エリカ・ジョング
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エリカ・マン・ジョング(Erica Mann Jong, 1942年3月26日 - )は、アメリカ合衆国の小説家、詩人。名前はトーマス・マンの娘の名前から。ジョングは二度目の夫だった中国系精神科医の苗字。
人物[編集]
ニューヨーク生まれ。両親とも東欧系のユダヤ人。コロンビア大学バーナード・カレッジ卒業。ニューヨーク市立大学で美術史を教えながら、修士号を取得した。
1966-69年、二度目の結婚での夫、アラン・ジョングとハイデルベルクに滞在中、イギリス人のヒッピーふうの精神分析家と愛人関係に陥り、その中でアレクサンダー・ミッチャーリヒに教育分析を受ける。その経験を自分なりに掘り下げて描いたものが『飛ぶのが怖い』になった。作家デビュー以前に詩人として既に詩集を出している。
現在まで結婚は4回。ケン・フォレット夫妻との親しい交友は有名。
主要な著作[編集]
フィクション[編集]
- 飛ぶのが怖い(1973年)柳瀬尚紀訳 新潮文庫、1976 のち河出文庫
- あなた自身の生を救うには(1977年)柳瀬尚紀訳 新潮社、1978 のち文庫
- ファニー(1980年)柳瀬尚紀訳 新潮社、1985
- ふたつの家の少女メーガン(1984年)木原悦子訳 あすなろ書房 2005
- Parachutes & Kisses. New York: New American Library(1984年)
- Shylock's Daughter(1987年)
- ブルースを、ワイルドに(1990年)柳瀬尚紀訳 文春文庫、1996
- Inventing Memory (1997)
- Sappho's Leap (2003)
- 『エリカ・ジョング詩集』青山みゆき,永田正男編・訳 土曜美術社出版販売 世界現代詩文庫 1993
ノンフィクション[編集]
- 魔女たち(絵:ジョゼフ・A・スミス)(1981年)柳瀬尚紀訳 サンリオ、1982
- 五十が怖い(1994年)亀井よし子訳 小学館 1996
- セックスとパンと薔薇―21世紀の女たちへ(1998年)道下匡子訳 祥伝社 2001 ISBN 978-4396650209