竹山聖
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竹山聖 | |
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生誕 |
竹山 聖(たけやま きよし) 1954年12月24日(66歳) 大阪府豊中市 |
国籍 |
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出身校 |
京都大学(学士) 東京大学(修士・博士) |
職業 | 建築家 |
受賞 | 吉岡賞(1988年) |
所属 |
設計組織アモルフ 京都大学 |
建築物 |
強羅花壇 OXY乃木坂 TERRAZZA青山 |
竹山 聖(たけやま きよし(筆名:たけやま せい)、1954年12月24日 - )は、日本の建築家。京都大学名誉教授[1][2]。
来歴[編集]
大阪府出身。1973年大阪府立北野高等学校を卒業、京都大学工学部建築学科に入学。1977年京都大学を卒業し、東京大学大学院に進学。原広司の下で修士課程、博士課程を修める。大学院在学中の1979年に宇野求、小林克弘らと設計組織アモルフを創設して設計活動を始める[3]。並行してさまざまなメディアで批評活動を展開。
1992年より京都大学助教授[3](のち、准教授)。毎年学生たちと古代都市遺跡を訪れ、都市の原型を辿る旅を続けるとともに都市発生論を探求、現代都市のヴィジョンを構想し、提案もしている。1995年「神戸新首都計画・神戸三宮計画」を発表[3]。
1997年、京都大学、京都工芸繊維大学、京都府立大学、京都市立芸術大学、京都精華大学、京都造形芸術大学、の6大学で教鞭を執る建築家や学生とともに、京都建築大学ネットワーク(KASNET)を結成、ヴォルフ・プリックスやトム・メインを招聘し、ワークショップを行う。
「第22回日本文化デザイン会議'99鹿児島」では議長を務める。1998年よりスペインのバレンシア工科大学、1999年よりフランス・パリのラヴィレット建築大学で、ワークショップを行い学生の指導にあたっている[3]。
2004年秋に撮影されたクロード・ガニオン監督の映画「KAMATAKI」では美術監督を務めた。現在は教員として活躍する傍ら、ツイッターを活用して自身の建築理論や哲学を発表している一面も持つ。
2015年から京都大学教授[3]。2017年より同校の建築学科長。2020年京都大学名誉教授[1]。
展覧会[編集]
- 1989年 個展<不連続都市>(ギャラリー間)
- 1990年に始まった<Emerging Japanese Architects of the 1990s>はニューヨーク、ボストン、モントリオール、ヒホン、マドリード、バルセロナ、テッサロニキ、ニコシアと巡回。
- 1991年 <線の表現/眼と手のゆくえ展>(埼玉県立近代美術館)に招待出品。
- 1993年 <迷宮都市>展(セゾン美術館)、山本容子とコラボレーション。
- 1995年 - 1996年 <トポスの復権>展(代官山ヒルサイドフォーラム他)、宮島達男とコラボレーション。
- 1996年 ミラノ・トリエンナーレ日本パビリオン・コミッショナー。
- 2002年 <独身者の住まい>展(アートプランニングルーム青山、スピカ・ギャラリー、ともに東京)を京都大学の学生たちと開催。
- 2006年 <Response>展(イムラ・アートギャラリー、京都)を開催。
- 2004年 - 2005年 <New Trends of Architecture in Europe & Asia-Pacific2004-2005>に招待出品。リール、香港、東京、コーク、メルボルン、釜山を巡回。
その他多くの展覧会に招待され参加もしている。
主な受賞[編集]
- 高雄の歯科医院+住宅 SDレヴュー入選,1982.
- 古河の歯科医院+住宅 SDレヴュー入選,1983.
- 湘南台文化センターコンペ 優秀賞,1986.
- 第二国立劇場コンペ Best30,1986.
- 愛知県芸術文化会館コンペ 佳作,1987.
- 軽井沢の別荘 吉岡賞・新建築住宅特集新人賞, 主催:新建築社,1988.7.
- 強羅花壇 神奈川県建築コンクール 優秀賞, 主催:神奈川県下優良建築物表彰実行委員会,1990.2.
- OXY乃木坂 アンドレア・パラディオ賞 入選, Andrea Palladio International Award for Architecture(イタリア), 主催:The Gaoduro Skylights SP A. Cavazzale,1991.4.
- 桶川市民ホールコンペ Best5,1993.10.
- STAIRWAY TO HEAVEN 名古屋市都市景観賞, 名古屋市,1993.12.
- Blue-Screen House アーキテクチュア・オブ・ザ・イヤー、日本建築学会,1994.11
- せんだいメディアテークコンペ 佳作,1995.3.
- Mid Wales Center for the Art コンペ Best6,1995.
- ブルースクリーンハウス 作品選集1997 建築雑誌, 日本建築学会,pp.130-131,1997.3.
- 砂丘博物館コンペ Best5,1997.
- 周東町パストラルホール 作品選集1998 建築雑誌, 日本建築学会,pp.116-117,1998.3.
- べにや無何有 石川県建築賞・建築士会会長賞 主催:石川県建築士会,1999.7.
- 白石市ふれあいプラザコンペ 1等,2001.12.
- REFRACTION HOUSE 安城市まちづくり建築賞,2002.9.
- 中之島新線駅企画デザインコンペ 特別賞:佐々木・妹島委員賞,2004.12.
- Eternal Golden Castle Historic Parks(億載金城歴史公園) Master Plan International Competition Second Prize, Taiwan,2006.6.
- 山形大学工学部創立百周年記念会館コンペ Best7,2006.12.
- やまなみドーム 奈良県景観調和デザイン賞奨励賞,2006.12.
- “National Kaohsiung Performing Arts Center(高雄国家芸術中心)” International Competition Third Prize, Taiwan,2007.3.
代表作[編集]
- OXY乃木坂(東京都港区六本木)
- TERRAZZA青山(東京都渋谷区神宮前)
- MARUYO代官坂(神奈川県横浜市中区元町)
- サードミレニアムゲート(長野県松本市中央)
- D-HOTEL大阪(大阪府大阪市中央区道頓堀)
- 強羅花壇(神奈川県足柄下郡箱根町強羅)
- 大阪府立北野高等学校(大阪府大阪市淀川区新北野)
- 新宿瑠璃光院白蓮華堂(東京都渋谷区)
- べにや「無何有」(石川県加賀市)
- 西村屋ホテル招月庭(兵庫県豊岡市)
著作[編集]
- 作品集「竹山聖」RIKUYOSHA CREATIVE NOW 006 六耀社(1990/12) ISBN 4-89737-118-X
- 「都市を呼吸する」リブロポート(1994/6) ISBN 4-8457-0920-1
- CD-ROM作品集「竹山聖/空の建築」ハートランド(1995)
- 広島市都市計画局都市デザイン室発行『新風景を求めて』 ぎょうせい出版中国支社、1997年
- 「独身者の住まい」 廣済堂出版 (2002/07) ISBN 978-4331509104
- 「ぼんやり空でも眺めてみようか」 彰国社 (2007/10) ISBN 978-4395010059