アルファレコード

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アルファミュージック
Alfa Music CO.,LTD.
親会社 ソニー・ミュージックパブリッシング
(2019年 - )
設立 1969年-1977年、1990年-
(アルファミュージック)
1977年-1990年
(アルファレコード)
設立者 村井邦彦
解散 1999
販売元 ビクター音楽産業(1977-1982)
ワーナー・パイオニア(1983-1991)
日本コロムビア (1991-1994)
東芝EMI (1994-2001)
ソニー・ミュージックダイレクト (2001- )
日本の旗 日本
本社所在地 東京

アルファミュージック(Alfa Music)は、日本の音楽出版社、およびかつて存在した日本のレコード会社。既にレコードCD制作からは撤退しており、2019年現在、原盤権ソニー・ミュージックパブリッシングが全て管理している。

概要[編集]

1969年、村井邦彦が音楽出版社アルファミュージック(初代)を設立。

1970年、村井が川添象郎ミッキー・カーチス内田裕也、木村英樹とともに「マッシュルーム・レコード」を設立。

1972年、外車ディーラー最大手のヤナセの会長(当時)・梁瀬次郎と、原盤制作会社としてアルファ&アソシエイツを設立。東芝音楽工業(現:ユニバーサル ミュージックLLCVirgin Musicレーベル/EMI RECORDSレーベル)のリバティ・レーベルに販売を委託した赤い鳥荒井由実(現・松任谷由実)ハイ・ファイ・セットなどの「アルファ&アソシエイツ」、日本コロムビアデノン・レーベル(のちに「Blow Up」に改称)に販売を委託したGARO小坂忠などのアーティストを送り出す。

1977年、レコード会社アルファレコード(Alfa Records Inc.)を設立、「アルファ&アソシエイツ」「マッシュルーム」の音源の発売権も同社に移行した。サーカスカシオペアイエロー・マジック・オーケストラの成功で知名度も大きく上がる。

1978年、アメリカのA&Mレコードの販売権を獲得。ハーブ・アルパートクインシー・ジョーンズセルジオ・メンデスニュー・ウェイヴポリスジョー・ジャクソンなどが次々とヒットした。

1980年、アルファ&アソシエイツがヤナセグループに入る。同年、ロサンゼルスにおいてアルファアメリカ設立(1983年に撤退)。

1982年、兄弟会社として、小杉理宇造山下達郎アルファ・ムーン(後にMMG→イーストウエスト・ジャパンを経てワーナーミュージック・ジャパンに吸収合併)を設立。

1985年、村井が退職する。

1990年代初頭、当時の主要株主であったヤナセが、バブル崩壊により資本を引き揚げる。そして1994年、別資本が立ち上がり、アルファレコードの業務は新会社に移管される。移管された新会社はアルファミュージック(2代目、Alfa Music CO.,LTD.)に社名を再変更、作詞家・訳詞家で音楽プロデューサーの大橋一枝が社長に就任する。

1995年、東京都港区に所有していた自社スタジオ「Studio A」を閉鎖する。

1998年10月、社員のほとんどを解雇し事業規模を縮小。レコード制作から撤退し、原盤管理会社として残る。

1999年、大橋が経営していた音楽出版社「ケイ・ミュージック・パブリシング」(Kay Music Publishing)と合併[1]し、同社の管理楽曲の版権もアルファミュージックに移管される。

2001年4月、全世界での使用も含めた著作権管理および原版使用権をソニー・ミュージックパブリッシングに委託する。それ以降は基本的に、ソニー・ミュージックダイレクトから旧譜が復刻発売されているが、例外として荒井由実の音源はユニバーサル ミュージック合同会社が、いしだあゆみの音源は日本コロムビアがそれぞれ販売委託している。

1969年の設立から半世紀(50年)を迎えた2019年4月1日、ソニー・ミュージックパブリッシングが全株式を取得し、同社の完全子会社となる[2]。それに伴い、ソニー・ミュージックパブリッシングの見上チャールズ一裕が社長に就任する。

レコード会社として独立後、販売元は当初ビクター音楽産業(後にビクターエンタテインメントを経てJVCケンウッド・ビクターエンタテインメントに改称)であったが、1998年にレコード制作から撤退するまでの間、ワーナーパイオニア(現:ワーナーミュージック・ジャパン)→日本コロムビア→東芝EMIと販売元の系列替えがあった。[3]

洋楽部門では、A&Mレコードのほか、一時期ゾンバ・レコードミュート・レコードなどの国内盤の発売元になっていたほか、ユーロビートコンピレーションCD「ザッツ・ユーロビート」シリーズを定期的に出しており、カイリー・ミノーグなどを日本に紹介した。

邦楽レーベル[編集]

洋楽レーベル (ライセンス、サブライセンスを含む)[編集]

  • ALFA international
    • アルファ・アメリカ独自制作で、ルルビリー・ヴェラ アンド ザ・ビーターズなどを発売していたが、ビリー・ヴェラの「アット・ディス・モーメント」は発売後、アルファがアメリカ事務所を閉鎖した数年を経て、テレビドラマでの挿入歌に採用され全米チャート第1位を獲得する。後に、ユーロビートや洋楽作品のライセンス受託主体レーベルになる。
    • 1992年頃、アンダーグラウンド・レジスタンスやHARD WAXといったドイツのレーベル、日本発売。
  • A&M Records
  • Sonet - スウェーデンの老舗レコード会社。
    • シークレット・サービス等が日本発売された。現在は業務を閉鎖し、旧譜はユニバーサル・ミュージック内のストックホルム・レコードから発売されている。
  • PWL Records
    • 1980年代、英国のストック・エイトキン・ウォーターマンのピート・ウォーターマンが設立したレコード会社。但し、その殆どはアーティスト単位でレコード会社にライセンスされ、リック・アストリーBMG、ソニアやブラザー・ビヨンドはEMI、アーティストとしてのストック・エイトキン・ウォーターマンはA&Mの各PWLレーベルから販売されていた。
    • アルファでは、日本地域で原盤使用権が浮いていた大量のSAWプロデュース作品や、デビュー時からPWLを離れるまでカイリー・ミノーグジェイソン・ドノヴァンなど豪・マッシュルームレコードの制作とライセンス作品を販売していた。ユーロビートからクラブ志向にジャンルが傾倒すると、2 アンリミテッドやオーパス3などクラブカヴァー曲のサブライセンスも取得し「ザッツ・クラブトラックス」系列でのコンピレーション化、シングル化していた。
  • PROTO Records
    • ドラァグ・クイーンとして『ピンク・フラミンゴ』や『ポリエステル』『ヘアスプレー(オリジナルキャスト版)』など、映画に出演したディヴァインの楽曲が、カセット版ザッツ・ハイエナジーに初収録。その流れを汲む初期ザッツ・ユーロビートのメインアクトとして多くの楽曲がフィーチュアされた。特にディヴァインの初期作品"Native Love"や"Shoot Your Shot"などのボビー・オーランドのプロデュース作品、ナイトメア・レコード主宰のイアン・レヴィン作品を経て、全米ディスコチャートにも登場した"You Think You're a Man"、"Walk Like A Man"や"I'm So Beautiful"は、ストック・エイトキン・ウォーターマン・プロダクションがブレイクする前(スタジオ運営、フェアライトCMI導入前)の初期作品であり、ハイエナジーとユーロビートのジャンルを語る上で、最も重要なシンガー、パフォーマーである。
  • Bellaphone - ドイツのレコード会社。
    • ヘイゼル・ディーンのアルバム (Hearts First - 1984年作品)は、マスタリングからプレスまでアルファレコードが行い、日本語盤から日本語解説を省いてこのレーベルへ輸出・供給していた。
  • FLEA、F.C.F. Records、ASIA Records、Discomagic その他 - イタリアの音楽出版社系レーベル。ファリーナ・アンド・クリバレンテのプロデュース作品がメイン。
    • アルファが日本国内で使用ライセンスを請けた楽曲を、avex trax社の前身会社がレンタルレコード店向けに独自編集(MixCD化)して日本へ輸入した件を巡り、アルファから販売差し止めを要請され騒動となる。この件により、avex traxはレコード会社として発足し、独自の「SUPER EUROBEAT」シリーズを立ち上げる。
  • ZOMBA Records - フロッグ・オブ・シーガルズやDJ・ジャジー・ジェフ&ザ・フレッシュ・プリンスR・ケリー&パブリックアナウンスメントなどを日本で販売。
    • アルファから離れた後、ブリトニー・スピアーズやレッドニックスらが世界規模のヒット曲を輩出。当時のBMGが吸収合併したため、現在はソニーミュージックのレーベルの一つ。
  • ミュート・レコード - デペッシュ・モードイレイジャーライバッハニッツァー・エブなどを日本で販売。
    • テクノ専門ブランドノヴァミュート経由で、ベルリンのクラブレーベル、トレゾアのコンピレーション、アンダーグラウンド・レジスタンスのプロジェクトX-101、X-102、X-103なども日本で発売された。
  • アルファ・ジャズ
    • 1988〜1998年、ジャズ専門レーベル。

ザッツ・ユーロビート シリーズのみ、制作:アルファ・ミュージック、販売:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンの4タイトルが存在する。

所属アーティスト[編集]

Alfa[編集]

YEN[編集]

G.M.O.[編集]

HYS[編集]

  • 戸川純

EDGE[編集]

  • ヴァリエテ(有近真澄、山田多理)
  • cutting edge
  • ゼロスペクター
  • P-MODEL
  • POISON POP

NEWS[編集]

  • 松山千春

ZAZA[編集]

参考文献[編集]

  • 『ジャズ名門レーベル大事典 Swing Journal 1999年5月臨時増刊』スイングジャーナル社、1999年、338頁。

脚注[編集]

  1. ^ 1999年(平成11年)2月22日官報第2570号・20ページ
  2. ^ https://www.sme.co.jp/s/SME/pressrelease/detail/INFO00283?ima=0000&link=ROBO004 2019年4月1日 付ソニー・ミュージックエンタテインメント発プレスリリースより
  3. ^ ただし、「ザッツ・ユーロビート」シリーズの一部についてはパイオニアLDC(後にジェネオン・エンタテインメントを経てNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンに改称)が販売元になっているケースもある。