カルダノ (ブロックチェーン)

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カルダノ
作者 Charles Hoskinson, Jeremy Wood
開発元 IOHK
最新版 Byron / 2017年9月29日(3年前) (2017-09-29
リポジトリ github.com/input-output-hk/cardano-sl
プログラミング言語 Haskell
種別 ブロックチェーン 分散コンピューティング
ライセンス MIT
公式サイト www.cardanohub.org/ja/home-2/
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カルダノ: Cardano)は、プルーフオブステークブロックチェーンネットワークであり、マルチアセット台帳および検証可能なスマートコントラクトを備えた分散化アプリケーションを開発するためのプラットフォームである。保証性に優れた形式手法を用いて構築されたCardanoは、実用性のあるアプリケーションに必要とされるスケーラビリティ、相互運用性、サステナビリティを実現することを目指している。

カルダノは、コミュニティのサポートを行い商業または規制に関する問題について当局と共に取り組むスイスに本拠を置く独立した標準化機関であるCardano財団[1]・研究開発会社であり2020年までプラットフォームの開発を担う契約を結IOHK[2]・カルダノブロックチェーンを用いるスタートアップやベンチャー企業に投資及び支援を行うEmurgoにより開発が進められている。

ADA
使用
国・地域
全世界
補助単位
 10−6 ラブレス (Lovelace)

カルダノでは、専用通貨「ADA」(エイダ)が規定されており、Binanceをはじめとして30位上の取引所にて取引が可能である。

以下では、まず、Cardanoプロジェクトに係る哲学をホワイトペーパーより記述、次にその哲学に基づく具体的な構築の方法論を記述、次にその哲学及び方法論に基づくさらに具体的な開発の概要をロードマップとして記述、次にそのロードマップに即して行われてきた研究開発等の歴史及び具体的な予定を歴史及び予定に記述、次にADA、Ouroborus等の重要な単語に焦点を当てて記述していく。

哲学[編集]

Cardanoは2015年に暗号通貨のデザインと開発を変えるという精神を持って生まれた。いくつかのイノベーションだけでなく全体に焦点を当て、より持続可能でバランスの取れたエコシステムの構築とシステムの統合を求める声に答える。多くのオープンソースプロジェクトの精神に則り、Cardanoは包括的なロードマップや、ちゃんとしたホワイトペーパーが無い状態で始まった。デザインや、やり方にこだわるよりも、ベストな実験と探求をエンジニアリングしました。それらは以下のものを含む。

  • 会計と計算を違うレイヤーに配置する。
  • 機能的で取り替え可能な中核コンポーネント
  • ピアレビュー研究と競合する小規模の学者および開発者グループ
  • 情報セキュリティの専門家の早期利用を含む学際的なチームの多用
  • ホワイトペーパー間の高速反復、レビュー中に発見された問題を修正するために必要な新しいアップデート
  • ネットワークを破壊することなく展開後のシステムをアップグレードする機能を構築する
  • 将来の仕事のための分散型資金調達メカニズムの開発合理的かつ安全なユーザーエクスペリエンスを備えたモバイルデバイスで動作できるように、暗号化通貨の設計を改善する長期的視点
  • ステークホルダーの操作とその暗号化の維持
  • 同じ台帳内の複数の資産を考慮する必要性を認識するレガシーシステムのニーズをよりよく満たすために、オプションのメタデータを含むようにトランザクションを抽象化する
  • 意味のある機能を取り入れることで、ほぼ1,000のaltcoinから学ぶ
  • 専用の基盤を使用してインターネットエンジニアリングタスクフォースからインスピレーションを得て、最終的なプロトコル設計をロックダウンする標準駆動プロセスを採用する
  • 商取引の社会的要素を探る
  • Bitcoinから継承されたいくつかの基本原則を妥協することなく、規制当局が商取引とやりとりするための健全な中間地を見つけ出す

このような構造化されていないアイデアから、Cardanoに取り組んでいる初期メンバーは、暗号通貨の文献の探索と抽象化のツールセットの構築の両方を開始した。この研究の成果は、IOHKの膨大な論文ライブラリ、この最新のスクリプト言語概要、スマートコントラクトのオントロジー、Scorexプロジェクトなどの多数の調査結果だ。


例えば、カルダノは、ビットコインイーサリアムなどの暗号通貨が抱えている問題を解決した暗号通貨を作り上げるべく発足したプロジェクトである。暗号通貨の多くは実験的側面が強く、運用を開始してからその問題が発覚することも少なくない。(実際、ビットコインスケーラビリティの問題に直面し、ハードフォークに至っている。)カルダノはそういった問題の発生を防ぐべく、学術的な論文をベースとした開発を行っている。設計にあたりまずは論文が作成される。作成された論文は査読を受け学会で発表される。これによりカルダノの設計は多くの学者たちによるレビューやフィードバックを受けて改善され、最終的には学術的に正しく安全な設計であることが保証される。

方法論[編集]

学術研究[編集]

Cardanoは他の多くのブロックチェーンとは異なり、ビットコインをはじめとする他の暗号通貨システムが開発した技術的基盤に依存しない。その代わりに、IOHKは研究者と基礎研究を行い、そのほとんどが最高レベルの国際カンファレンスにおける発表で学術的に査読を受ける。主要コンポーネントや機能性に関する作業は、このような研究により何が可能でどの方法が最適かを見定めることから始まる。

プロトタイピング[編集]

研究チームと連携しながら、技術プロトタイピングチームが研究で説明されている通りの機能性とアプローチを具現化する実験を行う。この目的は、論理的な可能性を実際に可能にすることである。またこの間、現実世界での実装から技術的および機能的課題について学びながら、実際の製品を構築する技術仕様の作成を可能にしていく。

技術仕様[編集]

プロトタイピングと連携しながら、研究およびプロトタイピングの結果を基に、想定される機能性と動作を設定する技術仕様が作成、公開される。こうした仕様により、最終的に実装するコードが確実に研究の目指すビジョンを反映し、必要な機能性が組み込まれ、技術的に適したものになる。

形式手法による開発[編集]

IOHKのエンジニアは開発を行う際、ソフトウェアが想定した通りに正確に作動するかテストするために、厳密な数学的手法である形式手法を駆使している。通常、航空産業用ソフトウェア、宇宙飛行用システム、大規模なバンキングソフトウェアといったハイリスクのアプリケーションにのみ使用されるのと同レベルの厳密さを、IOHKはブロックチェーン業界で初めて、Cardano開発に適用している。

関数型プログラミング[編集]

IOHKでは関数型プログラミング言語、特にHaskellを愛用している。関数型プログラミング言語は、他の言語に比べてあいまいさや人的エラーを抑えられるばかりでなく、数学的見地からテストや検証が行いやすいことから、保証性に優れた形式手法の採用というIOHKの開発方針を補強する。

Cardanoロードマップ[編集]

CardanoロードマップはCardano開発の概要を示すものである。Cardanoの開発は、Byron(バイロン)、Shelley(シェリー)、Goguen(ゴーグエン)、Basho(バショウ)、Voltaire(ボルテール)の5期に分かれている。各開発期は特定の機能性に基づいて設定されており、この機能性は複数回のコードリリースによって配信される。

Cardanoの各開発期は順を追って配信されるが、開発作業は並行して行われている。研究、プロトタイピング、開発が、異なる開発ラインで同時に進行しているケースがある。

Byron[編集]

2017年9月29日にリリース。ローンチ以降、2年後の2017年にようやくCardanoの最初のビジョンが形となったことから、Byron期が始まる。

Cardanoが実体化したことにより、ユーザーは、Ouroboros(ウロボロス)コンセンサスプロトコルを実行する連合型ネットワーク上で、革新的なプログラマー、エイダ・ラブレスにちなんで名付けられた暗号通貨ADAの売買を行うことができるようになった。Cardanoネットワークの中枢であるOuroborosは、学術研究を基盤に構築された最初のプルーフオブステークプロトコルであり、数学的に保証されたセキュリティレベルを保持する。

Byron期には、IOHKのADA用公式デスクトップウォレットであるDaedalus(ダイダロス)ウォレット、および、IOHKのパートナーであるEmurgo(エマーゴ)が迅速なトランザクションとデイリーユースを目的に開発したライトウォレット、Yoroi(ヨロイ)も配信された。

Byron期は最初の決定的な技術開発期として位置付けられますが、同時にコミュニティが形成された時期でもあった。ADAは30を超える取引所で扱われている。

Shelley[編集]

Shelley期はCardanoが分散化を最適化するまでに必要となる初期のステップを網羅する。Byron期のネットワークは連合型だが、Shelley期にはノードがCardanoコミュニティによって実行される方向にシフトする。Shelleyではまた、委任およびインセンティブスキームも導入される。ステークプールとコミュニティによる運営を促進する報酬システムである。プルーフオブステークネットワークでは、ユーザーは自分のADAを賭けてネットワークに参加する。ゲーム理論とプルーフオブステークネットワークに関する最新研究を使用してデザインされた委任およびインセンティブスキームにより、ユーザーはコミュニティにより実行される常駐のネットワークノードであるステークプールに自分のステークを委任し、ネットワークに誠実に参加することによって報酬を得ることができるようになる。

現在の主だったブロックチェーンネットワークは10に満たないマイニングプールにコントロールされていることが多く、悪意のある行動により侵害される深刻なリスクにさらされている。Cardanoは、そもそもゲーム理論に基づく分散化を促進するためにデザインされたシステムによりこれを回避し、Cardanoネットワーク全体がプルーフオブワークブロックチェーンに比べてほんのわずかの電力、すなわち小さな国にかかる電力の代わりに、家1件分の電力で賄うことができるという。

さらにこの時期は将来に向けた準備期間でもあり、Shelleyが分散化されたネットワークの素地を作り、Goguen、Basho、Voltaireの各期とともにまったく新しいいアプリケーションエコシステムを目指す。

ロードマップ[3]から、アップデートには下記が追加される予定である。

  • ウロボロスのオープンな委任機能
  • マルチシグのトランザクション
  • ウォレットバックエンド
  • コンセンサスのインセンティブと手数料
  • ライトクライアントの対応
  • 可読性の高いアドレス
  • ネットワーク
  • リリース戦略

Goguen[編集]

スマートコントラクトの統合により、Goguen(ゴーグエン)期はCardanoネットワークにおける機能性が大きく発展する。Shelley期でシステムの中核が分散化されたのち、Goguenでは、査読を受けた研究と保証性の高い開発手法により裏打ちされた強靭なCardanoという基盤に、分散型アプリケーション(DApps)を構築する機能が追加される。

Goguenの開発はShelleyと並行して行われている。完成の暁には、ユーザーはその技術的素養の有無にかかわらず、Cardanoネットワーク上で関数型スマートコントラクトを作成、実行できるようになる。Goguen期の目標の一つにPlutus(プルータス)の構築がある。これはスマートコントラクト専用の開発言語であるとともに、関数型プログラミング言語Haskellを使用した実行プラットフォームでもある。Plutusは既にテスト段階に入っており、関数型プログラミングのメリットをもつスマートコントラクトの作成を可能にする。Plutusは、オンチェーン、オフチェーンのコンポーネント両方を1つのコードベースでサポートする。そのため、既存のスマートコントラクト実装に比べて一貫性と開発における有用性が向上する。

Goguen期はまた、金融やビジネスの関係者が技術的知識の素地がなくともスマートコントラクトを作成することを可能にするMarlowe(マーロウ)を使用して、Cardanoユーザーの裾野を広げることも視野に入れている。Marloweは、Plutus上に構築された、金融コントラクト用の高次のドメイン固有言語(DSL)である。Marloweには、プログラマーでなくとも金融関係のスマートコントラクトを簡単に構築できるアプリケーション構築プラットフォーム、 Meadow(メドウ)が搭載されている。MarloweとMeadowにより、金融アプリケーション用スマートコントラクトの作成が簡易化され、業界の専門家がプログラミングの専門的なスキルを必要とせずに、直接携わることが可能となる。PlutusとMarloweを組み合わせることで、現実世界における大規模な実装をサポートすることができる、実証された機能を持つエンタープライズレベルのスマートコントラクトという新たなカテゴリーが生み出される。

スマートコントラクトという形式の新たな機能性が加わると同時に、GoguenではCardanoの核となる機能性の改良も行われる。特筆すべきは、Cardanoの有用性をさらに拡大するマルチ通貨台帳の追加される。これによりユーザーは、ネイティブに対応する新トークンを作成することができる。Cardano上での新規暗号通貨作成、多種のデジタルおよび物的資産のトークン化がサポートされることから、代替可能トークン、代替不可能トークンの作成が可能となる。また、複数の暗号通貨が絡むスマートコントラクトとDAppsの統合が簡易化するという利点もある。

Goguenは、エンタープライズレベルの、ミッションクリティカルな、分散型スマートコントラクトアプリケーション開発への道を開く、Cardanoの機能性における大変革期である。そして、さらなる機能性が、Basho(バショウ)、そしてVoltaire(ボルテール)期とともに到来する。

Basho[編集]

Cardano Basho(バショウ)は最適化、スケーラビリティの改良、そしてネットワークの相互運用性の開発期である。これまでの開発期が分散化と新たな機能性に焦点を当てていたのに比べ、Bashoでは規模の拡大と大量のトランザクションを伴うアプリケーション導入のサポートを強化するために、Cardanoネットワークの基盤となるパフォーマンス改善に注力する。

Bashoの核となる開発に数えられるのがサイドチェーンの導入である。Cardanoメインチェーンと相互運用性を持つ新たなブロックチェーンで、ネットワークの機能性拡張に多大な潜在性を秘めている。ネットワークのキャパシティを拡大するため、メインチェーンからサイドチェーンへ仕事を移すことにより、サイドチェーンはシャーディングメカニズムとして機能する。 また、メインブロックチェーンの安全性に影響することなく、新機能を実験的に導入する際にも活用できる。

Bashoではまた、アカウンティングスタイルを並行して機能させられるようになる。CardanoメインブロックチェーンがUTXOモデルを継続する一方で、サイドチェーンを使用することによりアカウントベースモデルを追加し、UTXOと切り替えて使用することが可能になる。この結果、Cardanoの相互運用性が飛躍的に高まるとともに、ネットワークで新しいタイプのユースケースをサポートすることも可能となる。

総括的に言えば、Basho期において、Cardanoは業界屈指のパフォーマンス、強靭さ、そして柔軟性を誇るブロックチェーンプラットフォームへと成長する。そしてネットワークインフラストラクチャーはサステナブルかつ安全に拡大し、ネットワークの中枢における信頼性を損なうことなく新たな機能性を追加する能力を得る。

Voltaire[編集]

Cardano Voltaire(ボルテール)期には、Cardanoネットワークが自給自足型システムとなるために必要とされる最後のパーツが組み込まれる。投票システムとトレジャリーシステムの導入により、ネットワーク参加者はステークと投票権を使って、ネットワークの将来の開発に影響を及ぼすことができるようになる。

Cardanoネットワークが真に分散化されるためには、Shelley期に導入された分散型のインフラストラクチャーのみではなく、長期にわたる維持と改良を分散化された方法で行うことができる機能も必要である。これを目標として、Voltaire期では、ネットワーク参加者にCardanoの改良案を提示する能力が付与される。提案は、ステーキングや委任に使用される既存のプロセスを活用した、ステークホルダーによる投票システムにより実行の可否が決定される。

将来のネットワーク開発の資金源として、Voltaireではトレジャリーシステムも追加されます。すべてのトランザクション手数料からわずかな額ずつがプールされ、投票プロセスに従って決定される開発のための資金を提供する。

投票システムとトレジャリーシステムが搭載されてはじめてCardanoは真に分散化を果たし、その将来はIOHKの管理下から離れてコミュニティの手にゆだねられる。そしてその手には、IOHKによって確立された安全で分散化された基盤から、Cardanoを成長、進化させるために必要なすべてが握られている。

歴史及び予定[編集]

日付 出来事
2015年2月10日 カルダノ財団が設立される。
2015年6月1日 IOHKが設立される。
2016年9月13日 カルダノ財団が法人化。
2016年9月25日 カルダノの開発が開始。
2017年3月1日 テストネット0.3が稼働開始。
2017年7月7日 テストネット0.5が稼働開始。
2017年9月29日 Byron がリリースされる。メインネットが稼働開始。
2017年10月2日 専用通貨ADAが暗号通貨取引所Bittrex[4]に上場する。
2017年10月14日 東京にて、稼働開始を記念するイベント「CARDANO LAUNCH Event」が開催される。
2017年11月1日 ロードマップ[3]が公開される。
2017年11月7日 スペインバルセロナのホテル「Hotel Ginebra Barcelona」[5]がADA決済の導入を発表。世界初のADA決済事例となる。
2017年11月20日 韓国の暗号通貨取引所UPbit[6]にて、韓国ウォンでの取引が開始。ADA初のフィアットマーケットとなる。
2017年12月20日 ギリシャのギリシャの国立研究ネットワークGRNET[7]が、大学の学位の証明にCardano Enterpriseを採用することを発表。Cardano Enterprise初のユースケースとなる。
2017年12月23日 大阪の料理店「ふくろうのすばこ」[8]にて、世界初のカルダノ財団立会いによるADA決済が行われる。その様子はFacebookにて動画配信された。
2018年4月 「Stake-Bleeding Attacks on Proof-of-Stake Blockchains」論文公開
2018年5月 ・エチオピア政府MoU締結KEVMソフトウェアテストネット開始

・Emurgo、シンガポールに設立(児玉健CEO)し、日本に設立されていた会社はEmurgoJapanに。

2018年6月 ・JeffPollack、最高財務責任者としてIOHKに入社

・IOHK、Googleロンドンオフィス訪問

2018年7月 IELEテストネット開始
2018年8月 「Reward Sharing Schemes for Stake Pools」「Marlowe: financial contracts on blockchain」「Account Management and Stake Pools in Proof of Stake Ledgers」論文公開

Icarusリリース

2018年10月 ・「Ouroboros Genesis: Composable Proof-of-Stake Blockchains with Dynamic Availability」「Ouroboros-BFT: A Simple Byzantine Fault Tolerant Consensus Protocol」「The Combinatorics of the Longest-Chain Rule: Linear Consistency for Proof-of-Stake Blockchains」論文公開

・IOHKとEmurgoがCardano Fandation議長Michael Parsonsの不備について公開書面を出す。

・Emurgo、Yoroiリリース

・Emurgo、SOSVとアクセラレーターdLAB;;emurgoを発表

2018年11月 ・「Parallel Chains: Improving Throughput and Latency of Blockchain Protocols via Parallel Composition」「Ouroboros Crypsinous: Privacy-Preserving Proof-of-Stake」論文公開

・Nathan Kaiser、法律顧問としてIOHKに入社

2018年12月 ・PlutusFest開催

・Cardano Fandationについて、①Nathan Kaiser(IOHK法律顧問)が議長に就任②Manmeet Singh氏(Emurgo最高投資責任者) ・Domino Burki氏(Du Lac Capital Ltdの運営パートナー)が評議員に就任。

・Emurgo、メタップスプラスでADAクリプトカード発行

2019年1月 ・「Proof-of-Stake Sidechains」論文公開

・Emurgo、大手デジタル投資銀行Y2Xと戦略投資、長期パートナーシップ

・Emurgo Academy IndiaCEOVenkatesan Ellappan就任。

2019年2月 ・「Sonic: Zero-Knowledge SNARKs from Linear-Size Universal and Updateable Structured Reference Strings」論文公開

・Emurgo、インドでのブロックチェーン教育ビジネススタート

2019年3月 ・「Decreasing Security Threshold Against Double Spend Attack in Networks with Slow Synchronization」論文公開
2019年4月 ・Shelley-Formal specifications(正式仕様)が完成 MiamiでIOHK Summit開催・Atala発表

・Emurgo、エクスプローラSeizaをリリース

・Emurgo、Public Chain Technology Allianceに加盟

2019年5月 ・Mongoliaの政府とMOU

・Emurgo、焼肉たむらでADA決済導入

2019年6月 ・Shelleyセルフノードテストネット ジョージア州政府/大学とのパートナーシップ

・Emurgo、デジタル資産活用のためのChamber of Digital Commerceに参加

・EmurgoJapan吉田洋介CEOに。

2019年7月 ・Smart contract hackathon and meetup in Tel Avivイスラエルミートアップ

・Emurgo、ステーブルコインより現代の貧困問題を解決するBinanceサポート

2019年8月 ・「Ouroboros Chronos: Permissionless Clock Synchronization via Proof-of-Stake」「Cryptocurrency Egalitarianism: A Quantitative Approach」論文公開

・Emurgo、韓国政府公認ゲーム業界団体とMOU

2019年9月 ・Plutus and Marlowe in the spotlight at WyoHackathon 2019

・ADA上場2周年イベント開催

2019年10月 ・IOHK、NewBalanceと、靴の本物偽物識別カード開発

・Cardano Fandation、COT Inetworkと決済関連に関し提携

2019年11月 ・インセンティブテストネットに向けてスナップショットを実施。
2019年12月 ・インセンティブテストネット開始
2020年2月 Shelleyメインネット予定時期の詳細アナウンス
2020年3月 Shelleyメインネット暫定予定月

Haskellテストネット開始

2020年4月以降 Goguen,Basho,Voltaireのメインネット。


Ouroboros(ウロボロス)[編集]

Ouroborosとは、Cardanoの使用するプルーフオブステークアルゴリズムであり、個人ノードがネットワークの意思決定プロセスに関われるようになる。IOHKのチーフサイエンティストであるアゲロス・キアイアス教授率いる研究チームによって設計され、学会にて査読を受けている。

Proof of Work ではマイナーが次に生成されるブロックを獲得できるリーダーに選ばれるために演算パワーを投資し、その競争に勝つことで報酬を得ることができる。対照的にProof of Stakeでは次にブロックを生成するステークホルダーはランダムに選ばれ、これはブロックチェーンレジャーに基づき所有するステークのサイズによって決定される。 「Proof」とは取引のブロックが正当であることを証明できる、という意味を持つ。「Stake」はノード上のアドレスが保有するRelative Value/相対的価値を指す。この「Relative Value」はシステム全体の価値から分配された特定のノード上のウォレットが持つ全ての価値である。 これまで他の暗号通貨が幾度となくProof of Stakeの開発に取り組んできましたが、これらのプロトコルには欠陥やセキュリティの低さといった様々な問題が存在した。 ブロックチェーンが堅牢であるためには、ブロック生成を行うステークホルダーの選定は完全にランダムでなければならない。高セキュリティにおいてマルチパーティプロトコルを実行するウロボロスはリーダー選定プロセスのランダム化を実現する。

ウロボロスの実装は、Aggelos Kiayiasらの論文「Ouroboros: A Provably Secure Proof-of-Stake Blockchain Protocol」[9]に基づいている。

用語[編集]

ADA (エイダ)
カルダノのブロックチェーン上で取引される通貨。名称は19世紀のイギリスの貴族の女性エイダ・ラブレスに由来する。
Basho (バショー)
カルダノの4番目のメジャーリリースの名称。名称は江戸時代前期の俳諧師、松尾芭蕉に由来する。
Byron (バイロン)
カルダノの最初のメジャーリリースの名称。2017年9月29日に、メインネットの稼働開始と共にリリースされた。名称はエイダ・ラブレスの父、ジョージ・ゴードン・バイロンに由来する。
Cardano CL - Cardano Computing Layer
機能別に分けられたカルダノの層のうち、スマートコントラクトに関わる層。Cardanoサイドチェーン上に構築される。
Cardano SL - Cardano Settlement Layer
機能別に分けられたカルダノの層のうち、決済に関わる層。Cardanoメインチェーン上に構築されている。専用通貨ADAが取引されている。
Goguen (ゴーグエン)
カルダノの3番目のメジャーリリースの名称。名称はアメリカの計算機科学者、ジョセフ・ゴーグエンに由来する。
IELE
カルダノ上で動作する仮想マシン。ブロックチェーンによる分散アプリケーション(DApps)を実現する。「K Framework」[10]と呼ばれる技術により、C・Java・JavaScript・Solidity・Plutusなど、あらゆるプログラミング言語によるスマートコントラクトのコーディングを可能とする。プレスリリース[11]によると、NASA・DARPA・Microsoft・ボーイング・トヨタなどが出資するミッションクリティカルなソフトウェアの開発における技術を用いることで、企業・政府が実用化するのに十分なレベルを達成することを目標としている。
IOHK - INPUT OUTPUT Hong Kong
カルダノの設計・開発を担う研究開発企業。Charles HoskinsonとJeremy Woodによって設立された。企業のスローガンは「Cascading disruption」(連鎖的な波及効果)。カルダノの他に、イーサリアム・クラシックなどの開発も行っている。
Kaleidoscope
オンラインで公平なポーカーを行うためのプロトコル。次期バージョンでは、ポーカー以外のカードゲームにも対応する予定である。
KMZサイドチェーン
Cardanoのサイドチェーン技術。開発者のKiayias氏・Miller氏・Zindros氏のイニシャルから名付けれられた。
Lovelace (ラブレス)
ADAを小数点で表した際の最小単位。1Lovelaceは0.000001ADAであり、1ADAは1,000,000Lovelace。
Plutus
カルダノでスマートコントラクトを記述するためのプログラミング言語強い型付けを持つ関数型言語である。
Shelley (シェリー)
カルダノの2番目のメジャーリリースの名称。名称はイングランドのロマン派詩人、パーシー・ビッシュ・シェリーに由来する。
SCRAPE
ウロボロスで用いられる乱数生成アルゴリズムスケーラビリティに優れている。
Voltaire (ヴォルテール)
カルダノの6番目のメジャーリリースの名称。名称はフランスの哲学者、ヴォルテールに由来する。
ウロボロス (Ouroboros)
カルダノのProof of Stakeアルゴリズム。
ウロボロス プラオス (Ouroboros Praos)
ウロボロスを改善したアルゴリズム。Praos とは「落ち着いている」・「穏やかである」という意味である。
エポック (Epoch)
カルダノブロックチェーンの時間の単位。エポックは複数のスロットから成る。
エマーゴ (EMURGO)
カルダノのブロックチェーン技術の推進を担うブロックチェーンコンサルティング企業。東京にオフィスを置く。代表は児玉 健。技術教育やベンチャーキャピタルなど、ブロックチェーン技術を利用したい企業を全面的に支援する。名称は「出現する」という意味のラテン語「Emergo」に由来する。前身は、カルダノプラットフォーム上でゲームを提供する予定であったCARDANO GAMING GROUP。
カルダノ財団 (Cardano Foundation)
カルダノの統括を担う財団法人。会長はMichael Parsons。スイスツークに本拠地を置く。
還元
「証明書」として発行されたIOUをADAコインと交換する作業。ダイダロスにて行うことができる。
証明書
ダイダロスにてADAコインと交換可能なIOU。現在、証明書はプレセールにて発行されたもののみが存在しており、今のところはそれ以外の発行予定はない。
スロット (Slot)
カルダノブロックチェーンの時間の単位。エポックを更に分けたもの。
スロットリーダー (Slot Leader)
当該スロットにおいて、ブロックを生成する権利を得たノード。PoSの報酬を受け取ることができる。
ダイダロス (Daedalus)
IOHKが開発する、暗号通貨のウォレットアプリケーション。ADAに対応し、BTC・ETCにも対応予定である。今後、カルダノ上で動作する分散アプリケーションにアクセス可能なアプリケーションプラットフォームへと拡張される予定である。
テストネット時代 (Testnet Era)
Cardano SLの3つの時代のうち、最初の時代。この時代に取引される通貨は価値を持たない。メインネットの公開によって終了した。
投票センター (Voting Centre)
プロトコルに変更が加えられる際、その意見を通貨の保有者に問うシステム。保有者は保有量によって投票券を得る。暗号通貨における分裂問題を民主主義的に解決する仕組みである。
ブートストラップ時代 (Bootstrap Era)
Cardano SLの3つの時代のうち、2番目の時代。この時代からは取引される通貨が価値を持つようになる。メインネットの公開と共に開始した。
報酬時代 (Reward Era)
Cardano SLの3つの時代のうち、最後の時代。この時代からはステーキングが可能になる。Shelleyのリリースによって開始する予定である。
層 (Layer)
カルダノの持つ機能をその特性ごとに分けたもの。層状に機能を分けることはTCP/IPから着想を得たものである。

脚注[編集]