オリンピック東京大会ファンファーレ

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オリンピック東京大会ファンファーレ:Fanfare of the Tokyo Games)は、日本作曲家今井光也の作品。『東京オリンピック・ファンファーレ』とも呼ばれる。

作曲の経緯[編集]

1964年東京で開催される夏季オリンピック東京オリンピック)の開会式のために、オリンピック組織委員会NHKにより、ファンファーレの公募が行なわれ、1962年11月22日に、当時、諏訪交響楽団指揮者を務めていた、今井光也による作品が選出された[1]

編成[編集]

初演[編集]

1964年10月10日東京オリンピックの開会式において、国立霞ヶ丘陸上競技場陸上自衛隊音楽隊の副隊長玉目利保(三佐)指揮による隊員30名によって初演された。初演の際には、日本管楽器株式会社が特別に製作した、「ニッカン・ファンファーレ・トランペット」が用いられた[2]

作品の概要[編集]

本作品は、わずか8小節の作品である。冒頭2小節において、変ロ変ホ変イ→変ロ、という、B♭7sus4の分散和音を上昇する音形が、和声を伴わずにユニゾンで奏され、つづいて、この旋律がE♭7sus4の分散和音で奏されるときに、初めて二声に分れる。続く6小節目、7小節目は、3連符主体のリズムを三声で繰り返す。最後の2小節でようやく四声となり、祝典音楽としては珍しく、ヘ短調の主和音に終結する[3]

なお、本作品を「日本の陰旋法を用いた作品である」とする紹介があるが、正しくは、本作品はヘ調自然短音階で書かれている。

録音[編集]

陸上自衛隊中央音楽隊によるものをはじめ、録音はいくつか存在するが、古関裕而作曲の「(東京)オリンピック・マーチ」とセットで収録されていることがほとんどである(基本的には「ファンファーレ」と「マーチ」が続けて収められており、大部分の収録CDのトラック自体は、1曲ずつ区切られている)。

その他[編集]

今井の出身地で開催された、長野オリンピックの表彰式において、表彰式用ファンファーレの冒頭に、作曲者の田中賢によって引用された。

脚注[編集]

  1. ^ 第18回オリンピック競技大会 東京1964 公式報告書(オリンピック東京大会組織委員会編)による。
  2. ^ ニッカン・ファンファーレ・トランペット保存会サイトより。
    [1]
  3. ^ オリンピック東京大会公式記録に掲載の楽譜に基づく。
    [2]