ガンダムアシュタロン

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ガンダムアシュタロン(Gundam Ashtaron)は、テレビアニメ機動新世紀ガンダムX』に登場する有人式人型ロボット兵器モビルスーツ」(MS)の内の一機。

本項では改修機であるガンダムアシュタロン・ハーミットクラブも併せて記述する。

機体解説[編集]

諸元
ガンダムアシュタロン
Gundam Ashtaron
型式番号 NRX-0015
分類 MA変形システム搭載MS
所属 新地球連邦軍
生産形態 ワンオフ機
頭頂高 19.5m
重量 10.2t
装甲材質 不明
武装 アトミックシザース×2
シザースビーム砲×2
ビームサーベル
ショルダーバルカン(マシンキャノン)×2
ノーズビーム砲×4
ビームスピア
搭乗者 オルバ・フロスト

新連邦軍(正確には新連邦発足前の政府再建委員会)が開発した可変MS[1]。パイロットはオルバ・フロスト

戦前に開発されたガンダムエアマスター同様、変形システム(トランスシステム)を持ち、飛行型のモビルアーマー(MA)形態に変形する[1]。飛行速度でエアマスターに譲るものの、機体出力で凌駕する[2]。機体の体躯は通常MSより一回り以上大型で劇中のガンダムタイプでは最大サイズの機体だが、重量級のボディに過剰なまでの推力が与えられており、MA形態も含め実際は極めて俊敏な機体[3]。MA形態ではカメラがモノアイへと切り替わり、より視界が広範囲となる[2]。大型のバックパックユニットを装備しており、ガンダムヴァサーゴを乗せて長距離飛行することも出来る[4]。MS形態でも飛行可能だが、機動性はMA形態の方が高く、使い捨てのプロペラントタンクを兼ねたブースターユニットを装備し速度と航続距離を伸ばす事も可能[4]。他のMSより水中適応性も高いようで、ローレライの海での戦闘でオルバが自機の水中戦での有利性に自信をみせた発言をしている。

名前にあるアシュタロンとは悪魔アスタロトのいくつかある名前の言い方の一つである。

武装[編集]

ショルダーバルカン(マシンキャノン)
肩部に装備されたMS形態用の機関砲で、ドートレスファイヤーワラビーを撃破可能な威力を有する[5]。一部資料では元々の装備ではなくオプションとして増設されたものと記載している場合がある[注 1]
アトミックシザース
左右バックパックユニットの背面バーニア内に装備された延伸アーム付の鋏で、MS形態・MA形態を問わず使用可能[2]。鋏部の後端にもバーニアが組み込まれており、メインスラスターの役割も兼ねる[3]。接近戦における強力な武器であると同時に、細かい作業を行うマニュピレーターとしても機能する[4]
シザースビーム砲
シザースの鋏付け根中央部に装備されたビーム砲。アトミックシザースのアームと合わせ、動きの読みづらい攻撃が可能となる[2]
ノーズビーム砲
中央部バックパックユニット(MA形態時には機首にあたる部分)左右に装備するビーム砲。
ビームサーベル
グリップのデザインは本機独自の円柱形デザインだが劇中でガディールがほぼ同型のサーベルを使用している。ヴァサーゴ同様腰部背面から取り出す描写はあるが、マウントラッチ等の画稿及び設定は未発表。プラモデルキットの説明書は「背面腰部に装備」とのみ記述される[2]
ビームスピア
追加武装として用意されたボウガン状のビームライフルに変形するヒート刃を持った鑓。劇中での登場は1話のみで、投げ槍のように使用しガンダムエアマスターの翼を破壊する活躍を見せる。

ガンダムアシュタロン・ハーミットクラブ[編集]

諸元
ガンダムアシュタロン・ハーミットクラブ
Gundam Ashtaron Hermitcrab
型式番号 NRX-0015-HC
分類 MA変形システム搭載MS
所属 新地球連邦軍
生産形態 ワンオフ機
頭頂高 19.5m(全高25.3m)
重量 12.8t[注 2](総重量14.7t)
装甲材質 不明
武装 ギガンティックシザース×2
シザースビームキャノン×2
ビームサーベル×2
マシンキャノン×2
サテライトランチャー
ヴァサーゴCB連結時)
搭乗者 オルバ・フロスト

アシュタロンの強化改良機[1]。「ハーミットクラブ」は「ヤドカリ」の意。脚部スラスターの大型化等、推進システムが全面的に強化され機動性が以前にも増して高くなり、宇宙戦においてもその性能を発揮している[1]。改修前より更に巨大化したバックパックは防御力の向上と高い推力を擁し[4]、そのスピードは宇宙戦でGファルコンすら追い詰め捕獲した他、大気圏内でもGファルコンダブルエックス戦闘機形態を追従可能な程の機動性を誇る。変形の形式がバックパックユニットへ脚部以外のMS部を完全に収納する形式をとる為[注 3]、同形態では機動性と耐弾性が向上する[6]。改良前のアシュタロン同様、バックパックユニットのノーズ部(MA形態時には機首にあたる部分)にはモノアイセンサーが装備されているが、ノーズビーム砲は廃止されている。機体色は改修前同様に紫を基調としている。 最終決戦では月面D.O.M.Eでガンダムヴァサーゴ・チェストブレイクと共にガンダムダブルエックスと戦ったが相討ちになり大破、放棄された。

劇中のガンダムとして唯一公式に模型化されていない。(最初から発売の予定がなく、デザイナーの石垣純哉も立体化を無視してデザインした[7]

武装[編集]

マシンキャノン
肩部に装備されたMS形態用の機関砲。
ギガンティックシザース
アトミックシザースを大型化して強化改良した武装[1]。そのパワーは宇宙革命軍の新型量産機クラウダの重装甲を容易く握り潰す。
シザースビームキャノン
シザースの鋏付け根中央部に装備されたビーム砲。
ビームサーベル
強化前と同じ装備を継続して使用している。かなりの出力を持ち、シザースと共に使用する事で戦況を有利にする[1]
サテライトランチャー
サテライトキャノンと同種の武装であり一部資料では「増設型サテライトキャノン」と記されている。オプションの砲身ユニットを増設しMA時にガンダムヴァサーゴ・チェストブレイクと連結し砲身を伸長・展開することで発射形態となる。その破壊力はツインサテライトキャノンに匹敵する[4]。この砲身部は未使用時には短縮化しキャリングモードとなる。使用自体は第39話(最終話)のみであるが、その直前の第38話の後半のシーンで搭載しているのが確認できる。フロスト兄弟はフラッシュシステムに適応していない為、親衛隊にマイクロウェーブ送電施設を占拠させる事でSMWの送信機能を掌握し使用可能とした。
新連邦軍と革命軍の旗艦を撃沈(フリーデンIIは事前に急速回避していた為撃沈を免れた)して、ブラッドマンとザイデルを葬ることに成功。ガロードとの最終決戦ではチャージ途中にダブルエックスの方にMW送信が移ってしまい、フロスト兄弟側はチャージ完了していない状態のまま発射を強行し、サテライトキャノン同士の激突で生じた大爆発に飲み込まれて3機とも大破した[注 4]

関連項目[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 機動新世紀ガンダムX モビルスーツコレクション(ケイブンシャ 1997刊)に肩部にマウントで取り付けられていた当装備がHCで正式に装備されるようになったという記述が存在する
  2. ^ 一部書籍資料では12.0tと記載されている[1]
  3. ^ ゲーム"Another Century's Episode 3 THE FINAL"、及び機動戦士ガンダム エクストリームバーサス、同フルブーストではMA形態時に下面部シャッターを閉じずMS部を一部露出させているがこれは間違いである。
  4. ^ ツインサテライトキャノンよりもチャージ時間が長いとした資料も存在する[8]

出典[編集]

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  1. ^ a b c d e f g 『機動新世紀ガンダムX 公式MSカタログ』講談社、1997年6月、36-39頁、ISBN 978-4061033115。
  2. ^ a b c d e 『1/144 ガンダムアシュタロン』バンダイ、1996年6月、組立説明書。
  3. ^ a b 『ケイブンシャの大百科別冊 機動新世紀ガンダムX モビルスーツコレクション』勁文社、1997年1月。ISBN 4-7669-2639-0
  4. ^ a b c d e 『機動新世紀ガンダムX データコレクション』メディアワークス、2000年4月15日、46-49頁。ISBN 978-4840215107
  5. ^ 『機動新世紀ガンダムX 公式MSカタログ』講談社、1997年6月、60-61頁、ISBN 978-4061033115。
  6. ^ 『機動戦士ガンダムMS大全集98』メディアワークス、1998年4月、252頁。ISBN 978-4073085195。
  7. ^ gakky1967のツイート(231040325014134784)
  8. ^ 『機動新世紀ガンダムX 公式MSカタログ』講談社、1997年6月、74頁、ISBN 978-4061033115。