アラビノース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アラビノース
{{{画像alt1}}}
識別情報
CAS登録番号 28697-53-2 (D体), 87-72-9 (L体)
KEGG C00216 (D体)
C00259 (L体)
特性
化学式 C5H10O5
モル質量 150.13 g mol−1
外観 白色粉末
融点

D体 152–160 ℃
L体 160–163

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

アラビノース (arabinose, Ara) は、五炭糖及びアルドースに分類されるの一種である。

他の単糖とは異なり、自然界にD体よりもL体の方が多いという特徴を持つ。キシロース主鎖にα1,3結合したアラビノキシランの構成成分としてカラマツイネ科植物等に多く含まれるほか、ペクチンにも含まれている。

L-アラビノースは、植物の細胞壁を構成するヘミセルロース などに豊富に存在し、小麦などの穀類の繊維質に特に多く存在する[1]

またアラビノース同士がα1,5結合し、アラビアガムシュガービートパルプなどの成分であるアラビナンを構成している。

砂糖の50%程度の甘味を持ち、小腸で吸収されにくく、α-グルコシダーゼの活性を抑えるためグルコースの吸収を抑える作用があり、血糖値の上昇を抑制する作用がある。味噌パンビール緑茶紅茶などにアラビノースが少量含まれている。D-キシロースにもL-アラビノースと同様の活性が認められる[1]。アラビノースはダイエットに利用されている。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b L-アラビノースの栄養・生理的機能と用途、檜作進、Journal of Applied Glycoscience, Vol.46 (1999) No.2