キャスター・セメンヤ

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キャスター・セメンヤ Portal:陸上競技
20090819 Caster Semenya.jpg
2009年世界陸上選手権(ベルリン)
選手情報
フルネーム キャスター・セメンヤ
国籍  南アフリカ共和国
種目 中距離走
生年月日 (1991-01-07) 1991年1月7日(28歳)
生誕地 リンポポ州ポロクワネ
身長 170cm
体重 64kg
自己ベスト
400m 49秒62 (2018年)
800m 1分54秒25 (2018年)
1500m 3分59秒92 (2018年)
 
獲得メダル
 南アフリカ共和国
陸上競技
オリンピック
2012 ロンドン 800m
2016 リオデジャネイロ 800m
世界陸上選手権
2009 ベルリン 800m
2011 大邱 800m
2017 ロンドン 800m
2017 ロンドン 1500m
コモンウェルスゲームズ
2018 ゴールドコースト 800m
2018 ゴールドコースト 1500m
Africa (orthographic projection).svg アフリカ
IAAFコンチネンタルカップ
2018 オストラヴァ 400m
2018 オストラヴァ 800m
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キャスター・セメンヤ Football pictogram.svg
基本情報
選手情報
在籍チーム 南アフリカ共和国の旗 JVW FC
ポジション FW
背番号 99
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2019- JVW FC
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート(■ノート ■解説■サッカー選手pj

キャスター・セメンヤ(Caster Semenya、1991年1月7日 - )は、南アフリカ共和国の陸上競技選手。2009年ベルリン世界陸上2011年大邱世界陸上2012年ロンドンオリンピック2016年リオデジャネイロオリンピック2017年ロンドン世界陸上の金メダリストである。現在は南アフリカリーグ・女子サッカーサッカー選手

経歴[編集]

セメンヤは、800mを得意とする南アフリカの女子中距離選手である。2009年にベルリンで開催された世界選手権では、南アフリカ代表として800mで金メダルを獲得した。

2012年ロンドンオリンピックの開会式では南アフリカ選手団の旗手を務めた。

男性のような見た目から男性疑惑もあったが両性具有との診断が出た。国際陸上競技連盟は女性として記録を認めている。

性別疑惑[編集]

祖母やコーチによると、男性のようなルックスであることから子供の頃からいじめられ、何度も性別を疑われていたという[1]

世界陸上2009での金メダル獲得後、前回大会の金メダリストで2位のジェネス・ジェプコスゲイケニア)に2秒以上の大差をつけ今季世界最高のタイムで圧勝したことや、筋肉質な体格、低い声などから性別を疑われ、国際陸上競技連盟 (IAAF) は医学的な調査を始めた。9月11日付のオーストラリア紙シドニー・モーニング・ヘラルドなどによると、医学的検査の結果子宮卵巣が無く体内に精巣があり、通常の女性の3倍以上のテストステロン男性ホルモンの一種)を分泌していることが判明し、性分化疾患が判明したと報じられた[2]。IAAFは「人為的なものではないためセメンヤの金メダルが剥奪される可能性は無いだろう」としているものの、過去に同様のケースで4人が競技生活を断念するよう求められている[3]。最終判断は11月20、21日の両日に開かれるIAAFの理事会で行われ、セメンヤの金メダルは確定、性別検査の結果は公表されないと発表した[4]

世界陸上2009の後、セメンヤは非公式に大会への出場の自粛を求められていた。これに反発したセメンヤ側は大会へのエントリーを強行し、2010年3月30日に南アフリカ陸連から公式な出場停止処分を受けた。セメンヤ側の弁護士は、国際陸連は性別問題を法廷に持ち込まれ判例となることを避けるだろうという想定に基づいて、訴訟を前提として6月第一週までに国際陸連にこの問題に対する決定を下すよう文書で要請した[5]。 6月には性別検査をクリアした上で競技に復帰する意向を表明[6]。同年7月6日、国際陸連がセメンヤの女性として競技復帰を認めることが公式に発表された。セメンヤ側の弁護士は国際陸連と10ヶ月に及ぶ交渉を重ね、詳細は明らかではないが「画期的な和解」に達したという声明を出している[7]。復帰の舞台は、同7月にフィンランドで行われた国際競技会となった。

国際陸上競技連盟(IAAF)は2018年4月に「テストステロン値が高い女性の出場資格を制限する」という内容の新規定を2018年11月から導入すると発表した。セメンヤと南アフリカ陸連は、同規定の無効を求めて2018年6月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)に訴えた。スポーツ仲裁裁判所は2019年5月1日に「テストステロン値が高い女性の出場資格を制限する」という国際陸上競技連盟の新規定を容認し、セメンヤらの訴えを棄却した。今後、セメンヤが大会に出場するには、テストステロン値を下げる薬の服用が必要とされる。ただし、セメンヤは薬を服用せず、不服申し立てを行う意向を表明している[8]

サッカーキャリア[編集]

2019年9月、セメンヤはJanine van Wykが所有する南アフリカ SAFA Sasol女子リーグ協会のサッカークラブJVW FCに加入した。[9]

自己ベスト[編集]

  • 400m - 49秒62(2018年9月8日)
  • 800m - 1分54秒25(2018年6月30日)
  • 1500m - 3分59秒92(2018年5月4日)

主な実績[編集]

大会 場所 種目 結果 記録
2009 2009年世界陸上選手権 ベルリンドイツ 800m 1位 1分55秒45
2011 2011年世界陸上選手権 大邱大韓民国 800m 1位 1分56秒35
2012 ロンドンオリンピック ロンドンイギリス 800m 2位 1分57秒23
2015 2015年世界陸上選手権 北京中国 800m 8位(sf) 2分03秒18
2016 リオデジャネイロオリンピック リオデジャネイロブラジル 800m 1位 1分55秒28
2017 2017年世界陸上選手権 ロンドンイギリス 800m 1位 1分55秒16
2017 2017年世界陸上選手権 ロンドンイギリス 1500m 3位 4分02秒90

脚注[編集]

関連項目[編集]