|
この項目では、ギリシア神話の女神について説明しています。その他の用法については「アレクトー」をご覧ください。
|
アレークトー[1](またはアレクトー[2][3]、アーレークトー[2]。古希: Ἀληκτώ, Alektō; Ἀλληκτώ, Allektō、ラテン語: Alecto)は、ギリシア神話に登場するエリーニュスの1柱である。「止まない者」の意。長母音を省略してアレクトとも表記される。ローマ神話ではフリアエの1柱として登場する。
ヘーシオドスによると、クロノスがウーラノスを去勢したときウーラノスから流れ出た血によって受胎したガイアの娘であった。彼女の姉妹はティーシポネー(en)とメガイラ(en)である。
アレークトーは、道徳的な罪悪(例えば怒り)、特にそれらが他の人々に対するものであるならば、それを非難する役割を持つエリーニュスである。後者の役割に、神に対する罪悪を非難することであるかの違いはあるものの、彼女の役割はネメシスのそれと非常に似ている。アレークトーはウェルギリウスの『アエネーイス』に、そしてまたダンテの『地獄篇』に、3柱のエリーニュスの1柱として登場する。
出典[編集]
- ^ 木村点 『早わかりギリシア神話』 日本実業出版社
- ^ a b 高津春繁 『ギリシア・ローマ神話辞典』 岩波書店
- ^ フェリックス・ギラン 『ギリシア神話』 青土社
関連項目[編集]