ウッディー・ウッドペッカー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
検索に移動
ウッディー・ウッドペッカー (パントリー・パニック)
ウッディー・ウッドペッカー
ウッディーとウィニー(ユニバーサル・スタジオ・フロリダ、米国)
作者、ウォルター・ランツ(1990年・工房にて)
ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームの、ウッディー・ウッドペッカーの星

ウッディー・ウッドペッカー英語: Woody Woodpecker)は、ユニバーサル・ピクチャーズアニメーション作品に登場するキツツキを模したキャラクターである。

概要[編集]

1940年、ユニバーサル・スタジオのプロデューサーであったウォルター・ランツのスタジオで創造された。ウッディー・ウッドペッカーは、1940年代にカートゥーン業界に登場した“スクリューボール・キャラクター”(間が抜けていて、奇抜で軽薄、非常識な行動で周囲を翻弄するキャラクター)の代表格の一人である。

ウッディーが制作された当時、ユニバーサル・スタジオはディズニーから手に入れたオズワルド・ザ・ラッキー・ラビットの人気が下火になっており、新しいキャラクターの案出に試行錯誤、その中で生まれたアンディ・パンダが唯一成功している状態であった。アンディの主演作『キツツキとパンダ一家』(原題:Knock, Knock)でウッディーはデビューした。しかしウッディーのキャラクター性はアンディ以上の人気を獲得、いつしかユニバーサルのシンボル的キャラクターへと成長した。

ウッドペッカーの特徴は、「ゥアアアーアー、ゥアアアーアー、ゥアアアアアアアアアアアアア!」という甲高い陽気な笑い声である。初期のウッドペッカーは血走った目と鋭い歯を特徴とし、凶暴性を併せ持つキャラクターであったが、後期の作品になるとその性格やキャラクター設定は温和で親しみやすく可愛らしいイメージに変更されていった。鳴き声もスタッフォード版では「ゥエエエーエー」と聞こえるような微妙な発音である。

ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに7000番目の星としてその名を残している。

歴史[編集]

1940年11月25日、『キツツキとパンダ一家』(原題:Knock, Knock)でスクリーンデビューを果たした。過去にワーナー・ブラザースバッグス・バニー作品などを手掛けていたベン・ハーダウェイがストーリーボードを担当。本作のウッディーはパンダ一家を翻弄する脇役としての登場であったが、これ以降ウッディーの主演作品が多数制作されるようになる。

1943年に公開された『The Dizzy Acrobat』が、第16回アカデミー賞短編アニメ賞にノミネートされた。

1944年公開の『The Beach Nut』にライバルキャラクター、セイウチのウォーリー・ウォーラスが登場。1948年公開の『Wet Blanket Policy』には新たなるライバルとして、ハゲタカのバズ・バザードが登場した。ウォーリーは主にウッディーに振り回され、半ば一方的にやられる役が多かったが、対するバスはウッディーを欺き互角に張り合う役柄であった。

1954年公開の『Real Gone Woody』にガールフレンドのウィニー・ウッドペッカー(Winnie Woodpecker)が登場した。ただし、クラシック短編映画の中で彼女が出演したのはこの作品のみ。本格的にレギュラーとなったのは『The New Woody Woodpecker Show』からであった。

1956年公開の『Get Lost』には、甥のスプリンターと姪のノットヘッドが登場した。

1957年にテレビシリーズ『The Woody Woodpecker Show』が放送開始。番組内では過去の短編映画を放送した。このシリーズの人気・評価は非常に高く、1990年代後半になっても再放送されていた。1961年には日本でも吹き替え版で放送され、日本での知名度を向上させるきっかけとなった。

1972年公開の『Bye, Bye, Blackboard』をもって、ウッディーのクラシック短編シリーズは制作を終了。

1978年頃[いつ?]、日本の遊園地ナガシマスパーランドのマスコットキャラクターに起用された[1]

1988年公開の長編映画『ロジャー・ラビット』に出演。ディズニー傘下のタッチストーン・ピクチャーズ主導で制作されたため、ミッキーマウスドナルド・ダックといった、ディズニーのキャラクターは勿論、ワーナーのルーニー・テューンズなど、他社作品のキャラクターとの共演を果たした[2]

1999年に新しいテレビシリーズ『The New Woody Woodpecker Show』が放送。前シリーズとは違い、こちらは完全新作を放送していた。2001年には日本でも吹き替え版で放送された。

2017年に最新作『Woody Woodpecker』が公開された。ウッディーの映画出演は『ロジャー・ラビット』以来およそ19年ぶり、主演としては『Bye, Bye, Blackboard』以来およそ45年ぶりであった。

2018年12月3日からYouTubeで新作のアニメシリーズが配信されている。

設定[編集]

当初は短気で凶暴、自己中心的で気が狂ったキャラクターであった。自らの欲求を叶えるためなら手段を選ばず、相手側に非がないのにもかかわらず一方的に攻撃を仕掛けることが多かった。

後期になると温和で親しみやすいキャラクターとなり、かつての性格は鳴りを潜めることとなった。

食べることが大好き。ただし自分で料理をすることはあまりなく、ウォーリー等から食料を奪って食べることがほとんどである。

声優[編集]

初期の作品では、メル・ブランクがウッドペッカーの声を演じていた。

1950年の実写映画『月世界征服』の中に挿入されたアニメーションパートでは、ランツの妻グレイス・スタッフォードがウッドペッカーの声を演じ、これ以降の作品ではスタッフォードがウッドペッカーの声を演じた。ウッドペッカーの笑い声を21年も務め、後年彼女のドキュメンタリーも収録されることになった。スタッフォードは1992年に亡くなった。

日本での放送[編集]

日本では、ウッドペッカーのテレビアニメが複数作放送されている。また、ウッドペッカーはガールフレンドのウィニー・ウッドペッカーとともに、大阪府にあるユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のメインキャラクターを務めている。

ウッドペッカー[編集]

1961年9月23日から1964年7月9日まで日本テレビ系列で放送。原題は『The Woody Woodpecker Show』。

この番組には、ウォルター・ランツ監督も出演している。

本編を始める際はウッディーがテープを自分の足に引っ掛け、フィルムを再生するところから始まる。

放送時間[編集]

いずれも日本標準時。土曜ゴールデンタイム時代には味の素の一社提供で、木曜夕方枠への移動後には山崎製パンの一社提供で放送されていた[3]

  • 土曜 19:30 - 20:00 (1961年9月23日 - 1962年7月7日)
  • 水曜 18:15 - 18:45 (1962年7月18日 - 1962年9月26日)[4]
  • 木曜 18:15 - 18:45 (1962年10月4日 - 1964年7月9日)
日本テレビ系列 土曜19:30枠
味の素一社提供枠】
前番組 番組名 次番組
パウワウ坊や
(1961年6月3日 - 1961年9月16日)
ウッドペッカー
(1961年9月23日 - 1962年7月7日)
味の素ホイホイ・ミュージック・スクール
(1962年7月21日 - 1965年9月25日)
日本テレビ系列 木曜18:15枠
山崎製パン一社提供枠】
大海賊バイキング
ウッドペッカー
(1962年10月4日 - 1964年7月9日)
スーパー・キャット
(1964年7月16日 - 1964年11月5日)

ウッドペッカー大行進[編集]

1965年3月29日から同年9月30日まで日本テレビで放送。サッポロビールの一社提供[5]。放送時間は毎週月曜 - 土曜 18:00 - 18:10 (日本標準時)。

日本テレビ 月曜 - 土曜18:00枠
サッポロビール一社提供枠】
前番組 番組名 次番組
まんがホームラン(第1期)
ウッドペッカー大行進
(1965年3月29日 - 1965年9月30日)
少年シンドバッド
(1965年10月1日 - 1966年1月1日)

ウッディ・ウッドペッカー[編集]

1990年代後半から2000年夏にかけてカートゥーン ネットワークで短編作品を放送、声優は不明。内容は30分番組の3本立て、80話以上も放送していた。

テレビアニメ版ウッディー・ウッドペッカー[編集]

2001年4月5日から同年10月7日までテレビ東京系列で放送。全26話(オリジナルでは全53話)。原題は『The New Woody Woodpecker Show』で、アメリカで1999年に放送されたものである。後にカートゥーン ネットワークで放送された[6]。 この2001年版では、同年3月31日にオープンしたユニバーサル・スタジオ・ジャパンがスポンサーに付いていた。ウッドペッカーの声は、渡辺久美子が担当した。

製作局のテレビ東京は、東京12チャンネル時代の1970年代にも『怪傑ウッドペッカー』というタイトルで短編作品を夕方に放送していたことがあり、1980年代にも朝に放送していた[7]

また、ビデオソフトは、2001年3月23日に、CIC・ビクター ビデオから「ウッディ・ウッドペッカーのホリデーは大冒険」と「ウッディ・ウッドペッカーのスポーツ大好き」の2本が発売されているが、テレビ東京版の日本語吹き替え声優とは異なる。

放送時間[編集]

いずれも日本標準時。

  • 木曜 18:00 - 18:30 (2001年4月5日 - 2001年6月28日)
  • 日曜 18:30 - 19:00 (2001年7月1日 - 2001年10月7日)

主題歌[編集]

オープニングテーマ
「ウッディーハッピー!ウッディーラッキー!」
作詞 - 伊藤洋介 / 作曲、編曲 - 菊地圭介・桑原秀明 (ユニバーサル スタジオ コンシューマー プロダクツ ジャパン) / 歌 - ウッディー・ウッドペッカー (声 渡辺久美子)
この曲の冒頭にはグレイス・スタッフォードによる鳴き声が入る。
エンディングテーマ
「Woody Wood Pecker」
この曲は、海外版やCIC・ビクター ビデオ版ではオープニングテーマとなっており、エンディングではまた別にこれをアレンジした曲が使われていた。
「あなたって?!」
作詞 - yuko、小林建樹 / 作曲 - 小林建樹 / 歌 - tef tef
2001年5月23日にリリースした曲。

エピソードリスト[編集]

  • クイズにチャレンジ!
  • デートがしたい!
  • パーティで、さわぎたい
  • ウッディーと魔法のランプ(Mirage Barrage)
  • 天才レーサーはだれ?
  • 今日の天気はなぁに?
  • バランスよく食べよう!
  • ワンちゃんに芸を教えよう!
  • 大きな魚を釣る方法
  • 食料庫へ忍び込め!
  • 南極の運動会
  • スメドリーのペンギン探し
  • みんなで騒ごう
  • コーチって大変!?
  • どっちがウッディー?
  • ミーニーさんのお友達
  • カメラマンの人気者
  • バズのいずわり大作戦
  • ウィニーちゃん、パイロットに挑戦
  • おしゃれなヘアサロン
  • ウィニーちゃんの映画出演
  • ウィニーちゃんの社交界デビュー
  • ウィニーちゃん、宇宙に行く
  • ウィニー探偵の大活躍
  • 正直者のクリスマス

ほか

映像ソフト化[編集]

DVD化の際、ウッディー・ウッドペッカーの下に副題が入る。

商品名 種類 発売日
ウッディー・ウッドペッカーとゆかいな仲間たち 第1巻 VHS 2001年9月21日発売
ウッディー・ウッドペッカーとゆかいな仲間たち 第2巻 VHS 2001年9月21日発売
ウッディー・ウッドペッカーとゆかいな仲間たち 第3巻 VHS 2001年10月25日発売
ウッディー・ウッドペッカーとゆかいな仲間たち 第4巻 VHS 2001年10月25日発売
ウッディー・ウッドペッカーとゆかいな仲間たち 第5巻 VHS 2001年11月22日発売
ウッディー・ウッドペッカーとゆかいな仲間たち 第6巻 VHS 2001年11月22日発売
ウッディー・ウッドペッカーとゆかいな仲間たち 第7巻 VHS 2001年12月21日発売
ウッディー・ウッドペッカーとゆかいな仲間たち 第8巻 VHS 2001年12月21日発売
ウッディー・ウッドペッカーとゆかいな仲間たち ベストセレクション VHS 2001年10月25日発売
ウッディ・ウッドペッカー・ベストセレクション
『ゆかいなペンギン チリー・ウィリー』
VHS 2001年9月21日発売
ウッディ・ウッドペッカー・ベストセレクション
『ウィニーのおしゃれ大作戦』
VHS 2001年10月25日発売
ウッディー・ウッドペッカー ウィニーのおしゃれ大作戦 DVD 2001年9月21日発売
ウッディー・ウッドペッカー いたずらが大好き DVD 2001年9月21日発売
ウッディー・ウッドペッカー ゆかいなペンギン チリー・ウィリー DVD 2001年9月21日発売
ウッディー・ウッドペッカー 好奇心がいっぱい DVD 2001年10月25日発売
ウッディー・ウッドペッカー 冒険にでかけよう DVD 2001年10月25日発売
ウッディー・ウッドペッカー ドタバタ大騒動 DVD 2001年10月25日発売
ウッディー・ウッドペッカー チリー・ウィリーの南極からドモ! DVD 2001年11月22日発売
ウッディー・ウッドペッカー ウッディーがライバル DVD 2001年11月22日発売
ウッディー・ウッドペッカー ノットヘッドとスプリンター毎度お騒がせします DVD 2001年11月22日発売
ウッディー・ウッドペッカー みんなで騒ごう DVD 2001年12月21日発売
ウッディー・ウッドペッカー バカンスに行きたい DVD 2001年12月21日発売
ウッディー・ウッドペッカー ハチャメチャ大混戦 DVD 2001年12月21日発売
ウッディー・ウッドペッカー ライバル登場!? DVD 2001年12月21日発売

日本語版制作スタッフ[編集]

  • 音響監督 - 高橋秀雄
  • 音楽プロデュース - 菊地圭介、市川邦泰
  • 音楽協力 - テレビ東京ミュージック
  • 日本語版制作担当 - 萩野宏、片柳優貴子
  • 制作協力 - ユニバーサル スタジオ コンシューマー プロダクツ ジャパン デジタルコンテンツ
  • プロデューサー - 崔鐘秀(テレビ東京)、成毛克憲
  • 制作 - テレビ東京、NAS
テレビ東京系列 木曜18:00枠
前番組 番組名 次番組
キョロちゃん
(1999年7月1日 - 2001年3月29日)
ウッディー・ウッドペッカー
(2001年4月5日 - 2001年6月28日)
フルーツバスケット
(2001年7月5日 - 2001年12月27日)
テレビ東京系列 日曜18:30枠
千夜釣行
( - 2001年6月24日)
ウッディー・ウッドペッカー
(2001年7月1日 - 2001年10月7日)
サイボーグ009 (第3シリーズ)
(2001年10月14日 - 2002年10月13日)

Webアニメ版ウッディー・ウッドペッカー[編集]

アメリカではYouTubeで公式チャンネルで2018年12月3日より配信開始、日本では2019年7月6日から日本語吹き替え版が配信されている。

配信リスト[編集]

話数 邦題 原題 監督 脚本 配信日
日本の旗
配信日
アメリカ合衆国の旗
1 宇宙人のウッディー誘拐大作戦 INVASION OF THE BIRDY SNATCHERS アレックス・ザム ウィリアム・ロバートソン
アレックス・ザム
2019年7月6日 2018年12月3日
2 ドタバタ!バレンタインデー I'm With Cupid. Stupid ウィリアム・ロバートソン
アレックス・ザム
2019年7月6日 2018年12月3日
3 ペンは剣よりも気まぐれ THE PEN IS FLIGHTIER THAN THE SWORD ウィリアム・ロバートソン
アレックス・ザム
2019年5月18日 2018年12月3日
4 寒すぎる真冬のデート BABY IT'S COLD INSIDE ザック・アトキンソン 2019年6月18日 2018年12月3日
5 プレゼントは誰のもの? No time like A present マーティ・アイゼンバーグ 2019年6月20日 2018年12月3日
6 クリスマスイブは大騒ぎ! Christmess Eve ウィリアム・ロバートソン
アレックス・ザム
2019年6月22日 2018年12月3日
7 タマゴまみれのイースター The Yolk's On You シェイネ・サイダーズ 2019年6月27日 2018年12月3日
8 アウトドアには危険がいっぱい? SCOUT'S DISHONOR エリック・アコスタ 2019年6月29日 2018年12月3日
9 伝説のお宝 翡翠のジャガーを探せ! QUEST FOR THE JADE JAGUAR ウィリアム・ロバートソン
アレックス・ザム
2019年7月4日 2018年12月3日
10 リオデジャネイロで大はしゃぎ BLAME IT ON RIO DE JANEIRO マーティ・アイゼンバーグ 2019年7月6日 2018年12月3日

日本語版担当声優[編集]

ウッディー・ウッドペッカー
チリー・ウィリー
  • 貴家堂子 - 『ウッドペッカー』(1961年)
  • 大谷育江 - 『いたずらペンギン チリー・ウィリー』(VHSビデオ)
ウォーリー・ウォーラス
ウィニー・ウッドペッカー
かないみか - 『ウッディー・ウッドペッカー』(2001年)
三上由理恵 - 『ウッディー・ウッドペッカー』(詳細不明)
アンディ・パンダ

関連事項[編集]

いずれもウッドペッカーをイメージキャラクターに起用していた。

脚注[編集]

  1. ^ 2001年にユニバーサル・スタジオ・ジャパンの開業に伴い、ナガシマスパーランドのマスコットはピーターラビットに変更され、ウッディーはUSJへ異動した。
  2. ^ 映画『ロジャー・ラビット』特集 ―実写とアニメーションの融合を楽しんで♪”. Disney+ (ディズニープラス)公式 (2020年6月30日). 2020年6月30日閲覧。
  3. ^ 『大衆とともに25年:沿革史』日本テレビ放送網、1978年、453 - 459頁。
  4. ^ 出展:朝日新聞縮刷版1962年7月号-10月号、讀賣新聞大阪本社発行岡山版1962年7月-10月分
  5. ^ 『大衆とともに25年:沿革史』日本テレビ放送網、1978年、463頁。
  6. ^ 短編作品を放送する際のタイトルは『ウッディ』で、本作を放送する際のタイトルは『ウッディー』だった。
  7. ^ 同じ1980年代にはフジテレビでも土曜朝に放送があり、内容は同じく短編作品でウッドペッカーの吹替担当は堀絢子(初代)→三輪勝恵(2代目)だった。なお、堀は後にDVD版でも担当した。

関連項目[編集]