ガラスの鼓動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ガラスの鼓動』 | ||||
---|---|---|---|---|
斉藤由貴 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | キャニオン・レコード | |||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
斉藤由貴 アルバム 年表 | ||||
| ||||
『ガラスの鼓動』収録のシングル | ||||
『ガラスの鼓動』(ガラスのこどう)は、斉藤由貴通算2枚目のスタジオ・アルバム。1986年3月21日発売。発売元はキャニオン・レコード(現:ポニーキャニオン)。規格品番:C28A0479(LP)。
解説[編集]
1986年盤[編集]
前オリジナル作品『AXIA[1]』より約10ヶ月ぶりの作品。その間に企画アルバム『The Special Series 斉藤由貴[2]』が発売されたが、本アルバム収録曲でもある「初戀[3]」とそのB面「海の絵葉書」、「情熱[4]」は『The Special Series 斉藤由貴』にも収録されている。
LP帯のコピー:そっと、胸に手をあてて聴いてごらん?
収録曲のうち、「千の風音」はイントロダクション的なインストゥルメンタルであるが、歌詞カードにNHK朝の連続テレビ小説『はね駒』(1986年4月〜1986年10月放送)の撮影控え室で書き上げたという詩が添えられている。「ガラスの鼓動」というタイトルの曲は収録されていないが、「月野原」の歌詞中にこのフレーズが登場する。なお、「月野原」は本人作詞の楽曲。本アルバム以降、自身作詞の楽曲が少しずつ収録されていくこととなった。
女性シンガーソングライターの谷山浩子から初めて楽曲提供を受けた「土曜日のタマネギ」が、12インチシングルとしてのちにリアレンジでシングルカットされた[5]。本アルバム以降、谷山は斉藤由貴の音楽活動において重要作家のひとりとなった。当時は斉藤由貴と同じくキャニオン・レコードに所属していたが、谷山浩子はヤマハミュージックコミュニケーションズへ移籍している[6]。
2003年9月18日発売のCD-BOX『斉藤由貴 CD-BOX 1』にリマスタリング音源で収められた。同ボックス・セットは限定生産のため、現在は入手困難となっている。2009年には歌手デビュー25周年企画の一環として、特別なCDプレーヤーを購入することなく高音質再生が可能であるとされるHiQualityCD(HQCD)仕様で発売された。歌詞ブックレット巻末には制作プロデューサーである長岡和弘のコメント付。
2008年盤[編集]
2008年7月に、ポニーキャニオンの復刻シリーズ "Myこれ!チョイス" の一環として、本作が復刻された。正式名称は「Myこれ!チョイス 01 ガラスの鼓動 + シングルコレクション」。藤井淳による解説つき。
元の収録曲全10曲に加え、オリジナル盤に未収録のシングルA面8曲がボーナス・トラックとして収録された。歌詞カードはブック型ではなく、縦長折りたたみ形式でスタッフ・クレジットは省略されている。
収録曲[編集]
LP[編集]
- Side A
- Side B
- コスモス通信
- 作詞: 松本隆、作曲: 来生たかお、編曲: 武部聡志
- パジャマのシンデレラ
- 作詞: 田口俊、作曲: 亀井登志夫、編曲: 武部聡志
- お引越し・忘れもの
- 作詞: 斉藤由貴、作曲: 亀井登志夫、編曲: 武部聡志
- 海の絵葉書
- 作詞: 松本隆、作曲: 筒美京平、編曲: 武部聡志
- 今だけの真実
CD・CD(2009年盤)[編集]
- 千の風音
- 月野原
- 土曜日のタマネギ
- 初戀
- 情熱
- コスモス通信
- パジャマのシンデレラ
- お引越し・忘れもの
- 海の絵葉書
- 今だけの真実
CD(2008年盤)[編集]
- 千の風音
- 月野原
- 土曜日のタマネギ
- 初戀
- 情熱
- コスモス通信
- パジャマのシンデレラ
- お引越し・忘れもの
- 海の絵葉書
- 今だけの真実
- 卒業
- 作詞: 松本隆、作曲: 筒美京平、編曲: 武部聡志
- 白い炎
- 悲しみよこんにちは
- 作詞: 森雪之丞、作曲: 玉置浩二、編曲: 武部聡志
- 青空のかけら
- 作詞: 松本隆、作曲: 亀井登志夫、編曲: 武部聡志
- イントロに仕掛けがあるヴァージョン。
- MAY
- 作詞: 谷山浩子、作曲: MAYUMI、編曲: 武部聡志
- 砂の城
- 作詞: 森雪之丞、作曲: 岡本朗、編曲: 武部聡志
- 「さよなら」
- 作詞: 松本隆、作曲: 原由子、編曲: 武部聡志
- 夢の中へ
- 作詞・作曲: 井上陽水、編曲: 崎谷健次郎
関連作品[編集]
- 「#CD・CD(2009年盤)」のトラック・ナンバー参照
- The Special Series 斉藤由貴 - M-4・5・9
- YUKI'S BRAND - M-1・2・8・10
- Yuki's MUSEUM - M-3・4・5
- MYこれ!クション 斉藤由貴BEST - M-3 (12inch Version)・4・5
- 斉藤由貴 SINGLESコンプリート - M-3 (12inch Version)・4・5・9
- 斉藤由貴 ヴィンテージ・ベスト - M-3(Retake)
- re-package 3in1 - M-5(12inch Version)
- POETIC Live 1986 - M-2(Live)・4(Live)・5(Live)・6(Live)・7(Live)・8(Live)・9(Live)・10(Live)
関連項目[編集]
発売履歴[編集]
- 1986年03月21日 - LP、規格品番:C28A0479
- 1986年03月21日 - CD、規格品番:D32A0168
- 1986年03月21日 - CT、規格品番:28P6515
- 1989年03月21日 - GOLD CD、規格品番:D35A0477
- 2003年09月18日 - CD-BOX、規格品番:PCCA-1924
- 2008年07月16日 - CD、規格品番:PCCS-00001
- 2009年03月25日 - HQCD(紙ジャケット仕様)、規格品番:PCCA-50133
脚注[編集]
- ^ アルバム『AXIA』は1985年6月21日発売。規格品番はLPレコード:C28A0416、CDアルバム(初版):D32A0096。
- ^ アルバム『The Special Series 斉藤由貴』は1985年12月21日発売。規格品番はD32A0154。
- ^ シングル「初戀」(B面:海の絵葉書)は1985年8月21日発売。規格品番はシングルレコード:7A0508、CDシングル:S10A0033。
- ^ シングル「情熱」(B面:ささやきの妖精)は1985年11月15日発売。規格品番はシングルレコード:7A0539、CDシングル:S10A0034。
- ^ 12インチシングル「土曜日のタマネギ」(B面:AXIA 〜かなしいことり〜)は1986年5月21日発売。規格品番はシングルレコード:C12A0491。漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』50巻に収められている「クイズDEお金もち」において、イントロクイズで当曲名を答える場面が登場する。当時、原作者の秋本治(またはスタッフ)がファンであったようで、この頃の同漫画には斉藤由貴の名前が度々登場する。
- ^ 似た環境に中島みゆきがいる。中島みゆきもキャニオン・レコードからヤマハミュージックコミュニケーションズへ移籍済み。また当時、同じく同レコード会社所属の女性歌手(工藤静香)へ詞を中心に提供をしていた点も重なる。
外部リンク[編集]
- ポニーキャニオン公式ページ 斉藤由貴『ガラスの鼓動 + シングルコレクション』より。 - ウェイバックマシン(2010年1月3日アーカイブ分)
- ポニーキャニオン公式ページ 斉藤由貴『ガラスの鼓動(紙ジャケット+HQCD)』より。 - ウェイバックマシン(2010年1月3日アーカイブ分)
|
|