カンセキスタジアムとちぎ

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カンセキスタジアムとちぎ
(栃木県総合運動公園陸上競技場)
Kanseki stadium tochigi inside 2.jpg
施設情報
所在地 栃木県宇都宮市西川田二丁目1-1
位置 北緯36度30分52秒 東経139度51分27秒 / 北緯36.51444度 東経139.85750度 / 36.51444; 139.85750
起工 2017年5月29日
開場 2020年7月23日
所有者 栃木県
運用者 栃木県民公園福祉協会
グラウンド 天然芝
ピッチサイズ 105m × 68m
照明 あり
大型映像装置 あり
建設費 総工費約194億円
設計者 久米設計・AIS総合設計・本澤建築設計事務所JV
建設者 建築
鹿島建設・増渕組・渡辺建設・那須土木・磯部建設・浜屋組JV
電気設備
ユアテック・三信電工・大進電気工事・テクノ産業・中央電機通信・前田電設JV
給排水衛生設備
日神工業・田中工業・横山工業JV
空調設備
藤井産業・小牧工業・金箱工設JV
トラックフィールド整備
山本建設・大幹建設・野澤實業JV
使用チーム、大会
栃木SCJリーグ
第77回国民体育大会2022年
収容能力
25,244人(車椅子席128人を含む)[1]
アクセス
東武宇都宮線西川田駅から徒歩8分
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カンセキスタジアムとちぎは、栃木県宇都宮市栃木県総合運動公園(仮称: 総合スポーツゾーン)内に2020年(令和2年)7月23日開場[2]陸上競技場サッカーを中心とした球技場としても使用される。条例上の名称は栃木県総合運動公園陸上競技場(とちぎけんそうごううんどうこうえん りくじょうきょうぎじょう)で、同名称の競技場としては3代目に当たる。

完成当初よりホームセンターの株式会社カンセキ命名権を取得し、「カンセキスタジアムとちぎ」の愛称を使用している[3]

沿革[編集]

建設[編集]

建設中の様子(2018年11月)

1952年に開園した栃木県総合運動公園には1979年3月に完成した第35回国民体育大会(栃の葉国体)の主会場となった陸上競技場[注釈 1]があるが、施設の老朽化が進むと共に耐震性にも問題があり、加えて2022年に栃木県で開催される第77回国民体育大会(いちご一会とちぎ国体)の主会場・陸上競技会場とするためには、日本陸上競技連盟(日本陸連)公認の第一種陸上競技場を確保する必要があり、そのために補助競技場として日本陸連公認の第三種陸上競技場を別途確保する必要があった[4]

一方、サッカー場については、市東部の宇都宮清原工業団地内にJリーグ栃木SCの本拠地である栃木県グリーンスタジアムがあるが、屋根の不足などJリーグライセンス基準を一部満たしていないことを踏まえ、J1基準を満たし、かつ施設基準の変更等に対応できる施設の確保が求められていた[4]

これらを踏まえ、県は2013年度に「総合スポーツゾーン整備」として再整備の計画を策定[4]し、宇都宮競馬場2006年3月閉場)跡地を総合運動公園の敷地の一部とし、ここに収容人員2万5千人規模の、Jリーグライセンス基準を満たすサッカー場の機能を兼ねた日本陸連公認第一種陸上競技場を新たに整備し、既存の陸上競技場を第三種基準に改修する(従来の補助競技場は閉鎖し駐車場用地に転用する)こととしたものである[5]。スタジアムは2017年5月29日に起工式を行い[6]2020年にかけて工事が行われた[7]

こけら落とし[編集]

2020年3月17日、2020年シーズンの栃木SCのホームゲームのうち5試合を当スタジアムで開催することが発表され[8]、5月6日開催予定のJ2第14節・大宮アルディージャ戦がスタジアムとしてのこけら落としとなる予定[9] であった。しかし2020年4月8日、新型コロナウイルスへの感染予防および拡散防止のため、4月25日以降のJリーグの開催延期が決定されたことに伴い[10]、当スタジアムでの開催予定は一旦取り消された。

7月23日、当初予定より約2ヶ月遅れで完成記念式典が行われた。8月より一般利用を開始[11]。競技会としての最初の利用は、8月8日の第1回栃木陸上競技協会記録会、サッカーの利用は9月6日の第19回栃木県シニアサッカーリーグO-60が最初であった[12]。Jリーグの試合日程は再編成の結果、12月16日のJ2第41節・ジェフユナイテッド千葉戦が初の試合開催となり、栃木SCが1-0で勝利した[13]。同年12月20日のJ2第42節・ジュビロ磐田戦と2試合連続で開催される[14]

施設概要[編集]

外観

RC造4階建てのスタジアム躯体がトラック&フィールドを囲み、その上部を鉄骨架構膜屋根が全体を覆う。照明はLED照明が用いられるほか、北側スタンドに大型映像装置2面が設置される。

トラック[編集]

日本陸上競技連盟第一種公認、9レーンの全天候型舗装トラック。一周400m。

フィールド[編集]

インフィールドのサッカー場は天然芝1面、ピッチ105m×68m。

スタンド[編集]

観客席は固定席で25,244席。うち、車椅子席と同伴者席がそれぞれ128席ずつ、ペアシートやファミリーシートなどが296席含まれる[1]。全周二層式で、上部スタンドの傾斜は35度。バリアフリーに配慮し、エレベーター2基が設置される。座席は栃木SCのチームカラーである黄色を中心に、上部に向かって灰色の座席がちりばめられており、さらにバックスタンド最上層には赤い座席で栃木名産のイチゴの模様と平仮名で「とちぎ」の文字が描かれている[15]

建設に当たって躯体のプレキャスト化を推進し、全体の78%をプレキャスト化(工場製作したものを現地で組立)。内装には木材や大谷石など栃木県産の資材を多用する[1]

施設命名権[編集]

栃木県が「年額1千万円以上、契約期間3年以上10年以下」の条件で施設命名権を公募[16]。3社から応募があり選定の結果、宇都宮市西川田に本社を置き、ホームセンターを中心とした事業を展開している株式会社カンセキが、開場時より3年間、年額1,800万円でネーミングライセンスを取得。愛称は「カンセキスタジアムとちぎ」となった[3]

交通[編集]

鉄道

脚注[編集]

注記[編集]

  1. ^ 「栃木県総合運動公園陸上競技場」としては2代目で、1949年完成の初代陸上競技場の全面改築により完成。収容24,000人。

出典[編集]

  1. ^ a b c 新スタジアム工事を公告 県総合スポーツゾーン整備 延べ4.2万平方mで2万5244席 6者JVで12月14日開札”. 日本建設新聞社 (2016年10月12日). 2020年3月13日閲覧。
  2. ^ 県民スポーツ拠点 始動 新スタジアム完成式典 宇都宮【動画】”. 下野新聞 (2020年7月24日). 2020年8月5日閲覧。
  3. ^ a b 栃木県総合運動公園陸上競技場ネーミングライツパートナーの決定について”. 栃木県 (2020年3月12日). 2020年3月13日閲覧。
  4. ^ a b c 栃木県 (2014年1月). “総合スポーツゾーン全体構想 (pdf)”. pp. 29. 2020年3月13日閲覧。
  5. ^ “栃木県/総合スポーツゾーン再整備構想/宇都宮市に2・5万人収容新スタジアム”. 日刊建設工業新聞. (2015年6月23日). https://www.decn.co.jp/?p=40610 2020年3月19日閲覧。 
  6. ^ “総合スポーツゾーン、新スタジアム起工式 宇都宮”. 下野新聞. (2017年5月30日). https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/7832 2020年3月18日閲覧。 
  7. ^ 新スタジアム完成への道”. SOON. 下野新聞. 2020年3月13日閲覧。
  8. ^ “2020明治安田生命J2リーグ 第14節、第16節、第18節、第29節、第41節 栃木SCホームゲーム 開催スタジアム決定のお知らせ” (プレスリリース), 日本プロサッカーリーグ, (2020年3月17日), https://www.jleague.jp/release/post-63186/ 2020年3月18日閲覧。 
  9. ^ “栃木SC戦でこけら落とし 5月6日、県の新スタジアム”. 下野新聞. (2020年2月14日). https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/277843 2020年3月18日閲覧。 
  10. ^ “2020明治安田生命J2リーグ 第13節~第17節 試合開催延期のお知らせ” (プレスリリース), 栃木SC, (2020年4月8日), https://www.tochigisc.jp/info/11543 2020年4月13日閲覧。 
  11. ^ カンセキスタジアムとちぎ完成 あす記念式典 8月から一般利用開始 /栃木”. 毎日新聞 (2020年7月22日). 2020年8月5日閲覧。
  12. ^ 栃木県総合運動公園 陸上競技場 カンセキスタジアムとちぎ予定表9月
  13. ^ https://www.jleague.jp/match/j2/2020/121611/live/
  14. ^ 2020明治安田生命J2リーグ第30節〜第42節 試合日程決定のお知らせ|栃木サッカークラブ公式サイト【栃木SC】” (日本語). www.tochigisc.jp. 2020年10月2日閲覧。
  15. ^ “新スタジアム 堂々お披露目 栃木らしさ 随所に 23日に完成式典”. 下野新聞. (2020年7月18日). https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/336239 2020年10月7日閲覧。 
  16. ^ “新スタジアムの命名企業募る 1年当たり1千万円以上、新築施設では初 栃木県”. 下野新聞. (2020年1月21日). https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/268494 2020年3月18日閲覧。 
先代:
県営総合競技場
伊勢市
国民体育大会
主競技場

いちご一会とちぎ国体
次代:
県総合運動場陸上競技場
佐賀市