ウスビ・サコ

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ウスビ・サコ(Oussouby SACKO(佐古 ウスビ)、1966年5月26日[1] - )はマリ共和国出身の教育者。2018年4月より京都精華大学学長。アフリカ系として初めて、日本の大学の学長となった。

経歴[編集]

1966年マリ共和国首都バマコ生まれ。高校卒業後、中華人民共和国北京語言学院に派遣され留学。その後南京市東南大学建築学を学ぶ。卒業後大学院で建築デザインを専攻。1988年12月にアフリカ人学生寮が中国人学生から襲撃を受けるという大規模な人種差別事件が起こった。命の危険を感じたサコら黒人留学生たちは、それぞれ母国の大使館で保護してもらおうと移動した当時のことを「恐ろしい事件だった。」と語っている[2]。東南での5年間を経て、中国での研究に不自由を感じ、母国で国家公務員として採用される予定も経済の悪化で延期[3]、日本に行くことを決断した[4]

1991年に来日、京都大学大学院工学研究科の修士課程を経て京都大学大学院建築学専攻博士課程修了、博士(工学)。1999年までの8年間日本語を勉強した[2]2001年に京都精華大学人文学部講師に就任。2002年に日本国籍取得[3]2013年同学部教授、学部長に就任。専攻は空間人類学で住宅計画・住まい・住み方の研究。住宅デザインと生活様式の関連を様々な国で調査、行動観察により良い人間関係やコミュニティを築く環境を研究する[3]。2013年より人文学部長も兼任。2018年に同大学長となることが決定した[5]。2018年4月1日、京都精華大学学長に就任。

日本人の妻と2人の息子と共に京都在住[6]。フランス語、英語、中国語、長年の京都在住で関西弁も流暢である[3]

関連項目[編集]

  • 住居学

出典[編集]

  1. ^ 京都精華大学 新学長にウスビ・サコが就任決定”. 京都精華大学・ニュースリリース (2017年9月26日). 2018年4月2日閲覧。
  2. ^ a b アフリカ人が日本で「大学長」になれた理由(3)”. 東洋経済オンライン (2018年5月16日). 2018年8月13日閲覧。
  3. ^ a b c d 朝日新聞 2018年7月14日 2面
  4. ^ “海外も注目! アフリカ出身の京都精華大学新学長 [The New York Times”] (日本語). cafeglobe. (2018年4月26日). https://www.cafeglobe.com/2018/04/nyt_oussouby_sacko.html 2018年7月17日閲覧。 
  5. ^ 京都精華大「多様性身につけて」 次期学長・サコ氏会見」”. 毎日新聞 (2017年9月26日). 2018年4月2日閲覧。
  6. ^ アフリカ人が日本で「大学長」になれた理由(5)”. 東洋経済オンライン (2018年5月16日). 2018年8月13日閲覧。