オールディーズ (アルバム)

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オールディーズ
ビートルズベスト・アルバム
リリース
録音 アビー・ロード・スタジオ
1963年3月5日
1966年6月9日
ジャンル ロック
ポップ
時間
レーベル Parlophone
PMC7016(モノラル盤)
PCS7016(ステレオ盤)
プロデュース ジョージ・マーティン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 7位(UKチャート[1]ケント[2]オリコン
  • 12位(VG-lista[3]
  • ビートルズ U.K. 日本 年表
    リボルバー
    (1966年) 
    オールディーズ(1966年) サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
    (1967年)
    テンプレートを表示

    オールディーズ』 ("A Collection Of Beatles Oldies"[注釈 1]) は、1966年12月に英国でリリースされたビートルズの公式なコンピレーション・アルバムである。

    解説[編集]

    ビートルズ活動期唯一のコンピレーション・アルバム(ベスト・アルバム)。アートワークは画家のデヴィッド・クリスチャンが手がけたもの[4]。モノラル盤とステレオ盤の2種類で、英国と英国編集の国のみで発売され、米国や米国編集の国では発売されなかった。

    本作には、1963年から1966年までの主なシングル曲[注釈 2]と、一部アルバム収録曲から選曲されており、また当時英国では未発表曲だった「バッド・ボーイ[注釈 3]が収録された。発売当時英国ではステレオ・ミックスは未発売となっていた「フロム・ミー・トゥ・ユー」「恋を抱きしめよう」「アイ・フィール・ファイン」「バッド・ボーイ」「デイ・トリッパー」「ペイパーバック・ライター」「抱きしめたい」は、本作で初のリリースとなった。

    「シー・ラブズ・ユー」は2chのステレオマスターテープが既に破棄されていたので、当アルバムの為にジョージ・マーティンの立ち会いの下、エンジニアのジェフ・エメリックがモノラルマスターテープから左チャンネルでは高音域をカットし、右チャンネルでは低音域をカットし、それらを合わせた疑似ステレオマスターテープを制作した(この時、ビートルズのメンバーは立ち会っていない)。「シー・ラブズ・ユー」と同日に「抱きしめたい」のステレオマスターも制作され、また「フロム・ミー・トゥ・ユー」のステレオリミックスの制作も予定されていたが、結局は行われなかった。

    「デイ・トリッパー」と「恋を抱きしめよう」は、EMIから急遽アルバム用に再度ステレオリミックスの要請があったため、ジョージ・マーティンおよびジェフ・エメリック不在中に、EMIのエンジニア二人によって行われた(アメリカでは当盤とは異なるステレオバージョンが、アルバム「Yesterday And Today 」で先に発表されている)。またこの時「バッド・ボーイ」のステレオリミックスも要請されたが、EMIからの連絡不手際(恐らくタイトルが似ていた為の勘違い)から、「抱きしめたい」のB面に収録されていた「ディス・ボーイ」のステレオマスター制作がされかかる珍事があり、後にこれは伝達ミスだという事が判ったものの、リリースに間に合わなくなる可能性が出てきたため結局「バッド・ボーイ」のリミックスは行われず、先にアメリカで発売されていたアルバム「ビートルズVI」に収められた同じステレオバージョンがそのまま使われた。

    なお、ジョージ・ハリスンが作詞・作曲、リード・ボーカルを務めた楽曲は選曲されていない。

    ビートルズは年間2枚のアルバムを制作する契約だったが、1966年のビートルズは『リボルバー』完成後、ジョン・レノンは映画『ジョン・レノンの 僕の戦争How I Won the War)』の撮影、ポール・マッカートニージョージ・マーティンと映画『The Family Way』の音楽制作や映画関連のイベントへの出席[5]ジョージ・ハリスンラヴィ・シャンカルのもとでシタールの修行[6][7]リンゴ・スターは家族と過ごしていため[5]、アルバムのセッションが行なわれていなかった。これにより、ニューアルバムの代わりとしてEMIとパーロフォン側で企画したアルバムが本作である。ビートルズの広報を担当していたトニー・バーロウによると、本作のリリースについてメンバーは反対していたという[8]

    裏ジャケットは写真家のロバート・ウィテカーによるもの[4]で、1966年6月~7月の来日公演時に滞在していた東京ヒルトン・ホテル(現・キャピトル東急ホテル)で撮影された写真[9]。しかし日本盤以外の殆どの海外盤では、この写真が何故か裏焼になってしまっている(ポールが着ている半被の「寿」の文字が逆になっているので容易に分かる)。

    1987年から始まったCD化では発売されず、2018年現在このアルバムはビートルズのカタログから削除されている[4]

    収録曲[編集]

    アナログA面
    全作詞・作曲: レノン=マッカートニー
    #タイトル作詞作曲・編曲リード・ボーカル時間
    1.シー・ラヴズ・ユー
    She Loves You
    レノン=マッカートニーレノン=マッカートニージョン・レノン
    ポール・マッカートニー
    2.フロム・ミー・トゥ・ユー
    From Me to You
    レノン=マッカートニーレノン=マッカートニージョン・レノン
    ポール・マッカートニー
    3.恋を抱きしめよう(ウイ・キャン・ワーク・イット・アウト)
    We Can Work It Out
    レノン=マッカートニーレノン=マッカートニーポール・マッカートニー
    ジョン・レノン
    4.ヘルプ!
    Help!
    レノン=マッカートニーレノン=マッカートニージョン・レノン
    5.ミッシェル
    Michelle
    レノン=マッカートニーレノン=マッカートニーポール・マッカートニー
    6.イエスタデイ
    Yesterday
    レノン=マッカートニーレノン=マッカートニーポール・マッカートニー
    7.アイ・フィール・ファイン
    I Feel Fine
    レノン=マッカートニーレノン=マッカートニージョン・レノン
    8.イエロー・サブマリン
    Yellow Submarine
    レノン=マッカートニーレノン=マッカートニーリンゴ・スター
    合計時間:
    アナログA面
    全作詞・作曲: レノン=マッカートニー(注記を除く)。
    #タイトル作詞作曲・編曲リード・ボーカル時間
    1.キャント・バイ・ミー・ラヴ
    Can't Buy Me Love
    レノン=マッカートニー(注記を除く)レノン=マッカートニー(注記を除く)ポール・マッカートニー
    2.バッド・ボーイ[注釈 3]
    Bad Boy(ラリー・ウィリアムズ[注釈 4])
    レノン=マッカートニー(注記を除く)レノン=マッカートニー(注記を除く)ジョン・レノン
    3.デイ・トリッパー - Day Tripperレノン=マッカートニー(注記を除く)レノン=マッカートニー(注記を除く)ジョン・レノン
    ポール・マッカートニー
    4.ハード・デイズ・ナイト(旧日本語題:ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!)
    A Hard Day's Night
    レノン=マッカートニー(注記を除く)レノン=マッカートニー(注記を除く)ジョン・レノン
    ポール・マッカートニー
    5.涙の乗車券(ティケット・トゥ・ライド)
    Ticket to Ride
    レノン=マッカートニー(注記を除く)レノン=マッカートニー(注記を除く)ジョン・レノン
    6.ペイパーバック・ライター
    Paperback Writer
    レノン=マッカートニー(注記を除く)レノン=マッカートニー(注記を除く)ポール・マッカートニー
    7.エリナー・リグビー
    Eleanor Rigby
    レノン=マッカートニー(注記を除く)レノン=マッカートニー(注記を除く)ポール・マッカートニー
    8.抱きしめたい(アイ・ウォント・トゥ・ホールド・ユア・ハンド)
    I Want to Hold Your Hand
    レノン=マッカートニー(注記を除く)レノン=マッカートニー(注記を除く)ジョン・レノン
    ポール・マッカートニー
    合計時間:

    脚注[編集]

    注釈[編集]

    [ヘルプ]
    1. ^ 日本盤では "A BEATLES COLLECTION OF OLDIES" という誤ったタイトルが盤面と背表紙にクレジットされていた。
    2. ^ イギリス盤公式オリジナルアルバムには未収録だったシングル曲が中心となっている。
    3. ^ a b 米国では1965年に発売された米国編集のアルバム『ビートルズ VI』で既に発売されていた。
    4. ^ ラリー・ウィリアムズのカバー曲

    出典[編集]

    [ヘルプ]
    1. ^ ChartArchive - The Beatles - A Collection Of Beatles Oldies
    2. ^ Kent, David (2005). Australian Chart Book (1940–1969). Turramurra, NSW: Australian Chart Book. ISBN 0-646-44439-5. 
    3. ^ The Beatles – A Collection Of Beatles Oldies”. norwegiancharts.com. 2018年12月27日閲覧。
    4. ^ a b c Womack, Kenneth (2014). The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four. Santa Barbara, CA: ABC-CLIO. p. 191. ISBN 978-0-313-39171-2. 
    5. ^ a b Julien, Oliver (ed.) (2008). Sgt. Pepper and the Beatles: It Was Forty Years Ago Today. Aldershot, UK: Ashgate. p. 2. ISBN 978-0-7546-6708-7. 
    6. ^ MacDonald, Ian (1998). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties. London: Pimlico. p. 386,388. ISBN 978-0-7126-6697-8. 
    7. ^ Everett, Walter (1999). The Beatles as Musicians: Revolver Through the Anthology. New York, NY: Oxford University Press. p. 71. ISBN 0-19-512941-5. 
    8. ^ Barrow, Tony (2005). John, Paul, George, Ringo & Me: The Real Beatles Story. New York, NY: Thunder's Mouth Press. p. 222. ISBN 1-56025-882-9. 
    9. ^ Hunt, Chris. "Here, There & Everywhere". In: Mojo Special Limited Edition 2002, p. 70.