カーギル

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カーギル
Cargill, Incorporated
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種類 非公開企業同族経営
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ミネソタ州 ミネトンカ
設立 1865年(153年前) (1865
業種 コングロマリット(複合企業)
事業内容 穀物、家畜、食物、健康医学、薬学、工業、金融、電気、ガス
代表者 デイブ・マクレナン(会長、CEO)
売上高 増加 1097億ドル(2017年)
営業利益 増加 30億3500万ドル(2017年)
純利益 増加 28億3500万ドル(2017年)
総資産 減少 558億ドル(2017年)
従業員数 150,001人(2018年)
所有者 カーギル家(90%)
マクミラン家(10%)
主要子会社 日本の旗 カーギルジャパン
関係する人物 ウィリアム・カーギル(創業者)
外部リンク Cargill.com
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カーギル英語: Cargill, Incorporated)は、アメリカ合衆国ミネソタ州ミネアポリス市近傍のミネトンカに本社を置く穀物メジャーの1つである。穀物のみならず精肉製塩など食品全般及び金融商品や工業品にビジネスの範囲を広げている。

概要[編集]

カーギル本社(ミネソタ州ミネトンカ)

カーギル社の企業形態は、株式の全部をカーギル家マクミラン家の関係者が所有する同族企業であり、非上場企業としては世界最大の売上高を誇る。秘密主義であり、情報の公開を義務付けられる公開会社としていない。20世紀に資産が6000倍になる成長をしている。

ミネアポリスにある本社は、外観が古風な建物となっている。古城のような外観から通称は「シャトー」。内部は一大情報センターとなっており、全世界における穀物生産・消費の情報をもとに経営戦略が練られている。アメリカの中西部、穀倉地帯からメキシコ湾五大湖大西洋西岸にかけて穀物エレベーターを駅ごとに所有し、このシステムを背景に仕入れ価格を支配、駅まで作物を運搬できない小規模農家を疎外してきた。

穀物メジャーは国際貿易取引を行うビジネスの性格上、石油メジャーと同様に政治と密接な関係を持つ場合がある。 近年では水産養殖業に注力しており、タイベトナムなど東南アジアに研究開発拠点を設けたり、飼料メーカーを買収するといった動きを積極化している[1]。 日本では1956年にトレーダックス株式会社として設立され、2007年に日本の中堅商社であった東食を買収し改組した「カーギルジャパン」を子会社に持つ。

歴史[編集]

  • 1865年 - 創業者のウィリアム・ウォレス・カーギルがアイオワ州にて小さな穀物商を営み始める。次々と穀物倉庫を所有し規模を拡大する。
  • 1906年 - ミネソタ州に進出。
  • 1909年 - ジョン・H・マクミランが社長に就任(後にカーギル社の株式は、カーギル家 (85%) とマクミラン家 (15%) で持ち合うこととなる)。
  • 1922年 - ニューヨーク州へ販路を拡大。
  • 1970年代 - 五大穀物メジャーが形成(他の4社はコンチネンタル・グレイン、ブンゲ、 ルイ・ドレフェス、アンドレ・ガーナック)。世界の穀物取引を事実上支配することとなった。
  • 1990年代 - 穀物メジャーの再編が進む。1999年にはコンチネンタル・グレインがカーギルに買収され、最終的に2社(カーギルとアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド)に再編。
  • 1997年 - 会社更生法を申請した東食(現:カーギルジャパン)を傘下に収める。
  • 2000年の調べでは、従業員数48,000人、売り上げ476億ドル。世界第2位のADM社を2倍も上回る売り上げと従業員数を誇る。
  • 2009年度(2009年5月期)の売上高は1,166億ドル、純利益は33.3億ドル[2]。従業員は、世界67カ国、1,100拠点に138,000人を有する[3]

参考文献[編集]

  • ブルースター・ニーン『カーギル―アグリビジネスの世界戦略』中野一新 翻訳、大月書店、1997年、ISBN 9784272150274

脚注[編集]

関連項目[編集]