オルコックアラビアン系

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父系
ゴドルフィンアラビアン
バイアリーターク
ダーレーアラビアン
その他
  • オルコックアラビアン
ファミリーナンバー
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39
40 41 42 43 44-51 (52-74・101-104)
A1-37 (A38-39・a40-79)
B1-26 C1-35 (c36-72)
Ar1-2 P1-2 Ur1 (サラ系)

オルコックアラビアン系(-けい、Alcock Arabian Sire Line)は、初期のサラブレッドに存在した父系の1つ。18世紀初頭イギリスに輸入されたオルコックアラビアンの父系子孫の事である。初期のころはクラブ、ブリリアント、スペクテイター、オセロ等を擁し、一時は後にヘロド系と呼ばれるバイアリーターク系を上回る繁栄を見せていたが、エクリプス系ヘロド系伸長の影響で18世紀末から19世紀初頭に滅びてしまった。非三大始祖父系として唯一クラシック勝ち馬を送り出した事、サラブレッドにおける芦毛や月毛・河原毛の定着に密接にかかわった事が知られる。

サイアーライン

  • 比較的重要と思われる馬のみ。(f)は牝馬
Alcock Arabian 1700,3,4年頃生? 1709年イギリス輸入?
Crab 1722
 |Blossom 不明(f)現在に芦毛を継承
 |Crab Mare 1750(f)現在に芦毛を継承
 |Rib 1736
 |Bustard 1741
 ||Gamahoe
 | |Cromaboo 1774
 | |Lennox 1776
 |Othello 1743
 ||Creeping Polly(f)1756、キングファーガスの母
 |Oroonoko 1745
 ||Quick's Brunswick 1759
 | |Skipwith's Conway's 1772
 |  |Cassius 1778
 |Othelo 1746
 |Shepherd's Crab 1747
 ||Lath 1763
 | |Tippoo Saib 1780
 |Brilliant 1750
 ||Bellario 1763
 |Spectator 1749
  |Sister to Juno(f) 1763、ダイオメドの母
  |Mark Anthony 1767
   |Aimwell 1782, Epsom Derby
   |Mark Anthony Mare IV(f) 1788-1808?

オルコックアラビアン

オルコックアラビアンAlcock Arabian1700年 - 172?年)は、サラブレッドの始祖の一頭。一般に芦毛の始祖とされる。別名ペルハムズグレイアラブ(Pelham's Grey Arab)。

オルコックアラビアンが登場するのは、ジェネラルスタッドブック第一巻第4部。ここには三大始祖を含む102頭の輸入種牡馬群が記載されている。通説ではこの馬は、1700年代にロバート・サットンによってコンスタンティノープルから輸入された純血アラブとする。また、実はイギリス生まれで、カーウェンズベイバルブ(Curwen's Bay Barb)の産駒であるとの説も根強い。ともかく1720年頃に第3代カーライル卿チャールズ・ハワードの元、ランカシャー州で供用されていた事が記録に残っている。1722年にはバストメア(Basto mare)との間にクラブ(Crab)を産み、1728年には産駒の勝ち数がイギリス最多を記録した。いつ頃死亡したかについては諸説あり、不明。

現在では、芦毛の始祖、三大始祖以外の父系として唯一クラシックホースを出したことが稀に語られる程度であり、基本的には忘れられた存在だが、日本ではセガメダルゲームSTARHORSE2SUPER WORLD BREEDER'S CUPに登場したことで知名度が一挙にあがった。同じレースに登場する三大始祖と同じく競走には使われておらず、種牡馬としての記録が残るのみ(バイアリータークを除く)だが、ここではゲーム中最強の逃げ馬としてプレイヤーホースの前に立ちはだかる。

芦毛の起源

この父系はサラブレッドにおける芦毛の定着に関わった。現在の芦毛馬の先祖をさかのぼると切れ目無く、クラブ、根源的にはオルコックアラビアンへたどる事ができる。

ただし、芦毛遺伝子の起源の問題は単純ではない。芦毛馬の祖先を遡っていくと、両親共に両親共に芦毛馬の箇所が2箇所ある。何れの芦毛遺伝子が受け継がれたか確かめようがないため、ブラウンロータークBrownlow Turk及びフェアファックスモロッコバルブFairfax Morocco Barb(Helmsley Turkを始祖とすることもあるが、この馬の別名)にも芦毛の始祖の可能性がある。また、馬主が変わると馬名も変更されてしまうため、同一の馬に複数の名前がついていたり、血統書によっては月毛や河原毛を別の毛色(例えば芦毛)と記録したこともこの問題を複雑にしている。例えば、ウェントワース夫人の研究によれば、ブラウンロータークはオルコックアラビアンの別名である。

具体的な確率をジェネラルスタッドブックを元に算出すると、オルコックアラビアンが真の芦毛の始祖である可能性は75%、ブラウンロータークとフェアファックスモロッコバルブがそれぞれ12.5%ずつである。前述のように、ブラウンロータークをオルコックアラビアンの別名とすると、オルコックアラビアンが遺伝上芦毛の始祖である確率は87.5%になる。

また、この系統は月毛や河原毛の馬も出している(オルコックアラビアン自身はこの遺伝子を持っていなかったので、母方から入った)。著名な馬としては最後の河原毛の競走馬、ブリリアントもこの系統に属していた。

現在の芦毛馬を芦毛の親へと遡っていく(異説有り、矢印は1つで数代~10数代の省略を表す)
↓
ロアエロド(1904年生、大半の馬はこの馬から芦毛遺伝子を受け継いでいる)
↓(更に遡る)
Bab(1784年生まれ、両親が共に芦毛馬)
↓            ↓(50%)
↓           オルコックアラビアンへ
↓(50%)
Godolphin Blossom(1740年代、両親とも芦毛)
↓          ↓(25%)
↓         オルコックアラビアンへ
↓(25%)
Miss Belvoir(不明、1720年代?両親とも芦毛)
↓         ↓(12.5%)
↓              ブラウンロータークへ
↓(12.5%)
フェアファックスモロッコバルブへ

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