ウエスタン・マリオネット 魔法のけん銃

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ウエスタン・マリオネット
魔法のけん銃
Four Feather Falls
ジャンル

西部劇
アクション
冒険映画
子供番組
ファンタジー

スーパーマリオネーション
原案

ジェリー・アンダーソン

バリー・グレイ
脚本

ジル・オルグッド
メアリー・キャスカート・ボーラー
フィル・レスラー

マーティン・ウッドハウス
監督

ジェリー・アンダーソン
デイヴィッド・エリオット

アラン・パティロ
声の出演 中村メイコ
作曲 バリー・グレイ
エンディング マイケル・ホリデイ “Two Gun Tex of Texas”
国・地域 イギリス
言語 英語
シリーズ数 1
話数 39
各話の長さ 約13分
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ウエスタン・マリオネット 魔法のけん銃』(原題:Four Feathers Falls)は、1960年ジェリー・アンダーソンが作ったイギリス人形劇である。モノクロ作品。

トイ・ストーリー2』に登場する番組の元ネタとなった作品であり、当番組に登場するキャラクターを意識したキャラクターが以後の作品にも複数登場するようになる。

ストーリー[編集]

マクーヤを助けたフォー・フェザー・フォールズ村のテックス・タッカー保安官は、お礼に貰った不思議な羽で、不思議な力を持つ魔法の拳銃を使ってフォー・フェザー・フォールズ村を守るために活躍する。

登場人物[編集]

日本語版では、登場人物すべての吹き替えを中村メイコが一人で行っている。

フォー・フェザー・フォールズ村の住人[編集]

  • テックス・タッカー - 保安官。カラ・マクーヤから魔法の羽を4枚貰い、そのうちの2枚を銃の力に使う。
  • ロッキー - タッカーの愛馬。魔法の羽の力1枚を使い、話せるようになる。イングランド出身のサラブレッド。
  • ダスティ - タッカーの愛犬。魔法の羽の力1枚を使い、話せるようになる。しばしば慌てて早口となる。
  • マーサ・ジョーンズ - 雑貨屋の店主。
  • マーヴィン・ジャクソン - ジャクソン銀行の頭取。
  • ダン・モース - 電報屋。
  • ハガティ先生 - 医者。
  • スリム・ジム - 酒屋とホテルを経営している。
  • リトル・ジェイク - 子供。マクーヤと仲が良い。
  • エニベーザー・トゥインク - 町の長老。しばしばテックスの活躍を語る。

山賊[編集]

  • ペドロ - メキシカンの山賊の親分。太っている。
  • フェルナンド - メキシカンの山賊の子分。痩せている。
  • ビッグ・ベン - 白人の悪党。上の二人よりも悪知恵が働く。

インディアン[編集]

  • カラ・マクーヤ首長 - マクーヤを助けたテックスに魔法の羽を授ける。それ以後テックスをしばしば助ける。
  • マクーヤ - テックスに助けられた先住民の子供。カラ・マクーヤのように魔法をうまく使えない。
  • レッド・スキャルプ - ビッグ・ベン等と組んで悪さをしようとする先住民。

作品史[編集]

ジ・アドヴェンチャー・オブ・トゥイズル』と『トーチー・ザ・バッテリー・ボーイ』の成功でさすがのジェリーも人形劇に魅力を覚え、原案を担当していたロバータ・リーから独立し(本作では作曲家のバリー・グレイが原案も担当した)、上記の作品で稼いだ金をすべて注ぎ込んで本作が完成した。

技術面[編集]

リップシンクロイドシステム (Lip Synchroid System) が初めて採用された。一般に声を吹き込む場合、アニメや海外作品の吹き替えでは映像を見ながら声を録音するが、人形劇着ぐるみショーでは先に台本を読んで声を録音し、その会話に合わせてキャラクターを動かす。リップシンクロイドシステムでは人形の頭に電磁石が内蔵されており、会話を録音したテープを流すと、自動的に口がパクパク動く。このため、人形の操演担当は、人形の口を動かす動作を省略することができる。また、人形の頭に電気技術を組み込むことは既に『トーチー・ザ・バッテリー・ボーイ』の頭のランプで行われており、『サンダーバード』でフッドの眼が光るのもこれらの技術の応用である。

人形のデザインも、主役のタッカーは後の『サンダーバード』などと変わらず、また脇役もほどよくデフォルメが利いている。また、セットについてもNHK人形劇で使用されたような平面状のものだった『トーチー・ザ・バッテリー・ボーイ』に比べ、本作では小道具等が非常に細かくなっている。

サブタイトルリスト[編集]

出典:[1]

制作

番号

英国初回
放送話数
英国版
DVD話数
日本

話数

邦題 原題 英国初回放送日 日本初回放送日[2] 監督 脚本
1 1 1 1 テックス登場の巻 How It Began 1960年2月25日 1963年10月5日 ジェリー・アンダーソン メアリー・キャスカート・ボアラ
33 34 2 ハガティ先生の誘拐の巻 Kidnapped 1960年10月6日
4 4 3 17 ペドロの悪だくみの巻 Pedro Has a Plan 1960年3月17日 1963年11月30日 フィル・レスラー
8 8 4 ペドロの改心の巻 Pedro’s Pardon 1960年4月14日
7 5 5 2 一日だけの保安官の巻 Sheriff for a Day 1960年3月24日 1963年10月5日
6 6 6 3 インディアンの襲撃の巻[3] Indian Attack 1960年3月31日 1963年10月12日
5 7 7 4 おしおきされたペドロの巻 A Close Shave 1960年4月7日 1963年10月12日
13 13 8 25 ダスティ副保安官の巻 Dusty Becomes Deputy 1960年5月19日 1963年12月28日
10 10 9 7 鉄砲の密輸の巻 Gun Runners 1960年4月28日 1963年10月26日
2 2 10 8 ペドロの有料道路の巻 Trouble in Yellow Gulch 1960年3月3日 1963年10月26日
3 3 11 6 砂漠の馬泥棒の巻 Frame-Up 1960年3月10日 1963年10月19日
30 31 12 5 そこ掘れワンワンの巻 Gold Diggers 1960年9月15日 1963年10月19日
29 30 13 金の争奪戦の巻 Gold Is Where You Find It 1960年9月8日
12 12 14 15 マクーヤの魔法の巻 Trapped 1960年5月12日 1963年11月23日 デイヴィッド・エリオット
19 19 15 23 骨折り損のくたびれもうけの巻 The Best Laid Plans 1960年6月30日 1963年12月21日 ジェリー・アンダーソン
17 18 16 16 副保安官護衛の巻 Escort 1960年6月16日 1963年11月23日 デイヴィッド・エリオット
9 9 17 9 トゥィンク爺さん大活躍の巻 The Toughest Guy in the West 1960年4月21日 1963年11月2日 ジェリー・アンダーソン
23 24 18 19 お化け退治の巻 Chance of a Ghost 1960年7月28日 1963年12月7日
16 16 19 20 1対3の決闘の巻 Gun Play 1960年6月9日 1963年12月7日 デイヴィッド・エリオット
14 14 20 正義の保安官テックスの巻 A Lawman Rides Alone 1960年5月26日
11 11 21 10 懸賞金は誰にの巻 Jail Break 1960年5月5日 1963年11月2日 ジェリー・アンダーソン
18 17 22 18 鬼の居ぬ間の巻 A Little Bit of Luck 1960年6月13日 1963年11月30日 デイヴィッド・エリオット
25 26 23 14 土地泥棒の巻 Land Grabbers 1960年8月11日 1963年11月16日 ジェリー・アンダーソン
24 25 24 12 悪漢テックスの巻 Once a Lawman 1960年8月4日 1963年11月9日 デイヴィッド・エリオット
21 22 25 13 選挙の日の巻 Election Day 1960年7月14日 1963年11月16日 ジェリー・アンダーソン
22 23 26 表通りの撃合いの巻 Gun Fight on Main Street 1960年7月21日 デイヴィッド・エリオット
32 33 27 悪行のツケの巻 A Bad Name 1960年9月29日
38 38 28 連れ去られたロッキーの巻 Horse Thieves 1960年11月10日 アラン・パティロ
20 20 29 24 インチキ商人の巻 The Ma Jones Story 1960年7月7日 1963年12月21日 ジル・オールグッド
27 28 30 二人のフェルナンドの巻 Bandits Abroad 1960年8月25日 デイヴィッド・エリオット
26 27 31 魔法の薬の巻 A Cure for Everything 1960年8月18日 アラン・パティロ
34 35 32 歯痛で大騒ぎの巻 Teething Troubles 1960年10月13日 デイヴィッド・エリオット
15 15 33 11 ロッキーお手柄の巻 Buffalo Rocky 1960年6月2日 1963年11月9日 アラン・パティロ
28 29 34 危険な金庫の巻 Safe as Houses 1960年9月1日 デイヴィッド・エリオット マーティン・ウッドハウス
31 32 35 21 鉄道開通の巻 First Train Through 1960年9月22日 1963年12月14日 アラン・パティロ ジル・オールグッド
35 21 36 早撃ち名人の秘密の巻 Fancy Shooting 1960年7月7日 デイヴィッド・エリオット マーティン・ウッドハウス
39 39 37 テックスの誕生日の巻 Happy Birthday 1960年11月17日 アラン・パティロ ジル・オールグッド
37 37 38 26 魔法の町よ、さようならの巻 Ambush 1960年11月3日 1963年12月28日 デイヴィッド・エリオット
36 36 39 22 カウボーイ大会の巻 Ride ’Em Cowboy 1960年10月27日 1963年12月14日 アラン・パティロ

日本での放送[編集]

日本では、1963年10月5日から同年12月28日までTBS系列局で2話連続で放送されていた。明治製菓(現・明治)の一社提供。放送時間は毎週土曜 19:00 - 19:30 (日本標準時)。

その後1964年7月1日から7月18日まで16本放送された。放送時間は月曜から土曜 7:45 - 8:00(日本標準時)。

配給していたのは太平洋テレビであるが、同社は後に倒産したため、当時の日本語版フィルムは現存しないと言われている。また、日本語版の資料は大変に少ない。

本作の終了後、同じく明治製菓がスポンサーを務めるアニメ『鉄腕アトム』(フジテレビ)が年明けにこの時間帯へ移動することになった。同じ提供番組同士が裏番組になるのを避けるため、明治製菓はこの枠のスポンサーを降りた。

2020年にCS放送のスーパー!ドラマTVにて再放送が行われたが、吹き替えではなく字幕版であった。

脚注[編集]

  1. ^ 「スーパー!ドラマTV」Webサイトより
  2. ^ 当時の新聞縮刷版より。
  3. ^ 「スーパー!ドラマTV」で放映された際には「先住民の襲撃の巻」と改題され放送された。
TBS系列 土曜19:00枠
(本作まで明治製菓一社提供枠)
前番組 番組名 次番組
7時にあいまショー
(1962年4月7日 - 1963年9月28日)
ウエスタン・マリオネット 魔法のけん銃
(1963年10月5日 - 1963年12月28日)
源平芸能合戦
(1964年1月4日 - 1964年10月31日)
※火曜20:00枠から移動