アート・オブ・ノイズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
アート・オブ・ノイズ
Art of Noise
出身地 イギリスの旗 イギリス
イングランドの旗 イングランド ロンドン
ジャンル サンプリング
ミュジーク・コンクレート
電子音楽
前衛音楽
実験音楽
ニュー・ウェーヴ
シンセポップ
活動期間 1983年 - 1990年
1998年 - 2000年
2017年
レーベル ZTTレコーズ
アイランド・レコーズ
共同作業者 デュアン・エディ
トム・ジョーンズ
ラキム
公式サイト www.theartofnoiseonline.com
メンバー アン・ダドリー
トレヴァー・ホーン
ポール・モーリー
ロル・クレーム
旧メンバー J.J.ジェクザリック
ゲーリー・ランガン
著名使用楽器
フェアライトCMI

ジ・アート・オブ・ノイズ (Art of Noise, The Art of Noise) は、前衛的なエレクトロニック・ミュージックのグループ。

ポピュラー音楽におけるサンプリングの有効性を世界に認知させた功績で知られる[1]。このグループの登場以後、サンプリングダンス・ミュージックにも広がりを見せて行った。

略歴[編集]

イタリア未来派の画家、作曲家、楽器発明家である ルイージ・ルッソロの論文「騒音芸術(Art Of Noises)」をグループ名の由来とするアート・オブ・ノイズ[2]は、トレヴァー・ホーンが立ち上げたZTTレコーズのサウンドエンジニアからなる、正体不明のユニットとして結成された。ZTTレコーズからチャイナ・レコードへ移籍した際に、アン・ダドリー(キーボード担当)、J.J.ジェクザリック(サンプリング担当)、ゲーリー・ランガン(ミキシング担当)、ポール・モーリーのメンバー名が公表された。[3][4]

1982年、アート・オブ・ノイズの原型となるマルコム・マクラーレンのアルバム「Duck Rock」では[4]、トレヴァー・ホーンがプロデュースを手掛け、アン・ダドリーとゲーリー・ランガンが全トラックの作曲、演奏、ミキシング、プログラミングを担当した[5]ヒップホップに影響を受け、スクラッチの導入を試みた「Buffalo Gals」がシングルカットされ全英チャート9位(Music Week)を記録した[4][6]

1983年に発表されたイエスのアルバム「ロンリー・ハート」(原題:「90125」)でも、トレヴァー・ホーンがプロデュースを手掛け、J.J.ジェクザリックとゲーリー・ランガンの2人が、エンジニアリング、及びキーボード・プログラミングを担当した。また、シングルカットされた「ロンリー・ハート」は、全米チャート(Billboard Hot 100)1位を記録した[4][7][8]

1983年にミニアルバム「Into Battle With The Art Of Noise」[9]を発表後、1984年にデビューアルバム「誰がアート・オブ・ノイズを…」[10]をリリースした。1stシングルの「Beat Box」は、映画「ブレイクダンス」の劇中で使用され[11]、2ndシングルの「Close」は、全英チャート8位を記録した[12]。また、3rdシングルの「Moments In Love」は、マドンナイビサで結婚式を挙げた際にBGMとして使用された。[13][14]

1986年、チャイナ・レコードへ移籍し2ndアルバム「In Visible Silence」を発表した。デュアン・エディ をゲストに迎えたシングル「Peter Gunn」は、全英チャート8位を記録し、1987年にグラミー賞ベスト・ロック・インストルメンタルを受賞した。テレビ番組のキャラクターであるマックス・ヘッドルームとのコラボレーションで話題となった「Paranoimia」は、全英チャート12位を記録した。[2]

1987年、3rdアルバム「In No Sense? Nonsense!」[15]からシングルカットされた「Dragnet(Danger Ahead/Dragnet March)」[16]は、映画「ドラグネット 正義一直線」のテーマ曲としてサウンドトラックにも収録された[17]

1988年、トム・ジョーンズをボーカルに迎えたプリンスのカバー曲「Kiss」は、全英チャート5位を記録しグループ最大のヒットとなった。[2]

1999年、アン・ダドリー、トレヴァー・ホーン、ポール・モーリー、ロル・クレームによって再結成され、ZTTレコーズに復帰しアルバム「ドビュッシーの誘惑」を発表し [18]、ヒップホップ・アーティストのラキムをゲストに迎えた「Metaforce」がシングルカットされた[19]

出演[編集]

1986年MTV Video Music Awardsの表彰式にて、ギタリストのデュアン・エディと共に「Peter Gunn」のスタジオライブを行った。来日時の1986年[4]8月6日には、フジテレビの番組「夜のヒットスタジオ」に出演し「Paranoimia」を披露している。(日本青年館にて東京公演が行われた。)また、本国イギリスでは1988年10月27日にBBCの人気テレビ番組「トップ・オブ・ザ・ポップス」へトム・ジョーンズと共に出演し、プリンスの原曲で知られる「Kiss」のカバーバージョンを披露した。[20]

作品[編集]

シングル[編集]

  • "Beat Box" (1983)
  • "Moments In Love" (1983) and (1985)
  • "Close (To the Edit)" (1984)
  • "Legs" (1985) - 「Mr.マリックのテーマ」として知られる。[21]
  • "Paranoimia", featuring Max Headroom (1986)
  • "Peter Gunn", featuring Duane Eddy (1986)
  • "Legacy" (1986)
  • "Dragnet" (1987)
  • "Kiss", featuring Tom Jones (1988)
  • "Yebo!", featuring Mahlathini and Mahotella Queens (1989)
  • "Art of Love"
  • "Shades of Paranoimia"
  • "Dreaming in Colour" (1998)
  • "Metaforce", featuring Rakim (1999)

アルバム[編集]

  • Who's Afraid of the Art of Noise?誰がアート・オブ・ノイズを…英語版』(1984年)
  • In Visible Silenceイン・ヴィジブル・サイレンス英語版』(1986年)
  • In No Sense? Nonsense!イン・ノー・センス? ナンセンス英語版』(1987年)
  • Below the Wasteビロウ・ザ・ウェイスト英語版』(1989年)
  • The Seduction of Claude Debussyドビュッシーの誘惑英語版』(1999年)
  • Reduction (2000年)アウトテイク集

コンピレーション&リミックスアルバム[編集]

  • Daft (1986)
  • Re-works of Art of Noise (1986)
  • The Best of the Art of Noise (1988)
  • The Ambient Collection (1990)
  • The FON Mixes (1991)
  • The Drum and Bass Collection (1996)
  • The Abduction of the Art of Noise (2003)
  • Reconstructed (2004)
  • And What Have You Done with My Body, God? 『神よ、私の身体に何を・・・英語版』(4CD Box Set)(2006年)
  • Influence (2CD) (2010)
  • At The End of a Century (2CD+DVD) (2015)

参考文献・脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ フェアライトCMIを用いた多種多様なサンプリング技法の発明が有名である。
  2. ^ a b c [1]「The Art of Noise Online」History
  3. ^ 「The Best Of The Art Of Noise」Wea Japan. 日本盤ライナーノーツ
  4. ^ a b c d e 「Daft」Wea Japan. 日本盤ライナーノーツ
  5. ^ [2]Discogs Malcolm McLaren - Duck Rock
  6. ^ [3]Malcolm McLaren And The World's Famous Supreme Team - Buffalo Gals
  7. ^ [4]Discogs Yes - 90125
  8. ^ [5]Billboard Chart Data base Yes - Owner Of A Lonely Heart
  9. ^ [6]Art of Noise -Into Battle With The Art Of Noise
  10. ^ [7]The Art Of Noise ‎– Who's Afraid Of The Art Of Noise
  11. ^ [8]IMDB - Breakin' Soundtrack
  12. ^ [9]Art of Noise - Close (To The Edit)
  13. ^ [10]ZTT JAPAN Art Of Noise
  14. ^ BRUTUS (ブルータス) 2008年 8/15号 マガジンハウス
  15. ^ [11]Discogs - Art of Noise - In No Sense? Nonsense!
  16. ^ [12]Discogs - Art of Noise - Dragnet
  17. ^ [13]IMDB - Dragnet Soundtrack
  18. ^ [14]Discogs Art Of Noise - The Seduction Of Claude Debussy
  19. ^ [15]Discogs Art Of Noise - Metaforce
  20. ^ [16]Imdb Top of the Pops 1988.10.27
  21. ^ [17]CD Journal「Mr.マリック、自身のテーマ曲をメインしたアルバムを発売に!」