ウィルソン・ラモス

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この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の)はラモス第二姓(母方の)はカンポスです。
ウィルソン・ラモス
Wilson Ramos
ニューヨーク・メッツ #40
Wilson Ramos (46478401404).jpg
ニューヨーク・メッツ時代
(2019年2月24日)
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
出身地 カラボボ州バレンシア
生年月日 (1987-08-10) 1987年8月10日(31歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 2004年 アマチュアFA
初出場 2010年5月2日 クリーブランド・インディアンス
年俸 $7,250,000(2019年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ウィルソン・アブラハン・ラモス・カンポスWilson Abraham Ramos Campos, 1987年8月10日 - )は、ベネズエラカラボボ州バレンシア出身のプロ野球選手捕手)。右投右打。MLBニューヨーク・メッツ所属。

愛称はザ・バッファロー[2]

経歴[編集]

プロ入りとツインズ時代[編集]

A+級フォートマイヤーズ時代
(2008年)

2004年にアマチュアFAとしてミネソタ・ツインズと契約してプロ入り。

2009年にAA級ニューブリテン・ロックキャッツへ昇格し、打率.317を記録してトッププロスペクトの仲間入りを果たす。

2010年はAAA級ロチェスター・レッドウイングスで開幕を迎えたが、ジョー・マウアーの離脱により、5月2日のクリーブランド・インディアンス戦でメジャーデビューを果たす。この試合で、ラモスは5打数4安打と活躍し、ツインズの選手では1984年カービー・パケット以来のデビュー戦での4安打、捕手としては1900年以降の近代メジャーリーグでは史上初の快挙となった[3]。しかし、5月13日にマウアーが復帰すると、再びAAA級ロチェスターへ送られた[4]

ナショナルズ時代[編集]

ワシントン・ナショナルズ時代
(2013年7月5日)

2010年7月30日にマット・キャップスとのトレードで、ジョー・テスタと共にワシントン・ナショナルズへ移籍した[5]

2011年イバン・ロドリゲスの長期離脱によって正捕手の座を確保し、打率.267・15本塁打・OPS.779を記録。特に、7月29日以降ではOPS.925と調子を上げた。地元紙「ワシントン・ポスト」は、「(ラモスの獲得は)ナショナルズが最も成功したことの1つ」と称賛した[6]。オフにはウィンターリーグ参加のため帰国していたが、11月9日にバレンシアの自宅前で武装した4人の男によって誘拐された。ベネズエラでは近年身代金目当ての誘拐が多発しており、ラモスもそのターゲットになったようである[7]。ただし、通常ターゲットとなるのは選手の家族や親戚であり、選手本人が誘拐されたのは初のケースである[8]。誘拐から2日後の11月11日、無事救出された[9]

2012年は僅かに25試合の出場ながらホームランを3本放ち、出塁率で自己ベストをマーク。

2013年は78試合の出場ながら、本塁打16本を放って59打点を記録した。

2014年1月17日にナショナルズと209万5000ドルの1年契約に合意した[10]。正捕手格として、前年比+10試合となる88試合に出場。出場機会を増加させたが、打撃3部門全てで成績を落とし、出塁率も.300未満だった。守備面では、自己最高の盗塁阻止率38%を記録した。

2015年1月15日にナショナルズと1年契約に合意。同日には2011年オフの誘拐事件で身体的・精神的な問題が起こったにも関わらず、2014年までの3年間メジャーリーグでプレーしたことが評価され、「トニー・コニグリアロ賞」を受賞した[11]。この年は、自己最多の128試合に出場して自身初の規定打席到達を果たした。打撃面では、3年連続二桁本塁打且つ15本塁打、68打点を挙げたが、打率.229・出塁率.258は自己ワーストに終わった。

2016年1月13日、1年535万ドルで契約した[1]。131試合に出場し、自己最多の22本塁打、80打点を記録し、オフにシルバースラッガー賞を受賞した。11月3日にFAとなった[4]

レイズ時代[編集]

タンパベイ・レイズ時代
(2018年5月13日)

2016年12月12日、タンパベイ・レイズと2年1250万ドルで契約した[12]

2018年オールスターアメリカンリーグ捕手部門でファン投票1位となったが、左ハムストリングの故障のため辞退した[13]

フィリーズ時代[編集]

フィラデルフィア・フィリーズ時代
(2018年9月1日)

2018年7月31日に後日発表選手とのトレードで、フィラデルフィア・フィリーズへ移籍した[14]。故障者リスト入りしていたためフィリーズでのデビューは8月15日のボストン・レッドソックス戦となったが、この試合では3安打3打点の活躍で勝利に貢献した[15]。同年オフにFAとなった。

メッツ時代[編集]

2018年12月16日、ニューヨーク・メッツと2年総額1900万ドルの契約を結んだ[16]

プレースタイル[編集]

マイナーでの盗塁阻止率は通算43%という高い値を記録している[5]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2010 MIN 7 28 27 2 8 3 0 0 11 1 0 0 0 0 0 0 1 3 1 .296 .321 .407 .729
WSH 15 54 52 3 14 4 0 1 21 4 0 0 0 0 2 0 0 9 1 .269 .296 .404 .700
'10計 22 82 79 5 22 7 0 1 32 5 0 0 0 0 2 0 1 12 2 .278 .305 .405 .710
2011 113 435 389 48 104 22 1 15 173 52 0 2 4 2 38 8 2 76 19 .267 .334 .445 .779
2012 25 96 83 11 22 2 0 3 33 10 0 0 0 1 12 2 0 19 1 .265 .354 .398 .752
2013 78 303 287 29 78 9 0 16 135 59 0 1 0 1 15 1 0 42 12 .272 .307 .470 .777
2014 88 361 341 32 91 12 0 11 136 47 0 0 0 3 17 2 0 57 17 .267 .299 .399 .698
2015 128 504 475 41 109 16 0 15 170 68 0 0 0 8 21 2 0 101 16 .229 .258 .358 .616
2016 131 523 482 58 148 25 0 22 239 80 0 0 0 4 35 2 2 79 17 .307 .354 .496 .850
2017 TB 64 224 208 19 54 6 0 11 93 35 0 0 0 3 10 2 0 36 11 .260 .290 .447 .737
2018 78 315 293 30 87 14 0 14 143 53 0 0 0 0 22 1 0 61 17 .297 .346 .488 .834
PHI 33 101 89 9 30 8 1 1 43 17 0 0 0 2 10 1 0 19 3 .337 .396 .483 .879
'18計 111 416 382 39 117 22 1 15 186 70 0 0 0 2 32 2 0 80 20 .306 .358 .487 .845
MLB:9年 760 2944 2726 282 745 121 2 109 1197 426 0 3 4 24 182 21 5 502 115 .273 .317 .439 .756
  • 2018年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



捕手(10)




















2010 MIN 7 41 1 0 0 1.000 0 0 0 .000
WSH 15 96 9 0 0 1.000 1 10 1 .091
'10計 22 137 10 0 0 1.000 1 10 1 .091
2011 108 684 55 5 7 .993 3 48 23 .324
2012 24 189 14 1 1 .995 2 19 4 .174
2013 77 593 35 8 1 .987 5 34 14 .292
2014 87 626 54 5 2 .993 4 30 18 .375
2015 125 1026 77 6 3 .995 3 30 24 .444
2016 128 1094 61 3 6 .997 10 32 19 .373
2017 TB 62 469 38 4 1 .992 5 29 6 .171
2018 73 564 38 4 3 .993 6 25 7 .219
PHI 23 190 13 1 0 .995 2 9 7 .438
'18計 96 754 51 5 3 .994 8 34 14 .292
MLB 729 5572 395 37 24 .994 41 266 123 .316
  • 2018年度シーズン終了時

表彰[編集]

記録[編集]

背番号[編集]

  • 44(2010年 - 同年途中)
  • 3(2010年途中 - 2012年)
  • 40(2013年 - )

脚注[編集]

  1. ^ a b Wilson Ramos Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2019年3月1日閲覧。
  2. ^ Rays Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月27日) 2017年9月15日閲覧
  3. ^ Young, Ramos each tally four hits as Twins pummel Indians” (英語). ESPN. 2011年9月29日閲覧。
  4. ^ a b MLB公式プロフィール参照。2016年12月13日閲覧。
  5. ^ a b Bill Ladson (2010年7月29日). “Nats land prized Ramos from Twins for Capps” (英語). MLB.com. 2016年12月13日閲覧。
  6. ^ Adam Kilgore (2011年9月25日). “Wilson Ramos’s outstanding rookie season” (英語). The Washington Post. 2011年10月1日閲覧。
  7. ^ Evan Brunell (2011年11月9日). “Nationals catcher Wilson Ramos kidnapped” (英語). CBSSports.com. 2013年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月13日閲覧。
  8. ^ Wilson Ramos kidnapped in Venezuela” (英語). ESPN. 2011年11月10日閲覧。
  9. ^ ナショナルズ・ラモスを無事救出…母国ベネズエラで拉致”. スポーツニッポン (2011年11月12日). 2011年11月12日閲覧。
  10. ^ Bill Ladson (2014年1月17日). “Zimmermann, Desmond sign two-year deals” (英語). MLB.com. 2016年12月13日閲覧。
  11. ^ “Catcher Wilson Ramos wins 2014 Tony Conigliaro Award” (英語) (プレスリリース), MLB.com (Washington Nationals), (2015年1月15日), http://m.nationals.mlb.com/news/article/106520278/catcher-wilson-ramos-wins-2014-tony-conigliaro-award 2015年1月16日閲覧。 
  12. ^ Ian Browne (2016年12月12日). “Rays ink backstop Ramos to 2-year deal” (英語). MLB.com. 2016年12月13日閲覧。
  13. ^ Jarrid Denney (2018年7月14日). “Ramos will not play in his 2nd All-Star Game” (英語). MLB.com. 2018年8月6日閲覧。
  14. ^ Todd Zolecki (2018年7月31日). “Phils acquire All-Star Ramos, lefty reliever Loup” (英語). MLB.com. 2018年8月6日閲覧。
  15. ^ Joe Trezza (2018年8月16日). “What a debut! Ramos rejuvenates Phils in win” (英語). MLB.com. 2018年8月16日閲覧。
  16. ^ オールスター捕手ラモス、メッツと契約合意 - MLB : 日刊スポーツ” (日本語). nikkansports.com. 2019年3月1日閲覧。
  17. ^ “メジャーリーグ シルバースラッガー賞発表 引退オルティスの名も”. スポニチアネックス. (2016年11月11日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/11/11/kiji/K20161111013703170.html 2016年11月11日閲覧。 

関連項目[編集]