インテグロン

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インテグロン(Integron)は、部位特異的組換えにより遺伝子カセットを組み込む能力を持つことで特徴付けられる遺伝子の単位である。

発見[編集]

最初は、抗生物質耐性との関連で発見された[1]

構造[編集]

最小のインテグロンは、以下から構成される[2][3]

  • 部位特異的リコンビナーゼを構成する遺伝子intI
  • リコンビナーゼにより認識され[4]、遺伝子カセットが挿入される、近傍の組換え部位attI
  • カセットにコードされる遺伝子を直接転写するプロモーターPc

遺伝子カセット[編集]

さらに、インテグロンは常に、過去に組み込まれた1つ以上の遺伝子カセットを持つ。この遺伝子カセットは、抗生物質耐性の遺伝子をコードすると考えられているが、インテグロン中の大部分の遺伝子は同定されていない。59-beとも呼ばれるattC配列は、カセットがattI部位に組み込まれることを可能とし、遺伝子の水平伝播を実現する。

生成[編集]

インテグロンは、プラスミドトランスポゾン等の転位因子の一部として見られる。また、染色体中でも見られる。

用語[編集]

コレラ菌の小さな染色体上の長いカセット配列を伴うインテグロンを指すsuper-integronという用語は、無定義ながら1998年に初めて登場した[5][6]。それ以来この用語は、さまざまなカセット配列長のインテグロンや細菌染色体上のインテグロンに対して用いられる。"super-integron"という用語は語義が曖昧なため、現在では利用は推奨されない[5]

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ Integrons: agents of bacterial evolution (Mazel 2006), Nature Reviews Microbiology 4, 608-620 | doi:10.1038/nrmicro1462
  2. ^ Kovalevskaya, N. P. (2002年). Molecular Biology 36 (2): 196. doi:10.1023/A:1015361704475. 
  3. ^ Hall R, Collis C, Kim M, Partridge S, Recchia G, Stokes H (1999) Mobile gene cassettes and integrons in evolution. Ann. New York Acad. Sci. 870:68–80.
  4. ^ Hall, RM; Collis, CM (1995年). “Mobile gene cassettes and integrons: Capture and spread of genes by site-specific recombination”. Molecular microbiology 15 (4): 593–600. doi:10.1111/j.1365-2958.1995.tb02368.x. PMID 7783631. 
  5. ^ a b Hall, R. M.; Stokes, HW (2004年). “Integrons or super integrons?”. Microbiology 150 (Pt 1): 3–4. doi:10.1099/mic.0.26854-0. PMID 14702391. 
  6. ^ Mazel, D.; Dychinco, B; Webb, VA; Davies, J (1998年). “A Distinctive Class of Integron in the Vibrio cholerae Genome”. Science 280 (5363): 605–8. doi:10.1126/science.280.5363.605. PMID 9554855. 

関連文献[編集]