アメリカ合州国

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アメリカ合州国』(アメリカがっしゅうこく)は、本多勝一の1981年の著書。

また、この本の社会的反響によって広まったアメリカ合衆国に対する呼称でもある。英語の正式名称である“the United States of America”に、より近い訳語として提唱された。合衆国も参照。

本多勝一著『アメリカ合州国』[編集]

アメリカ合州国』は、朝日新聞に連載された本多勝一の記事をまとめて1981年朝日新聞社から出版された文庫本。[1]

ベトナム戦争当時、朝日新聞記者だった著者がアメリカ合衆国黒人・先住民インディアンを中心に取材したもの。差別貧困などを通じて、アメリカ社会の深層をえぐりだしたルポルタージュであるとして、日本で大きな反響を引き起こした。著者は本書にて“アメリカという国家は、それぞれの人種(衆)が溶け合って一つの社会を築いているとは言い難い。人種(衆)は分離され不平等なままである。単に州が寄り集まっただけである。”として、「アメリカ合衆国」でなく「アメリカ合州国」という表記を用い、一定の認識が与えられた。

異論[編集]

齊藤毅『明治のことば――東から西への架け橋』によれば、「合衆国」は中国語に熟達した清代の外国人通訳官がUnited Statesの直訳として案出した訳語であり、その意味は「独立して自治権を持った各邦が一致協力して経営する国家」であるという[2]。この説が正しいとすれば「合衆」を「人種(衆)が溶け合って一つの社会を築いている」と解釈すること自体が語源を無視した誤りであることになる。[3]

脚注[編集]

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  1. ^ 全国書誌番号:20683173NCID BN02749970ISBN 402260803X。
  2. ^ アメリカ合衆国が「合州国」ではない理由についての資料集
  3. ^ 同様の研究に、宮澤俊雅「「US漢号」覚書:「合衆国」考」『北海道大学文学研究科紀要』2003年 2月28日[1]、千葉謙悟「the United States と合衆國」『早稲田大学大学院文学研究科紀要. 第2分冊, 英文学フランス文学ドイツ文学ロシヤ文学中国文学』2003年[2]があり、「合衆国」と表記する説の優位性を示している。