アントニオ・ジョヴィナッツィ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アントニオ・ジョヴィナッツィ
2019 Formula One tests Barcelona, Giovinazzi (47200025952).jpg
カタロニア・サーキットでのプレシーズンテストにて (2019年3月)
基本情報
フルネーム アントニオ・マリア・ジョヴィナッツィ
Antonio Maria Giovinazzi
略称表記 GIO
国籍 イタリアの旗 イタリア
出身地 同・プッリャ州マルティーナ・フランカ
生年月日 (1993-12-14) 1993年12月14日(25歳)
F1での経歴
活動時期 2017,2019-
過去の所属チーム '17 ザウバー
所属チーム アルファロメオ '19-
車番 99
出走回数 14
タイトル 0
優勝回数 0
表彰台(3位以内)回数 0
通算獲得ポイント 1
ポールポジション 0
ファステストラップ 0
初戦 2017年オーストラリアGP
(記録は2019年第12戦ハンガリーGP終了時)
テンプレートを表示

アントニオ・マリア・ジョヴィナッツィAntonio Maria Giovinazzi, 1993年12月14日 - )は、イタリア出身のレーシングドライバー

2017年に「ザウバー」から代走でF1デビュー。2019年から同チーム母体の「アルファロメオ・レーシング」でフルタイム参戦を果たした。

(※マスメディアによっては「アントニオ・ジョビナッツィ」と表記される場合もある。)

経歴[編集]

カート[編集]

2006年から2012年の間にカートレースで腕を磨いた。2006年は「36° トロフェオ・インダストリー - ミニカート」「ユーロ・トロフィー・バイ・60・ミニ」「イタリアン・ナショナル・トロフィー60cc」の各選手権でタイトルを獲得する。

フォーミュラ・ピロータ チャイナ[編集]

ジョヴィナッツィは、2012年から「フォーミュラ・ピロータ チャイナ」(Formula Masters China)へ参戦が決まりシングルシーターとしてのキャリアをスタートさせる。全18戦の内、6回の優勝を決め参戦初年度で初タイトルを獲得した。同年は、BVM・チーム(Target Racing)から「フォーミュラ・アバルト英語版」の最終戦にゲストドライバーとして参戦した。

FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権[編集]

2013年より、ダブル・R・レーシング英語版から「FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権」へ参戦する。第4戦(ブランズ・ハッチ)レース1で初入賞し、シーズンを通じて31ポイントを獲得。総合17位でシーズンを終える。翌年は、カーリン(Carlin)へ移籍して2年目のシーズンに挑む。

イギリス・フォーミュラ3選手権[編集]

F3時代(2014年)

2013年は、ショーン・ジェラエルと共にダブル・R・レーシングから「ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権」に続き「イギリス・フォーミュラ3選手権」にも参戦した。開幕戦(シルバーストン・サーキット)レース2にて、F3カテゴリーでの初優勝を果たした。シーズンを通じ、総合順位も2位に入り躍進した[1]

マスターズ・オブ・フォーミュラ3[編集]

2013年7月7日に、「マスターズ・オブ・フォーミュラ3」への出走を果たした。結果は、10位でチェッカーを受ける。

GP2シリーズ[編集]

2016年からは、プレマ・パワーチームから「GP2シリーズ」へステップアップする。

開幕戦・第2戦と入賞圏外やリタイヤで大きく出遅れたものの、第3戦(バクー市街地コース)のレース1、2で連勝を飾るとその後はコンスタントにポイントを重ね、最終戦まで選手権首位をキープしていたが、ピエール・ガスリーに逆転され、2位でシーズンを終える。

F1[編集]

2016年9月、ジョヴィナッツィはスクーデリア・フェラーリの本部・マラネロF1シミュレーター作業の初走行を行った[2]。同年12月19日、フェラーリのサードドライバーに就任することが発表された[3]

2017年2月2日、マラネロでフェラーリの2015年版マシンSF15-Tをテストした[4]

ザウバー第1期、突然のデビュー[編集]

2017年[編集]

ザウバーパスカル・ウェーレインレース・オブ・チャンピオンズでのクラッシュで背中を負傷したため、プレシーズンテストでウェーレインの代走を務めた[5]。ウェーレインの体調回復の遅れから開幕2戦も代走を務めた[6][7]2011年ヤルノ・トゥルーリヴィタントニオ・リウッツィ以来、6年ぶりのイタリア人F1ドライバーとなる。デビュー戦となったオーストラリアGPでは、リタイアが相次ぐサバイバルレースをかいくぐり、ポイント獲得はならなかったが12位完走を果たした。

テストドライバー[編集]

同年イギリスGP以降は同じフェラーリのパワーユニットを使用しているハースF1チームのテストドライバーとして、金曜午前のフリー走行1回目に参加[8][9]

2018年はザウバーのリザーブドライバーとして登録され、同年ドイツGPでは金曜午前のフリー走行1回目に参加。そして、同年ロシアGP前にザウバーが2019年のドライバーとして彼を起用することを発表し、2019年からフル参戦を果たす予定である[10]

アルファロメオ(ザウバー第2期)、フル参戦デビュー[編集]

2019年[編集]

2007年ワールドチャンピオンのキミ・ライコネンのチームメイトとしての参戦が決定。カーナンバーは「99」を選択した。1年目と言うこともあり、ライコネンに比べると苦戦が続いているが、第4戦で自身初のQ3進出を達成(ただし、PUペナルティの影響で最後尾スタートとなった)。第5戦以降は低迷したものの、第8戦では久々のQ3進出を達成。また、第9戦はライコネンと共にQ3進出を達成。そして、同決勝ではダブル入賞を達成し、キャリア初入賞を飾っている。

レース戦績[編集]

略歴[編集]

シリーズ チーム レース 勝利 PP FL 表彰台 ポイント 順位
2012 フォーミュラ・アバルト BVM 3 2 0 0 3 0 NC
フォーミュラ・ピロータ チャイナ ユーラシア・モータースポーツ 18 6 7 6 13 229 1位
2013 FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権 ダブル・R・レーシング 30 0 0 0 0 31 17位
イギリス・フォーミュラ3選手権 12 2 0 0 7 135 2位
マスターズ・オブ・フォーミュラ3 1 0 0 0 0 0 10位
2014 FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権 ジャゴニャ・アヤム with カーリン 33 2 2 3 7 238 6位
2015 33 6 4 4 20 412.5 2位
マスターズ・オブ・フォーミュラ3 1 1 1 1 1 N/A 1位
マカオグランプリ 1 0 0 0 0 N/A 4位
ドイツツーリングカー選手権 アウディ・スポーツ・チーム・フェニックス 2 0 0 0 0 0 25位
2015-16 アジアン・ル・マン・シリーズ ジャゴニャ・アヤム with ユーラシア 2 2 1 0 2 51 3位
2016 GP2シリーズ プレマ・レーシング 20 5 2 2 8 211 2位
ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ SMPレーシング 1 0 0 0 0 10 24位
FIA 世界耐久選手権 - LMP2 エクストリーム・スピード・モータースポーツ 2 0 0 0 1 30 20位
2017 フォーミュラ1 ザウバーF1チーム 2 0 0 0 0 0 22位
ハースF1チーム テストドライバー
スクーデリア・フェラーリ リザーブドライバー
2018 ル・マン24時間レース - LMGTE Pro AFコルセ 1 0 0 0 0 N/A 5位
フォーミュラ1 アルファロメオ・ザウバーF1チーム テストドライバー
スクーデリア・フェラーリ
2019 アルファロメオ・レーシングザウバー 12 0 0 0 0 1* 18位*
  •  : ゲストドライバーとしての出走であるため、ポイントは加算されない。
  • * : 今シーズンの順位。(現時点)

イギリス・フォーミュラ3選手権[編集]

エントラント エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 DC ポイント
2013年 ダブル・R・レーシング メルセデス SIL
1

6
SIL
2

1
SIL
3

7
SPA
1

5
SPA
2

3
SPA
3

1
BRH
1

3
BRH
2

2
BRH
3

Ret
NÜR
1

2
NÜR
2

6
NÜR
3

2
2位 135

FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3[編集]

エントラント エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 DC ポイント
2013年 ダブル・R・レーシング メルセデス MNZ
1

22
MNZ
2

12
MNZ
3

13
SIL
1

DSQ
SIL
2

DNS
SIL
3

11
HOC
1

12
HOC
2

Ret
HOC
3

24
BRH
1

11
BRH
2

16
BRH
3

9
RBR
1

15
RBR
2

23
RBR
3

Ret
NOR
1

Ret
NOR
2

23
NOR
3

Ret
NÜR
1

18
NÜR
2

16
NÜR
3

10
ZAN
1

14
ZAN
2

Ret
ZAN
3

11
VAL
1
9
VAL
2
7
VAL
3
13
HOC
1

17
HOC
2

7
HOC
3

6
17位 31
2014年 ジャゴニャ・アヤム with カーリン フォルクスワーゲン SIL
1

12
SIL
2

8
SIL
3

5
HOC
1

Ret
HOC
2

2
HOC
3

5
PAU
1
7
PAU
2
4
PAU
3
10
HUN
1

23
HUN
2

6
HUN
3

5
SPA
1

Ret
SPA
2

9
SPA
3

11
NOR
1

Ret
NOR
2

9
NOR
3

7
MSC
1

13
MSC
2

16
MSC
3

10
RBR
1

2
RBR
2

16
RBR
3

1
NÜR
1

3
NÜR
2

1
NÜR
3

Ret
IMO
1

5
IMO
2

3
IMO
3

Ret
HOC
1

4
HOC
2

2
HOC
3

5
6位 238
2015年 SIL
1

2
SIL
2

3
SIL
3

2
HOC
1

1
HOC
2

3
HOC
3

3
PAU
1
2
PAU
2
3
PAU
3
1
MNZ
1

4
MNZ
2

Ret
MNZ
3

4
SPA
1

Ret
SPA
2

9
SPA
3

15
NOR
1

2
NOR
2

22
NOR
3

1
ZAN
1

1
ZAN
2

2
ZAN
3

2
RBR
1

3
RBR
2

2
RBR
3

1
ALG
1

9
ALG
2

8
ALG
3

8
NÜR
1

10
NÜR
2

2
NÜR
3

13
HOC
1

6
HOC
2

1
HOC
3

3
2位 412.5

ドイツツーリングカー選手権[編集]

チーム 車両 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 DC ポイント
2015年 アウディ・スポーツ・チーム・フェニックス アウディ・RS5 DTM HOC
1
HOC
2
LAU
1
LAU
2
NOR
1
NOR
2
ZAN
1
ZAN
2
SPL
1
SPL
2
MSC
1

19
MSC
2

21
OSC
1
OSC
2
NÜR
1
NÜR
2
HOC
1
HOC
2
25位 0

GP2シリーズ[編集]

エントラント 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 DC ポイント
2016年 プレマ・レーシング CAT
FEA

18
CAT
SPR

Ret
MON
FEA

11
MON
SPR

18
BAK
FEA

1
BAK
SPR

1
RBR
FEA

Ret
RBR
SPR

5
SIL
FEA

2
SIL
SPR

4
HUN
FEA

2
HUN
SPR

17
HOC
FEA

8
HOC
SPR

Ret
SPA
FEA

6
SPA
SPR

1
MNZ
FEA

1
MNZ
SPR

3
SEP
FEA

1
SEP
SPR

4
YMC
FEA

5
YMC
SPR

6
2位 211

ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ[編集]

エントラント クラス シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 ランク ポイント
2016年 SMPレーシング LMP2 BRエンジニアリング・BR01 日産・VK45DE 4.5 L V8 SIL
5
IMO RBR LEC SPA EST 24位 10

FIA 世界耐久選手権[編集]

エントラント クラス シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 ランク ポイント
2016年 エクストリーム・スピード・モータースポーツ LMP2 リジェ・JS P2 日産 VK45DE 4.5 L V8 SIL SPA LMN NÜR MEX COA FSW
4
SHA
2
BHR
20位 30

F1[編集]

エントラント シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 WDC ポイント
2017年 ザウバー C36 フェラーリ 061 1.6 V6 t AUS
12
CHN
Ret
BHR RUS ESP MON CAN AZE AUT 22位 0
ハース VF-17 フェラーリ 062 1.6 V6 t GBR
TD
HUN
TD
BEL ITA SIN
TD
MAL
TD
JPN USA MEX
TD
BRA
TD
ABU
TD
2018年 ザウバー C37 フェラーリ 062 EVO 1.6 V6 t AUS BHR CHN AZE ESP
MON
CAN
FRA
AUT
GBR
GER
TD
HUN
TD
BEL ITA SIN RUS
TD
JPN USA MEX
TD
BRA
TD
ABU
TD
- -
2019年 アルファロメオ C38 フェラーリ 064 1.6 V6 t AUS
15
BHR
11
CHN
15
AZE
12
ESP
16
MON
19
CAN
13
FRA
16
AUT
10
GBR
Ret
GER
13
HUN
18
BEL
-
ITA
-
SIN
-
RUS
-
JPN
-
MEX
-
USA
-
BRA
-
ABU
-
18位* 1*

ル・マン24時間レース[編集]

チーム コ・ドライバー 車両 クラス 周回数 順位 クラス
順位
2018年 イタリアの旗 AFコルセ フィンランドの旗 トニ・ヴィランダー
ブラジルの旗 ピポ・デラーニ
フェラーリ・488 GTE Evo GTE
Pro
341 20位 5位

出典[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 2013 British F3 standings”. GP UPDATE.NET. 2016年11月20日閲覧。
  2. ^ アントニオ・ジョビナッツィ、フェラーリのF1シミュレーターで初走行”. F1-Gate.com (2016年9月6日). 2016年11月20日閲覧。
  3. ^ Giovinazzi to be Ferrari's third driver”.Scuderia Ferrari.(2016年12月19日)2017年2月3日。
  4. ^ Giovinazzi drives an SF15-T at Fiorano”.Scuderia Ferrari.(2017年2月2日)2017年2月3日。
  5. ^ ザウバーのテスト代行はジョビナッツィ”. ESPN F1 (2017年2月25日). 2017年3月10日閲覧。
  6. ^ ウェーレインが開幕戦欠場を決断。フェラーリのサードドライバー、ジョビナッツィがザウバーからF1デビュー”. AUTOSPORTweb (2017年3月25日). 2017年3月25日閲覧。
  7. ^ ザウバー、F1中国GPでもウェーレインに代わってジョビナッツィが参戦”. F1-Gate.com (2017年4月4日). 2017年4月5日閲覧。
  8. ^ アントニオ・ジョビナッツィ、ハースで7戦の金曜フリー走行を担当”. F1-Gate.com (2017年6月1日). 2017年6月14日閲覧。
  9. ^ ハースF1デビューをノーミスで終えたジョビナッツィ”. ESPN F1 (2017年7月15日). 2017年7月17日閲覧。
  10. ^ “ザウバーF1、アントニオ・ジョビナッツィとの契約を発表!2019年のキミ・ライコネンの相方が決定”. formula1-data.com. (2018年9月25日). https://formula1-data.com/article/antonio-giovinazzi-to-race-for-sauber-2019 2018年9月25日閲覧。