インファンド工法

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インファンド工法(インファンドこうほう)とは、鉄道軌道のレール敷設工法の一つである。

インファンド工法が採用された富山ライトレール

概要[編集]

インファンド工法の大きな特徴は、路盤への固定方法である。他の工法が、犬釘などの金具を用いて枕木スラブ軌道に固定されるのに対し、インファンド工法ではコンクリートの路盤に設けられた溝にレールを埋め込み、樹脂を流し込んで固定する。この工法により、騒音、振動が従来の工法よりも少なくなるとされている。

かつての路面電車LRTとして復活させているヨーロッパ(ドイツ)の会社によって開発されている。

日本における導入状況[編集]

日本の路面電車路線では、2002年に熊本市交通局上熊本線上熊本駅前電停の線路移設工事に際して導入されたのを皮切りに、線路新設・移設に際して導入されている。2006年に開業した富山ライトレールでは富山駅北電停を除く併用軌道全線がインファンド軌道となった。

都市名 事業者 事業名 区間 延長 単複の区別 事業年度
熊本市 熊本市 上熊本車両基地軌道工事 上熊本駅前停留所付近 115m 複線 2001 - 2002年度
熊本市 市道南熊本駅新町線軌道移設工事 辛島町、西辛島町交差点付近 170m 複線 2003年度
熊本市 県道熊本駅北部線 祇園橋付近 80m 複線 2004年度
広島市 広島県 広島港(宇品)停留場移設工事 南区宇品海岸通り1丁目 101m 複線 2002 - 2003年度
福井市 福井市 市道福井駅前線改修工事 西武だるまや前 - 福井駅前 270m
  • 複線:038m
  • 単線:232m
2003年度
京都市 京都市 葛野大路交差点改良 都市計画道路葛野大路交差点 25m 複線 2004年度
富山市 富山市 富山ライトレール新設工事 富山駅北口 - 奥田中学校前 1.1km 単線 2005年度
富山市 市内電車環状線化事業 丸の内停留場 - 西町停留場 940m 単線 2007 - 2009年度
富山市 富山大橋架け替え工事 都市計画道路呉羽町袋線 1.3km 複線 1999 - 2014年度
東京都 豊島区 補助81号新設工事 向原-東池袋4丁目 0.181km    複線 2016-2018年度
出典:表1「防音・防振軌道化」、『日本の都市と路面公共交通』186頁。富山市総合交通戦略 (PDF)富山大橋 都市計画道路呉羽町袋線 (PDF) (富山県) 

参考文献[編集]

  • 西村幸格・服部重孝著『日本の都市と路面公共交通』学芸出版社