アルセウス

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アルセウス
全国
シェイミ - アルセウス(#493) - ビクティニ
基礎データ
英語名 Arceus
進化体系 たねポケモン
進化前 なし
進化後 なし
世代 第4世代
ポケモン学
分類 そうぞうポケモン
タイプ ノーマル
高さ 3.2m
重さ 320.0kg
特性 マルチタイプ
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アルセウスは、ポケットモンスターシリーズに登場する655種のポケモン(架空の生物)のうちの一種である。

目次

特徴 [編集]

幻のポケモンの一種。2009年2月14日にその存在が発表された。細くしなやかな純白の身体、宝石のようなパーツが埋め込まれた金属的な質感の装飾状部位(基本状態では、宝石は緑色で金属部は金色だが、自身のタイプに応じて色が変化する)、たてがみ状のパーツが頭部にあり4足歩行で白馬を思わせるシルエットなど、神々しい姿を持つ。

「そうぞうポケモン」という分類名が示す通り、何もないゼロの状態から生命を生み出す力を持っており、シンオウ地方においては千本の腕で世界の全てを創造した存在という創造神話が語り継がれており(ただし、アルセウスの名は風化されている)、アルセウス自身はまだ宇宙が生まれていない、混沌のうねりの中に現れたタマゴの中から出現した最初の生命と言われている。後に生み出された2つの分身がディアルガパルキアになり(『プラチナ』のストーリーによると、実際は歴史の表から消えたギラティナを含めた3つだったという)、さらにその後生み出されたタマゴからユクシーエムリットアグノムが誕生したと神話で伝えられている。

開発スタッフによると、コンセプトは「すべてを超越した神」とされ、『ハートゴールド・ソウルシルバー』のイベントで登場したテーマ曲は畏怖の雰囲気を織り交ぜたものとなっている[1]

ゲームでのアルセウス [編集]

ダイヤモンド・パール・プラチナ』より登場。通常プレイでは出現せず、『プラチナ』におけるシロナの会話から、それらしき存在を予見できるのみである。

アルセウスの最大の特徴は特性「マルチタイプ」である。これはゲーム中で手に入るプレートを持たせることによって、タイプを様々なものに変化させることができるアルセウス専用の特性である(どうぐを何も持たない、プレート以外のどうぐを持っている場合のタイプはノーマル)。また、タイプが変わると体の色や後述の専用わざ「さばきのつぶて」のタイプも変化する(例:「ひのたまプレート」を持たせると赤い体のほのおタイプになり、「しずくプレート」を持たせると青い体のみずタイプになる)。なお、この特性は、「いえき」や「ミイラ」などで書き換えたり無効化したりする事は出来ず、「トレース」や「スキルスワップ」でコピーしたり入れ替えたりする事も不可能で、「はたきおとす」や「どろぼう」などでプレートを失ってもタイプと姿はそのままである。すべての能力が非常に高く、その合計値は全ポケモンの中で最も高い。また、ミュウほどではないが多くの技をわざマシン、ひでんマシンで習得でき、りゅうのプレートを持たせた場合を除いて教え技「りゅうせいぐん」を覚えられる唯一のノーマルタイプである。

2009年7月18日より、映画『アルセウス 超克の時空へ』を上映する映画館で、ワイヤレス通信により配布された。レベルは100。おやの名前は「えいがかん」。覚えている技は、アルセウスのみが使える「さばきのつぶて」に加え、「ときのほうこう」、「あくうせつだん」、「シャドーダイブ」(それぞれディアルガパルキアギラティナを象徴するわざ)の4つ。通常プレイでは入手できないきのみ「レンブのみ」を持っている。また過去2年間に映画館で配布されたダークライシェイミ同様「クラシックリボン」を持ち「プレシャスボール」に入っているため、GTSに預けることはできない。

また、この配布されたアルセウスを『ハートゴールド・ソウルシルバー』に送ることで特殊なイベントが発生し、レベル1のディアルガ、パルキア、ギラティナのいずれかを入手することができる。

ブラック・ホワイト』では、発売日から約1カ月半にわたって実施された人気投票の結果アルセウスが1位になり、期間限定でポケモングローバルリンクで入手可能となった。レベルは100。このアルセウスはプレイヤー名がおやとなり、さらにクラシックリボンを持たないため、GTSに預けて交換に出すことができる。日本国内における正規のアルセウス入手方法は現時点でこの2種類のみであるため、レベル100未満のアルセウスを入手する手段は存在しない。また、今作からドラゴンタイプの強力な技「りゅうせいぐん」を習得できるようになった(ドラゴンタイプ以外の状態でも覚えられる)。

外伝作品でのアルセウス [編集]

存在発表の少し後に発売された『ポケモン不思議のダンジョン 空の探検隊』では、間接的な形ながら本編に先立って登場している。エンディング後のダンジョン「うんめいのとう」の最上階でアルセウスの像があり、この像から「じくうのオーブ」という強力なパワーアップアイテムが手に入る。

また、スペシャルエピソード「あんこくのみらいで」のエンディングでは、歴史改変によって消滅するはずだった未来世界を何者かがパラレルワールドの未来とすることで救った際、「私(ディアルガ)よりも上の存在がいたならば」としてディアルガがアルセウスを示唆する話をしている。ディアルガはアルセウスの存在を知らない模様であり、同作のディアルガは歴史改変で消滅した者を復活させるのは人間1人が限度である。

アニメでのアルセウス [編集]

ダイヤモンド&パール』のOP「サイコー・エブリデイ!」に登場。

映画でのアルセウス [編集]


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


2009年公開の映画『アルセウス 超克の時空へ』に登場する。声優は特別出演の美輪明宏。圧倒的な強さだけでなく非常に高い知性を持ち、人間の言葉も普通に話す事ができ、更にプレートが全て揃っている限りは不死身であるとされている。また、溝渕誠による漫画版では霊能力も持ち合わせており、シーナの背後に映るダモスの姿を見て、シーナが彼の子孫だと一目で分かった。過去の一件により人間に対して激しい怒りと憎しみを見せているが、本来は非常に慈悲深い性格であり、隕石の破壊や「命の宝玉」生成など自らを犠牲に他の命を救うことに躊躇いがなく、荒廃したミチーナを憂い、誠実かつ深い敬意を払いつつも媚びへつらわず接するダモスのことを親友のように想っていた。

太古のミチーナに、直撃すれば星を滅ぼすほどの巨大な隕石が降り、アルセウスが世界を守ろうと体当たりして隕石を破壊したものの、その衝撃で命の源であるプレートを失い、瀕死の状態となった。しかし、ミチーナの神官であったダモスがプレートを集めてくれたためアルセウスは力を取り戻すことができた。そのお礼とダモス自身の人格を見てして、隕石で荒れ果てたミチーナの土地を復活させるために、自分の命が危なくなるにもかかわらず、自らの体に持つ命の源のうち5つを取り出して「命の宝玉」を創り出し、次に太陽の隠れる日(皆既日食の日)まで貸し与える約束を結んだ。しかし、「宝玉を返すとミチーナがまた荒れ果てた土地に戻ってしまう」と考えた人間に宝玉を返す約束を破られ、さらには攻撃を受けて傷つき、傷を癒すために眠りにつき、眠りから覚めたら人間に裁きを与えようとしていた。

人間、特に信頼していたダモスに裏切られたと思った(当初のアルセウスは知らなかったが、実は真相は違うものだった)アルセウスは激しく怒りを募らせることとなり、目覚めが近づくにつれて徐々に時空を歪ませていった。その歪みが前々作の映画『ディアルガVSパルキアVSダークライ』で、本来は出会うはずの無かったディアルガの空間とパルキアの空間を接触させてしまう。互いに相手が自分の空間に攻めてきたと思い込んだ2体が戦い、前作『ギラティナと氷空の花束 シェイミ』から登場のギラティナの住む反転世界をも巻き込んでしまう。

眠りについてから数千年後、サトシ達がミチーナにやってきていた時にアルセウスは長い眠りから目覚め、人間たちを滅ぼそうと攻撃をし始める。暴走を止めるべく現れたディアルガ・パルキア・ギラティナを相手に圧倒的な力を見せつける。そのため、勝機が無いと考えたディアルガは、パルキアとギラティナが時間を稼いでいる隙にサトシたちを過去のミチーナに転送、過去の真相を究明して怒りの根源そのものを絶つという作戦に出ることとなる。

原作での「マルチタイプ」を反映した描写も見られ、命の源であるプレートの力で、相手の攻撃を無効化している場面がある。ゲームを反映したものとして、ゴーストタイプになることで、かくとうタイプの「はどうだん」とノーマルタイプの「はかいこうせん」を無効化している。しかし、でんきタイプを無効にするプレート(じめんタイプ)は「命の宝玉」に使って失っていたため、ピカチュウの「10まんボルト」にはダメージを受けていた。また、ギラティナの使うほのおタイプの「おにび」をほのおタイプになって無効化しているが、ドラゴンタイプの「りゅうのいぶき」は原作では通じるはずのゴーストタイプで無効化している(原作でははがねタイプであればドラゴンタイプを半減することは可能だが、完全に無効化できるタイプは存在しない)。

ポケモンカードでのアルセウス [編集]

『アルセウス 超克の時空へ』公開前の2009年7月8日から発売されたカードゲームDPt4の構築スタンダードデッキ「アルセウスLV.X 草&炎」と「アルセウスLV.X 雷&超」(スターターパック)及び「アルセウス光臨」(ブースターパック)で初登場。カードテキスト面に波紋の様な模様がある。『〜超克の時空へ』上映館でのプロモーションカード配布と販売される「ランダムパック」での封入(左記のカード4枚はカードテキストに波紋の模様がない)や、DPt4と同時発売されたセブン-イレブン限定販売のカードデッキケースへのプロモカード装着を含め、2009年7月時点で17枚のカードが収録されている。

またアルセウスには「アルセウスルール」という特別なルールがあり、「通常はエネルギーカード以外の同名のカードはスタンダード(60枚)デッキは4枚まで、ハーフ(30枚デッキ)は2枚までしか入れられない」というルールが適用されず、どのアルセウスを何枚でもデッキに入れることができる。ゲーム本編での特性「マルチタイプ」は、LV.X化したアルセウスのポケボディーテキスト(LV.X化前のタイプと同じタイプになる)として、専用わざ「さばきのつぶて」は「全エネルギーをトラッシュ(捨てる)して相手ポケモンとベンチポケモンにダメージ」として表現されている。

漫画でのアルセウス [編集]

ポケットモンスターSPECIALでは第9章に登場。

その他におけるアルセウス [編集]

『ハートゴールド・ソウルシルバー』の2本同時予約特典として、海洋堂製作のアルセウスのフィギュアが付属した。

先述のアルセウスのテーマソングは『ハートゴールド・ソウルシルバー』でのみ流れる曲だが、実は『ダイヤモンド・パール・プラチナ』にも曲のデータ自体は存在していた(没になっているため、通常では流れることは無い)。

脚注 [編集]

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  1. ^ ニンテンドーDS ポケモン ハートゴールド&ソウルシルバー ミュージック・スーパーコンプリート』付属ブックレット22ページ

関連項目 [編集]