オリエント急行殺人事件

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オリエント急行殺人事件』または『オリエント急行の殺人』(-きゅうこうさつじんじけん、-きゅうこうのさつじん、原題:Murder on the Orient Express)は、アガサ・クリスティによって1934年に発表された長編推理小説である。著者の長編としては14作目、エルキュール・ポアロシリーズとしては8作目にあたる。

その奇抜な結末から、クリスティの代表作の1つに挙げられている。

目次

ストーリー

中東での仕事を終えたポアロは、イスタンブールカレー行きのオリエント急行に乗り、ヨーロッパへの帰還の途についた。一等車両はさまざまな国の出身者からなるさまざまな乗客によって、季節外れの満席となっていた。ポアロはその中の一人、サミュエル・ラチェットから護衛を依頼されるが、興味を持たずこれを断る。

翌朝、列車が積雪による吹きだまりに突っ込み立ち往生する中、ラチェットは刃物によって体中を刺されて死んでいた。ラチェットの正体を知ったポアロは、友人で国際寝台車会社(ワゴン・リ)重役であるブックと、乗り合わせたギリシャ人の医師コンスタンチンと共に事情聴取を行う。

しかし、お互いがお互いのアリバイを証明し合い、結局容疑者全員にアリバイができてしまうのだった。困惑するポアロ。しかし、ついに二つの解答を導きだす。

登場人物

  • ラチェット(Ratchett) - アメリカの老人
  • ヘクター・マックイーン(Hector MacQueen) - ラチェットの秘書
  • エドワード・ヘンリー・マスターマン(Edward Henry Masterman) - ラチェットの召使
  • アーバスノット大佐(Colonel Arbuthnot) - イギリス人
  • メアリー・デベナム(Mary Debenham) - イギリス人の家庭秘書
  • ドラゴミロフ公爵夫人(Princess Dragomiroff) - ロシア人の亡命貴族
  • ヒルデガード・シュミット(Hildegarde Schmidt) - その女中
  • ハバード夫人(Mrs. Hubbard) - 中年のアメリカ人
  • グレタ・オルソン(Greta Ohlsson) - スウェーデン婦人
  • アンドレニ伯爵(Count Andrenyi) - ハンガリーの外交官
  • アンドレニ伯爵夫人(Countess Andrenyi) - その夫人
  • サイラス・ハードマン(Cyrus Hardman) - アメリカ人、私立探偵
  • アントニオ・フォスカレリ(Antonio Foscarelli) - アメリカに帰化したイタリア人
  • ピエール・ポール・ミシェル(Pierre Paul Michel) - オリエント急行の車掌
  • コンスタンチン博士(Dr. Constantine) - ギリシア人、医師
  • ブック(Bouc) - 国際寝台車会社の重役
  • エルキュール・ポアロ(Hercule Poirot) - ベルギー人、探偵

解説

クリスティは、飛行家リンドバーグの息子が誘拐され、殺された事件(リンドバーグ愛児誘拐事件)に着想を得て、この物語を書いたとする。茅野美ど里は実在したこの事件とやはり実在したオリエント急行の立ち往生を組み合わせたあたりにクリスティの才能が出ている、としている。

映像化

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