エースコンバット2
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このフィクションに関する記事は、ほとんどがあらすじ・登場人物のエピソードといった物語内容の紹介だけで成り立っています。製作過程や社会的影響、専門家による批評や分析など、作品外部の情報の加筆を行い、現実世界の観点を説明してください。(2020年3月) (使い方) |
ジャンル | 3Dドッグファイトゲーム |
---|---|
対応機種 | PlayStation |
開発元 | ナムコ |
発売元 | ナムコ |
シリーズ | エースコンバットシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | プレイステーション用CD-ROM |
発売日 |
1997年5月30日 THE BEST版:1999年7月29日 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:T(13歳以上) |
デバイス |
ナムコ製ネジコン アナログコントローラ |
売上本数 | 109万2000本 |
その他 | 2005年7月発売のPlayStation 2専用ソフト『ナムコレクション』にPS2用のプログラム調整と資料集を追加したリメイク版が収録されている。 |
『エースコンバット2』(ACE COMBAT 2)は、ナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)より発売されたPlayStation用フライトシューティングゲームであり、エースコンバットシリーズ第2作。本項では、派生作品である『エースコンバット3D クロスランブル』(ACE COMBAT 3D CROSS RUMBLE)及び同作のパワーアップ版である『エースコンバット3D クロスランブル+』(ACE COMBAT 3D CROSS RUMBLE+)についても記述する。
作品概要[編集]
- ストーリー - 統合軍統括エリアコードNA-P2700においてクーデター発生。これに対し、統合軍本部は傭兵部隊スカーフェイスの出撃を決定した。
- 舞台 - ユージア大陸
- ジャケット写真の戦闘機はSu-35である。
- 前作『エースコンバット』と比較してグラフィックの質が格段に向上している。現実の軍事組織を意識したストーリー展開も用意され、本作で、後の多数のシリーズ作品の世界観となる『ストレンジリアル』の基本形が確立された。
- プレイするステージの流れが自由選択から一方通行(分岐あり)の形式になる。また、着陸ミッションが追加された。
- 本作で初めて架空機が使用可能になる。また、前作の燃料の概念も引き継いでいる(続編の『3』からタイマーに変更される)。
- 本作のコマーシャルは、会社役員と思われる中年男が戦闘機の模型を手に持って、「ぶーん、ばばばばば」などと口真似しながら遊んでいる、というもので(重役室の中になぜかジオラマがあるもの、廊下で僚機を模した別の重役とすれ違うものなど数バージョンある)「超本格的飛行機ごっこ」というキャッチコピーとともに、本シリーズのテーマを表すビデオクリップとなっている。
- この内容のようなCMは、後年発売された『エースコンバット アサルト・ホライゾン』の日本版CMでも射撃音で表現された。
用語集[編集]
国家、組織など[編集]
- 統合軍
- 今作においてプレーヤーが所属することとなる傭兵部隊スカーフェイスを編成した組織。作中ではその詳細が語られないため不明点が多い。
- クーデター軍
- ユージア大陸の各国の将校によって編成されたクーデター軍。各国の首脳が国を離れている隙を突き各地の重要施設を制圧、クーデターに賛同する各国軍の将校や装備を取り込みながら勢力を拡大していった。これによって各国は正規軍が機能不全に陥っており、傭兵部隊に命運を預けることとなる。
部隊名[編集]
- スカーフェイス
- 統合軍がクーデター軍制圧のために雇った傭兵によって編成された特殊戦術戦闘飛行隊。プレイヤーのコールサインは「スカーフェイス1」。
- 前作にあった派手な機体カラーは廃止された。
架空機/架空兵器[編集]
- F-15S
- 統合軍・クーデター軍双方で運用される全天候型の大型艦上戦闘機。機体構成は実在のF-15S/MTDに類似しているものの、翼やエンジンノズルがF-22に近い形状となっている架空のバリエーション機である。ただしステルス性は保有していない。
- XFA-27
- 統合軍が運用する、スカーフェイスの切り札といえるステルス艦上戦闘攻撃機。
- Stability以外の能力全てが他のどの機体よりも優れており、かつステルス性を持ち合わせている。
- 他の機体との最大の違いは、ミサイルを最大4連射できる4連装ミサイルシステムである(他の機体は全て2連装)。
- ADF-01(ADF-01 Z.O.E.)
- クーデター軍によって運用された、Z.O.E.と呼ばれる戦闘用AIを搭載した無人戦闘機。カナード、前進翼、左右2枚の内向き斜め垂直尾翼という翼構成の機体である。
- Su-35と同じく、コブラが可能(現実ではSu-27でコブラは成功しており、F22でも可能と言われているが、本作ではSu-35とADF-01に限られている)。
- 通常のコクピットは搭載しておらず、代わりに機体周囲にセンサーを設置することによって非常に広い視界を確保している。これによって自機後方にもミサイルや機銃の照準・ロックオン・発射が可能である。
- ※ この機体の設定が、偶然にも『ACE COMBAT 3』のコフィンシステムと一致したという逸話が残っている。また、機体デザインは『ACE COMBAT 5』に登場するFALKEN(ファルケン)としてリファインされた。
- Z.O.E.
- クーデター軍によって運用された、戦闘機の無人コントロールを可能とする戦闘用AI(人工知能)。クーデター中に確認された搭載機は、F-14・F/A-18E・F-22・F-15S、およびZ.O.E.専用機と思われるADF-01である。Z.O.E.搭載機は全て全体を赤く塗装されていた。戦闘を重ねる毎に改良が行われていたと思われ、クーデター後期にはコブラなどの特殊空戦機動を行えるまでに至っている。なお、「Z.O.E.」とはZ.O.E.やADF-01などの開発計画である「Z.O.E.プロジェクト」のことを指す場合もある。
- 『ACE COMBAT X』では、SPステージにて「ADF-01 FALKEN」に搭載され、スカーフェイス1の搭乗するXFA-27とともに、Xの主人公グリフィス1と対決するべく再登場する。
- XB-10 BIG BADMAM
- クーデター軍が開発した全幅142mの超大型爆撃機。ユージア大陸南東のコモナ諸島の研究施設に於いて最終調整段階にあったが、スカーフェイスの襲撃によって研究施設共々破壊される。しかしその後も開発は続いていたと見られ、ユージア大陸北東の内海、スナイダーズトップにおけるクーデター軍最終防衛ラインでの実戦投入が確認されており他に類を見ない火力と耐久力を見せている。
- ドラゴネット(Dragonet)
- クーデター軍が所有する、SLBMを搭載可能な戦略級大型原子力潜水艦。全長350m・最大幅64m・最大高22m。クーデター当初より統合軍がその行方を追っていた。2隻存在したが、1号艦はユージア大陸南端にある峡谷シールズブリッジの潜水艦基地に係留中、スカーフェイスの攻撃を受け撃沈。2号艦はユージア大陸北東部の港湾都市セントアークに存在したクーデター軍司令部壊滅直前に同湾を脱出するが、同じくスカーフェイスの追撃を受け撃沈される。
- ※ なお、『ACE COMBAT 04』に登場する、今作と同じ舞台であるユージア大陸の国の一つ、FCUが所有する潜水艦にもドラゴネット級と呼ばれる大型潜水艦が存在するが、同型艦かどうか不明。
- イントレランス(Intolerance)
- ユージア大陸北東、ノースポイントに存在するクーデター軍の司令要塞。内部には弾道ミサイルの発射施設が存在する。多数の火器が強固に保護された状態で設置されており、通常の航空攻撃では破壊できない。また、周辺には多数の航空機が配備されている。スカーフェイスにより排気口から要塞内部に侵入され、格納されていた弾道ミサイルに攻撃を受け誘爆、壊滅する(侵入した機体は同ミサイルの発射口より脱出した)。
登場人物[編集]
- ジョン・ハーバード(TACネーム:SLASH)
- 報酬を支払うことで僚機として同行を依頼することが出来る。
- 身長188cm・体重92kg・スリーサイズ110/87/97
- 7月4日生まれの33歳。血液型B型。足のサイズは28cm。
- 趣味は車のチューニング。特技は格闘技全般。好きな食べ物はハンバーガー。好きなゲームは『スターラスター』。
- ※注 『ACE COMBAT 3』に同姓同名の人物が登場するが別人である。また、作中は未登場であるが同姓同名の人物が『ACE COMBAT 04』の設定上にUTO所属のストーンヘンジ警備飛行隊隊員として存在する。こちらは経歴などから同一人物を思わせる内容となっている。さらに、『ACE COMBAT 5』の設定上にもアークバード搭乗員としてジョン・ハーバードの名前が登場するが同一人物かは不明である。
- 永瀬ケイ(TACネーム:EDGE)
- 報酬を支払うことで僚機として同行を依頼することが出来る。
- 身長163cm・体重46kg・スリーサイズ79/56/82
- 3月31日生まれの20歳。血液型A型。足のサイズは23cm。
- 趣味はバイクと乗馬。特技は射撃。好きな食べ物はエスニック料理。好きなゲームは『鉄拳3』と『レイジレーサー』。
- ※注 『ACE COMBAT 3』に同姓同名の人物が登場するが別人である。また、『ACE COMBAT 04』には同姓、『ACE COMBAT 5』には同姓同名かつ同TACネームの人物が登場するが、全くの別人である。ただし、『ACE COMBAT 04』については、同一人物を思わせる内容の記されたナムコ監修の書籍[1]が存在する。なお、公式サイト内のブログコンテンツ[2]においては、『ACE COMBAT 3』『ACE COMBAT 04』『ACE COMBAT 5』に登場する「ナガセ」を「ケイ・ナガセ」というキャラクターの視点から同一人物として扱っているが、前述のようにストーリー上は別人[3]の設定である。
エースコンバット3D クロスランブル[編集]
ジャンル | 3Dフライトアクション |
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対応機種 | ニンテンドー3DS |
開発元 |
バンダイナムコゲームス アクセスゲームズ |
発売元 | バンダイナムコゲームス |
シリーズ | エースコンバットシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | 3DS専用カード |
発売日 | 2012年1月12日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス | 拡張スライドパッド対応 |
売上本数 |
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その他 | 海外版タイトル『Ace Combat: Assault Horizon Legacy』 |
『エースコンバット3D クロスランブル』(ACE COMBAT 3D CROSS RUMBLE)は、バンダイナムコゲームスより2012年1月12日に発売されたニンテンドー3DS用フライトシューティングゲーム。エースコンバットシリーズ国内第12作。任天堂より2011年12月10日に発売された拡張スライドパッドにも対応。海外版タイトルは『ACE COMBAT ASSAULT HORIZON LEGACY』となっており、『アサルト・ホライゾン』との関係性を持たせたタイトルとなっている。
2014年11月6日に、ニンテンドーダイレクトで『エースコンバット3D クロスランブル+』(ACE COMBAT 3D CROSS RUMBLE+、海外版は『Ace Combat Assault Horizon Legacy+』)が2015年1月29日に発売予定と発表され、同日に発売された。従来の作品に追加要素を加えたバージョンで、新たに任天堂キャラクターとのコラボ機体が追加されている。コラボ機体は、機体パラメータも任天堂キャラクターをイメージして調整されている。一部キャラクターのコラボ機体は、Newニンテンドー3DSで新規対応するamiiboをタッチすることによって入手が可能になる(ニンテンドー3DSは2015年7月30日に発売された専用オプション「ニンテンドー3DS NFCリーダー/ライター」を購入することにより可能)。
ジャンル | 3Dフライトアクション |
---|---|
対応機種 |
ニンテンドー3DS Newニンテンドー3DS |
開発元 |
バンダイナムコゲームス アクセスゲームズ |
発売元 | バンダイナムコゲームス |
シリーズ | エースコンバットシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア |
3DS専用カード ダウンロード |
発売日 | 2015年1月29日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス |
拡張スライドパッド対応 amiibo対応 |
その他 | 海外版タイトル『Ace Combat: Assault Horizon Legacy+』 |
概要[編集]
ゲームコンセプトは「Carving New Trails into the Skies.(この空に、新たな軌跡を刻め。)」、キャッチコピーはクロスランブルが「近接乱舞∞(クロスランブル無限大)」、クロスランブル+が「3D+360° 完全自由の空!」。
本作は『エースコンバット2』に『エースコンバット』の要素を加え再構成した派生作品であり、実質上のリメイク作と言える(公式では「リメイク」という表現は用いていない)。『2』自体は、『3』以降の各作品の舞台となるユージア大陸を舞台とし、主要な地形や都市・地名なども同じという共通点こそあれ、その他の設定においては繋がりが希薄であった。このリメイクするにあたっては『04』以降の一部を除く作品と明確に同一世界観上に位置する様に設定され、ゲーム内においても繋がりを示唆する様な台詞なども散見される。設定は概ね『2』と同様であり、プレイヤーは、志願兵により組織されたユージア同盟軍の特殊戦術戦闘飛行隊「スカーフェイス隊」のパイロット(コールサインはフェニックス)[5]となり、クーデター軍と戦っていく。プレイヤー部隊のエンブレムも同じく不死鳥のマークとなる他、同作品のライバル機「Z.O.E」も登場する。また、『エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー』のように複数の敵エース部隊が登場する。
物語の時間軸は『ZERO』と『04』の間に位置する。
『エースコンバット2』からの変更点・追加点[編集]
- 前作『アサルト・ホライゾン』のカウンターマニューバや、同じ任天堂ハードの『スカイ・クロラ イノセン・テイセス』のタクティカル・マヌーヴァ・コマンドと同系列の機能である「アクションマニューバ」、『エースコンバット6 解放への戦火』に登場したハイGターンを搭載。
- 『エースコンバットX』や『エースコンバットX2』に引き続き機体のチューニング機能を搭載。加えて機体のカラーカスタマイズ機能も実装されている。
- 代わりに、これまでのシリーズで存在した空中給油・離陸・着陸/着艦のミニゲームが割愛されている。
- BGMも一新され、メインテーマ曲である「Fighter's Honor」のように、ボーカル入りの合唱曲が多数組み入れられた。作曲家は『テイルズ オブ レジェンディア』や『ゴッドイーター』、『エースコンバットX2 ジョイントアサルト』で知られる椎名豪。また、その『ジョイントアサルト』及び過去のシリーズからの楽曲の幾つかが本作に組み入れられている。
あらすじ[編集]
ベルカ戦争終結後、国際的な融和へと動き出す世界。二大大国であるオーシア連邦とユークトバニア連邦共和国の間に位置するユージア大陸は大きく揺れ動いていた。二大大国に一丸となって対抗すべく、手始めにユージア大陸諸国は「ユージア同盟軍」を結成するが、天然資源を多く埋蔵している南部国家群が独断でオーシアとの軍事同盟の締結を画策。資源に乏しい西部、北部の国々の反対を押し切り「スプリング海条約」の締結へと動き出す。そして迎えた条約調印式の日、条約に反対する国の軍部によるクーデターが発生。同盟軍は早期鎮圧を図るも、勢力拡大の一途を辿るクーデター軍の前に大陸各地で後退を重ね、敗退は時間の問題と見られていた。これに対し同盟軍本部はクーデター鎮圧を目的とした「戦士の栄誉作戦」を発動、志願兵で構成される特殊戦術戦闘飛行隊「スカーフェイス」の出撃を決定した。
用語集[編集]
国家、組織など[編集]
- ユージア同盟軍
- ユージア大陸が一丸となって周辺諸国からの脅威に対抗しようと結成された連合軍。『2』における統合軍にあたる存在。
- クーデター軍
- 「スプリング海条約」の調印に反対する同盟軍の一部が離反して生まれた反乱軍。空母機動部隊やエース級部隊など多くの勢力が参加している。
部隊名[編集]
- ユージア同盟軍
- ユージア同盟空軍第37空軍第18戦闘航空団特殊戦術戦闘飛行隊第1小隊スカーフェイス
- プレイヤーであるフェニックスが所属する部隊。スカーフェイス1は不死鳥のエンブレムを、スカーフェイス2は鬼を象ったエンブレムを付けている。また、搭乗機体の機首右側にはスカー(傷)を模したマーキングが施されている。搭乗機体はF-2AやSu-47など一部の機体を除き、基本的に制空迷彩ではなくグレー単色の塗装がされている。
- ユージア同盟空軍第12空軍第11戦闘航空団ペナント
- Mission14「GREEN BIRD」にて登場する航空部隊。搭乗機はF-4E。パイロット育成の為にルーキー達を引き連れて訓練していた所に敵軍の襲撃を受ける。
- クーデター軍
- 元ユージア同盟空軍第16空軍第4戦闘航空団第3小隊ランサー
- 緑色系の塗装を施したF-14Dに乗って現れるエース部隊。4機が一列になって突撃する戦法「ランス・チャージ」を得意とする。隊長はアルベルト・ワールバーグ。
- 元ユージア同盟空軍第13空軍第8戦闘航空団第5小隊ビースト
- 橙色系の迷彩塗装を施したF/A-18Eに乗って現れるエース部隊。四方八方から取り囲み各機が自由に攻撃する手段を用いる。作中で唯一2回対戦する部隊であり、2度目は同じ塗装のF-15S/MTDに乗って現れ、危機が迫ると電子戦機を含んだ増援を要請する。隊長はセルゲイ・ブリンナー。
- 元ユージア同盟海軍第2艦隊第14空母航空団コクーン
- RAFALE Mで構成されたエース部隊。衝突寸前まで密集し、一気に攻撃する戦法を取る。隊長はカミーラ・アルメイダ。
- 元ユージア同盟空軍第26空軍第1戦闘航空団第1小隊アルビレオ
- 隊長がPAK-FA、僚機がSu-47に搭乗して現れるエース部隊。僚機が囮になり、その隙にステルス機である隊長機が攻撃する戦法を取る。隊長はエドガー・グリント。
架空機・架空兵器[編集]
- XFA-27
- 『究極』を目指して開発されたスカーフェイスの切り札とも言える戦闘機。詳細は当該項目参照。
- ADF-01
- 最終ミッションにて現れた謎の戦闘機。詳細は当該項目参照。なお、最終ミッションに登場する「ADF-01」と、特殊ミッションに登場する「FALKEN」は設定上は別の機体である。
- XB-10
- クーデター軍に鹵獲された最新鋭大型爆撃機。爆撃機ではあるが対空機銃や対空ミサイルなど、航空機に対する自衛手段も備えている。
- ドラゴネット級原子力潜水艦
- 同盟軍が建造した大型潜水艦。本作では2隻が登場する。
- イントレランス
- ユージア大陸極東部の国家ノースポイントに建造されたICBMを擁する軍事要塞。『2』の頃との大きな違いは、要塞の各所に戦艦の主砲のようなオブジェクトが設けられた所にある。中央ミサイルサイロは戦闘機でUターンできる程広い。
- キネアー級航空母艦
- 同盟海軍が保有する航空母艦。劇中ではクーデター軍によって運用されており、第2艦隊旗艦「アークェット」とアンカーヘッドで補給を受けている艦名不明艦1隻が登場する。
登場人物[編集]
- フェニックス
- 本作の主人公。コールサインは「スカーフェイス1」。スカーフェイス隊の隊長としクーデターの勃発したユージアの空を戦い抜く。スラッシュによると無口らしい。
- ウルリッヒ・オルセン(Ulrich Olsen)(キーノート)(日本語音声:若本規夫)
- スカーフェイス隊の作戦司令官。常に冷静沈着な指揮を行うが、エッジの何気ない一言をからかってみせる等の一面もある。スラッシュとは彼がルーキーの頃からの付き合いであり、その事もあり彼から「親父」と呼ばれているが、本来の息子は別にいる。
- 永瀬ケイ(Kei Nagase)(エッジ)(日本語音声:五十嵐裕美)
- スカーフェイス隊の2番機。ユージア極東部の出身であり、今回のクーデターで祖国が甚大な被害を被った事からスカーフェイス隊に志願した。性格は冷静であり、時には冷静を通り越して「冷酷」に映る事もあるが、地上では歳相応の女性らしい一面も見せる。
- 旅客機のパイロットに憧れているという公式設定があり、その事から『04』に登場する旅客機の副操縦士ナガセと同一人物である事が示唆されている。
- ジョン・ハーバート[6](John Herbart)(スラッシュ)(日本語音声:藤真秀)
- 同じくスカーフェイス隊の2番機。オルセンとはルーキーの頃からの付き合い。パイロットとしてはトップクラスの実力を持つが、隊長としての気質は薄く、本人としても部下としての立場を好んでいる。車いじりが趣味。
- アルベルト・ワールバーグ(Albert Wahlberg)(プライド)(日本語音声:藤原祐規)
- ランサー隊の隊長。元貴族の家柄であり、父親も空軍少将というエリート一家の出身で、尊大に振る舞う。周囲からは政治家になるように言われていたが、自らの正義感の強さから反対を押し切ってクーデター軍に参加する。
- セルゲイ・ブリンナー(Sergei Brynner)(イーター)(日本語音声:てらそままさき)
- 同盟空軍でも「最凶」と云われるビースト隊の隊長。データ上ではユージア南部の小国グラトビエの出身とされているが、その実はベルカ公国の出身ではないかと噂されている。その為ベルカ戦争、とりわけ「円卓」での戦いを経験したとされており、その時に「鬼」と交戦した事から勝利に拘るようになった。故に2度目の戦闘では危機に陥ると電子戦機を含めた増援を呼びつける現実主義的な一面も持っている。
- 2度目に撃墜した際にも「次があったら、その喉笛を噛み切ってやる…!」という台詞がある事から、本作の敵キャラクターの中で唯一生存の可能性を匂わせている人物でもある。
- カミーラ・アルメイダ(Camilla Almeida)(キャットウォーク)(日本語音声:小池亜希子)
- コクーン隊の隊長で、部下から「クイーン」と呼ばれ敬われる女傑。男ばかりの海軍からここまでのし上がって来た。動物が好きで、処分を待つ犬を引き取って育てている。
- エドガー・グリント(Edger Grint)(バーズアイ)(日本語音声:沢木郁也)
- アルビレオ隊の隊長。ユージア西部の大国、エルジア共和国にて幾多の戦果を上げていたベテラン。チェスを趣味としており、戦闘前にも僚機と目隠しチェスを嗜んでいた。退役後は妻と共に飛行機の飛ばないような田舎の町に行こうと約束していたらしい。彼の死後、エルジア軍では部隊名に鳥の名前を付ける事が流行したという。
その他[編集]
- スプリング海条約
- ユージア南部の国家群がオーシア連邦との間に結ぶ予定であった軍事条約。今回のクーデターのきっかけとなった。
- ユージア大陸紛争
- 今回勃発した、ユージア大陸全体を巻き込んだ一連のクーデター騒動に対して、終結後に与えられた名称。
- 隕石騒ぎ
- 劇中にてオルセンが語っていた、1996年4月20日に小惑星ユリシーズが地球に衝突する事が発表された事に起因する一連の騒動。この騒動に乗じてクーデター軍はレーザー攻撃衛星の開発や放棄されたイントレランスの復旧を進めていた。
- 本作では設定年度は特に明かされていないが、上記のようにセルゲイはベルカ戦争に参加していたとされ、加えて「エースコンバット7」のDLC「SP MISSION」にて登場するエルジア海軍のマティアス・トーレス大佐は、駆逐艦ハーンの砲術士として1997年にユージア大陸で勃発したクーデターに参戦していたとされた為、本作のストーリーはストレンジリアル世界の歴史における1997年に起きた出来事であることが分かる[7]。
- 『鬼』
- 劇中にてセルゲイが語っていた存在。セルゲイは円卓での戦いに参加していたとされる為、この『鬼』というのは当時その凄まじい戦闘力と活躍ぶりからベルカ軍、連合軍双方から「円卓の鬼神」と呼ばれ恐れられていた伝説的パイロット「サイファー」の事であると推測できる。
- エルジアの若いエース候補
- 劇中にてエドガーが語っていた存在。後の時代におけるエルジア軍のエースパイロットであり、エルジア軍では鳥の名前を部隊名にする事が流行したという記述を考慮すると、このエース候補というのはアクィラ隊の隊長として大陸戦争を戦う事になる「黄色の13」の事を指していると考えられる。
- 北の童話
- ミッション中で敵兵がフェニックスを見て発言した台詞。オーシアやユークトバニアにも伝わる童話「ラーズグリーズの悪魔」の事だと思われる。
脚注[編集]
- ^ 『エースコンバット04 シャッタードスカイ オフィシャルガイドブック』 エンターブレイン、2001年、16頁、ISBN 4-7577-0642-1。
- ^ 「決して1番機を落とさせはしない - ナガセ、「エースコンバット アサルト・ホライゾンを奪取します。」 バンダイナムコゲームス、2011年6月14日。
- ^ 『エースコンバット04 シャッタードスカイ 公式ガイドブック』 小学館、2001年、142頁、ISBN 4-09-106022-6。
- ^ 『ファミ通ゲーム白書2013 補完データ編(分冊版)』エンターブレイン、2013年。2016年7月2日閲覧。
- ^ 『エースコンバット3D クロスランブル』最新映像を先行公開【動画あり】 ファミ通.com 2011年12月22日
『エースコンバット 3D クロスランブル』ストーリーと登場人物の詳細をお届け ファミ通.com 2011年12月22日 - ^ 取扱説明書などでは「ジョン・ハーバード」(John Harvard)となっている。
- ^ 『エースコンバット04』における劇中の設定ではユリシーズ落下以前のユージア大陸では「武装平和」と呼ばれる一種の冷戦状態が続いていたとされている為、一見世界観設定に矛盾が生じてしまっているように見えるが、イントレランス破壊後のデブリーフィングにおいて、ウルリッヒ・オルセンが紛争終結後大陸各国は失った軍事力を取り戻すべく軍拡に励み、それによる「武装平和」が成り立つだろうと予測している。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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