィ自身も、先発に起用されたスコットランドとの第2戦[14]および、アメリカとの最終戦[15]でそれぞれ1トライを記録している。さらに、ワールドカップの終了後に開幕した2015 - 2016トップリーグでは、NTTコムのNo8として、2015年内の最終戦までに7試合へ出場。開幕戦からの3試合連続を含む5トライを記録したほか、2試合連続でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた[16]

2015年12月29日には、イングランドプレミアシップに加盟するバースが、マフィと契約したことを発表した。NTTコムに所属したまま、プレミアシップの2015 - 2016シーズンが終了する2016年4月までの4ヶ月間限定移籍で、2015 - 2016トップリーグが終了した同年1月下旬からバースに合流[17]。同年2月13日の対ウースター戦で、No8としてプレミアシップデビューを果たした[18]。移籍2戦目の対ワスプス戦(同月20日)では、フル出場でプレミアシップ初トライを記録している[19]

2016年には、5月1日付でバース・ラグビーとの契約を満了[20]。NTTコムへ復帰すると、2016 - 2017シーズンから、トップリーグでのプレーを再開している。

2016年9月には、妻との間に、長男が誕生している。

2017年スーパーラグビーレベルズに加入。

2019年8月、ラグビーワールドカップ2019の日本代表に選出された[21]

人物・エピソード[編集]

  • ラグビー日本代表の元ヘッドコーチであるエディー・ジョーンズは、マフィの並外れた能力の高さから「Xファクター(特別な能力を持った選手)」「ギフト(神様からの贈りもの)」と呼んだ[22]。また、日本代表について「体格的に劣り、パワーが足りない」と評するが、「マフィは例外」と語っており、マフィの圧倒的な突進力を「ニュークリア・パワーステーション(原子力発電所)」と表現している[23]
  • ラグビー日本代表キャプテンのリーチ・マイケルもマフィについて「特別な存在」とその能力の高さを認めており、「普段はおとなしくてすごく性格がいい。でも、ボールを持った時のパワーは半端ない。必ず前に出てくれるので、チームに勢いを与えてくれる。」と語っている。[23]
  • 所属するシャイニングアークスでFWコーチを務める大久保直弥は「僕もいろいろと選手を見てきたけど、ナキはスペシャル。強さだけじゃない。相手の弱点を突く、気の利いたプレーもできる。」と語っている[6]
  • 2015年ラグビーワールドカップ開催前にトンガと日本の両方から代表入りを打診された時の心境として、「どちらを選ぶかすごく悩んだ。奥さんは日本人だし、大学時代から日本で生きていくつもりだったし、この国の生活が好きだった。だからジャパンを取った。」と語っている[6]
  • 2015年ラグビーワールドカップ第2戦のスコットランド戦で古傷の股関節を痛めて退場した後、3日間はベッドで寝ていたが、4日目ぐらいにネットでニュースを見ていたらエディー・ジョーンズHCが「ナキはサモア戦に間に合う」と話したことが記事になっていて、「えっ」とびっくりしたという。その後ホテルのロビーに下りたらエディー・ジョーンズHCがいて冗談だと思っていたら「大丈夫、大丈夫」と言われ、「勝手に言ってるよ」と思わず笑ってしまったと語っている[6]
  • 全治1年6ヶ月の股関節脱臼骨折で入院した際は絶望し、一度はワールドカップ出場をあきらめたという。しかし、おじいちゃんになってからも畑に出ている父の姿や、兄弟や妻からの励まし、毎日のように見舞いに来てくれる仲間達、エディー・ジョーンズHCから手渡された "VS 南アフリカ 9月19日" と書かれた日本代表のジャージなどに励まされたことから、ワールドカップ出場に向けてチャレンジしようと決めたという。懸命なリハビリやチームのサポートの甲斐もあって、7月にはジョギング程度には走れるようになった。入院から約9ヶ月後の8月30日に行われた日本代表の最終登録メンバー発表で自分の名前が呼ばれた時の心境を「この時は南アに勝ったのと同じくらいうれしかった。ラグビーができるようになるまで1年半かかると言われていたのを、8ヶ月に縮めたんだから。奥さん、トンガの家族、NTTコミュニケーションズのチームのみんな、ファン、そして神様のおかげだと思う。だから、俺はなにがなんでもW杯で頑張りたかった。」と語っている。[6][24]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c マフィ、だまされた…から成長して「花園大に感謝」(『日刊スポーツ2015年10月2日付記事)
  2. ^ a b c d マフィ日本代表 トンガ代表断る(『日刊スポーツ』2014年10月15日
  3. ^ a b c d e ラグビーW杯出場へ…復活を誓うマフィ 日本代表HCから贈られたジャージ(『スポーツナビ2015年3月9日付記事)
  4. ^ a b NTT Com ラグビー部(アマナキ・レレィ・マフィ選手 | 選手・スタッフ紹介)(2019年3月1日閲覧)
  5. ^ JSPORTS アマナキ・レレィ・マフィ . JSPORTS. 2018年1月7日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g 日本ラグビーの歴史を変えた桜の戦士たち 選手たちが自ら明かす激闘の舞台裏 ISBN 978-4-408-45590-7
  7. ^ 2014年度 新入団選手のお知らせ
  8. ^ リーグ戦 第1節 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス vs 宗像サニックスブルース
  9. ^ 日本代表「リポビタンDツアー2014」vsルーマニア代表 試合登録メンバー
  10. ^ 2人の屈強なラガーマンの大怪我 マフィと遠藤
  11. ^ マフィ上々の復帰 ファーストタッチ2人吹き飛ばす(『日刊スポーツ』2015年8月29日付記事)
  12. ^ 日本代表「ラグビーワールドカップ2015」最終登録メンバー
  13. ^ No.8マフィW杯初先発!「試合の頭が重要」と起用(『スポーツニッポン2015年9月22日付記事)
  14. ^ 日本が10-45でスコットランドに大敗し1勝1敗(『日刊スポーツ』2015年9月24日付記事)
  15. ^ リーチ・マイケル主将「19年に向けて努力する」(『日刊スポーツ』2015年10月12日付記事)
  16. ^ 【ラグビー】NTTコム、初の開幕3連勝 日本代表マフィがMOM(『スポーツ報知2015年11月29日付記事)
  17. ^ W杯日本代表・マフィ、英チームと契約「新たな冒険楽しみ」(『サンケイスポーツ2015年11月29日付記事)
  18. ^ マフィが英デビュー バースに期限付き移籍(『日刊スポーツ』2016年2月14日付記事)
  19. ^ マフィ、終盤にトライ イングランド・リーグ(『日刊スポーツ』2016年2月21日付記事)
  20. ^ Mafi leaves Bath under a cloud (『Planet Rugby』2016年5月1日付記事)
  21. ^ 日本代表「ラグビーワールドカップ2019」最終登録メンバーのお知らせ . 日本ラグビーフットボール協会(2019年8月29日). 2019年9月8日閲覧。
  22. ^ 「敵にいる日本代表」は凄かった。マフィの突破にサンウルブズも脱帽 (livedoor news 2018年3月5日付記事)
  23. ^ a b Number特別増刊 桜の凱歌。 エディージャパンW杯戦記. 
  24. ^ 「アスリート波瀾万丈 崖っぷちからの大逆転SP2」 テレビ東京 2015年12月28日放送