カブキロックス (ゲームソフト)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カブキロックス
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 スーパーファミコン
開発元 アトラス
レッドカンパニー
発売元 アトラス
プロデューサー 小林正樹
岩田祐一
ディレクター 佐武義訓
シナリオ 吉川兆二
プログラマー 高木秀俊
音楽 増子司
氏神一番
美術 水谷謙之介
人数 1人
メディア 16メガビットロムカセット
発売日 日本 199403041994年3月4日
その他 型式:SHVC-QR
テンプレートを表示

カブキロックス』は、1994年3月4日に日本のアトラスから発売されたスーパーファミコンロールプレイングゲーム

江戸時代をモチーフにした作品であり、主人公の花川戸助六と仲間たちを操作し、将軍が変わった事により発生しおたモンスターを倒して世界を救出する事を目的としている。舞台となるのは「連ダコ惑星」という連タコ状に連なる惑星であり、「イズモ」「アワ」「キョウ」「ヒノクニ」「エゾ」「ムツ」「オエド」の7国が一枚のタコの上に存在する。

開発はアトラスおよびレッドカンパニーが行い、プロデューサーはPCエンジン用ソフト『PC原人シリーズ PC電人』(1992年)やPCエンジンSUPER CD-ROM²用ソフト『天外魔境 風雲カブキ伝』(1993年)を手掛けた小林正樹およびゲームボーイ用ソフト『女神転生外伝 ラストバイブル』(1992年)を手掛けた岩田祐一、ディレクターはメガドライブ用ソフト『鋼鉄帝国』(1992年)を手掛けた佐武義訓、シナリオ原案は日本テレビ系テレビアニメ『魔動王グランゾート』(1989年 - 1990年)を手掛けた吉川兆二、音楽は『女神転生シリーズ』を手掛けた増子司およびカブキロックスの氏神一番が担当している。

ゲーム内容[編集]

システム[編集]

スタンダードなロールプレイングゲームとなっている。マップ上を自由に移動し、ランダムエンカウントによって戦闘が発生し、町では武器や道具といったアイテムを購入できる。レベルは『○○両役者』と表現される。特徴的なものに、『歌武器』と『十八番』がある。

歌武器[編集]

このゲームの中核となる要素で、従来のロールプレイングゲームの「魔法」や「呪文」に当たる。歌舞伎のもじりである。

心に響くで、他人にダメージを与えたり、逆に傷を癒したり、といった事ができる。

また、物語が進むと、複数人で歌武器を扱うこともできるようになる(「デュエット」「コーラス」)。ボスキャラクターの中にも歌武器を使用する者がいる。

歌武器は実在する歌の名前をもじった物(一部例外あり)となっている。以下に例を記す。

  • 攻撃系
    • いい火たびだち(谷村新司「いい日旅立ち」)
    • 冷凍・イット・ビー(ビートルズ「レット・イット・ビー」)
    • てんとう虫のサンダー(チェリッシュ「てんとう虫のサンバ」)
    • イエスだぜィ(ビートルズ「イエスタディ」)
  • 治癒系
  • 補助系
    • ハイチューン武器(近藤真彦「ハイティーン・ブギ」)
    • 愛のままにわがままに(B'z「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」)
    • 夢の中へ(井上陽水「夢の中へ」)

十八 番[編集]

各キャラクターに固有の得意技として、「十八番」が設定されている。

ロックなら新しい歌武器を覚えられる「作曲」、マッキーなら味方全員の気力を振り絞らせる「奮い立たせる」、ベンケイなら敵中に飛び込み大暴れする「大立ち回り」など、それぞれ特徴的なものになっている。

ストーリー[編集]

将軍が変わってしまったことにより、天下泰平であった世にはモンスターが溢れ、更には「モンスター憐れみの令」というお触れまで出てしまう。

そんな世を直すために立ち上がる、主人公とその仲間たちの物語である。

登場キャラクター[編集]

プレイヤーキャラクター[編集]

花川戸 助六(ロック)
本作の主人公。名前の由来は助六
三浦 揚巻(マッキー)
幼馴染。名前の由来は助六の愛人揚巻
武蔵坊 弁慶(ベンケイ)
義理堅い巨漢。名前の由来は勧進帳に登場する歴史上の人物武蔵坊弁慶
じらいや
こそ泥少年。名前の由来は児雷也豪傑譚の自来也
法界坊
歌武器の師匠。名前の由来は隅田川続俤の登場人物法界坊
ジロキチ
キョウの町の大泥棒。名前の由来は鼠小僧次郎吉
藤娘(フジムスメ)
キョウの女形。名前の由来は藤娘
辰五郎
ヒノクニの火消し。
お七
辰五郎の恋人。名前の由来は八百屋お七
景清
裏イタコの男。名前の由来は景清
夕凪
強力なイタコ。

この一覧にある人物の多くはイベントで死亡し、そのことから本作は登場人物が死ぬことが多いゲームと評されている。しかし夕凪のイタコ能力により、死亡したキャラクターでも戦闘では生前の様に普通に使える。

ノンプレイヤーキャラクター[編集]

天斎
前将軍の後を継いで新しく将軍になった男。「民はもっと苦しむべき」との信念から様々な弾圧政策を行う。
ゴエモン
天斎の懐刀として実務を担当する。知能が高いことが特筆される。
右ジンゴロー
こうずけのすけ

スタッフ[編集]

  • エグゼクティブ・プロデュース:横山秀幸(アトラス)
  • プロデュース:小林正樹(RED)、岩田祐一(アトラス)
  • エスタブリッシュメント、オリジナル・ライター:吉川兆二(RED)
  • シナリオ、メッセージ:吉川兆二(RED)、茶谷G(RED)、滝本正至(RED)、かいたかし(アトラス)
  • ゲーム・ディレクター:佐武義訓
  • キャラクター・デザイン:水谷謙之介(RED)
  • モンスター・デザイン:竹澤梅松(RED)、佐藤勝広(アトラス)
  • マップ・プランニング:藤木真一
  • シナリオ・プランニング:かいたかし
  • プランニング・アシスタント:細野雄士
  • メイン・プログラム:高木秀俊
  • バトル・プログラム:照井利幸
  • ビジュアル・プログラム:松本尚史
  • キャラクター・ディレクター、マップ・デザイン:瀧野講司
  • キャラクター・アニメグラフィックス、タウンマップ:本堂雅史
  • バトル・エフェクト、ダンジョンマップ:高島志郎
  • モンスター・グラフィックス:佐藤勝広
  • 音楽:増子司氏神一番

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通27/40点[1]
ファミリーコンピュータMagazine22.2/30点[2]

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、8・6・7・6の合計27点(満40点)[1]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、22.2点(満30点)となっている[2]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 4.1 3.8 3.3 3.6 3.5 3.9 22.2

漫画版[編集]

歌炎烈伝 カブキロックス
キャラクターデザインを担当した水谷謙之介の作画により講談社刊「コミックボンボン」1993年4月増刊号に読み切り掲載されたコミカライズ版。メインキャラクターと世界観を前面に出した一話完結のオリジナルストーリーが展開され、紙面には本作の他にゲーム版の紹介記事も掲載された。

関連項目[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b カブキロックス まとめ [スーパーファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2020年6月6日閲覧。
  2. ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、 189頁、 ASIN B00J16900U