ウギ反応

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ウギ反応(ウギはんのう、:Ugi reaction)は、有機化学における人名反応のひとつで、ケトン(またはアルデヒド)、アミンイソシアニドカルボン酸が縮合してビスアミドを与える多成分縮合反応[1][2][3][4]

Ugi反応

ウギ反応は発熱的で、通常、イソシアニドを添加後に数分で反応は完結する。基質を高濃度 (0.5 M – 2.0 M) にすると、収率が向上する。用いる溶媒は、DMF のような非プロトン性極性溶媒が良い。一方、メタノールエタノールも良い結果を与える。また、ウギ反応は水の付加により加速される[5]

プロテアーゼ阻害剤のインジナビル(Crixivan)の合成には、ウギ反応が利用される[6]

エストニア出身のドイツの化学者イヴァール・カール・ウギ(Ivar Karl Ugi1930年-2005年)により1959年に報告された。

機構[編集]

ウギ反応は、ケトン(またはアルデヒド)とアミンからイミン 1 が生成するところから始まる。イミンに対し、イソシアニドとカルボン酸が縮合して中間体 2 を与える。その段階の3分子縮合が協奏的か段階的かは知られていない。その後、速いアシル基転位が起き、ビスアミド 3 が得られる。

Ugi反応の機構

参考文献[編集]

  1. ^ Ugi, I. Angew. Chem., Int. Ed. Engl. 1962, 1, 8.
  2. ^ 総説: Ugi, I. et al. Comp. Org. Syn. 1991, 2, 1083-1109.
  3. ^ 総説: Ugi, I.; Werner, B.; Dömling, A. Molecules 2003, 8, 53-66.[1]
  4. ^ Banfi, L.; Riva, R. Org. React., 2005, 65.
  5. ^ Pirrung, M. C.; Sarma, K. D. J. Am. Chem. Soc. 2004, 126, 444-445. (doi:10.1021/ja038583a)
  6. ^ Rossen, K.; Pye, P. J.; DiMichele, L. M.; Volante, R. P.; Reider, P. J. Tetrahedron Lett. 1998, 39, 6823.