キーストン・ブレドマン

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キーストン・ブレドマン Portal:陸上競技
Keston Bledman 2012 Olympics.jpg
選手情報
フルネーム キーストン・ブレドマン
ラテン文字 Keston Bledman
国籍 トリニダード・トバゴの旗 トリニダード・トバゴ
競技 陸上競技短距離走
種目 100m
生年月日 (1988-03-08) 1988年3月8日(31歳)
出身地 トリニダード・トバゴの旗 サンフェルナンド
身長 183cm
体重 75kg
成績
オリンピック 100m:準決勝1組4着(2012年
4x100mR:1位(2008年), 2位(2012年
世界選手権 100m:準決勝3組3着(2013年
4x100mR:6位(2011年
地域大会決勝 英連邦競技大会
4x100mR:3位(2014年
最高世界ランク 100m6位(2012年)
自己ベスト
60m 6秒62(2012年)
100m 9秒86(2012, 2015年)
200m 20秒73(2008年)
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キーストン・ブレドマンKeston Bledman1988年3月8日 ‐ )は、トリニダード・トバゴ陸上競技選手。専門は短距離走100mで、自己ベストの9秒86はリチャード・トンプソン(9秒82)に次ぐトリニダード・トバゴ歴代2位タイ。100mではオリンピック世界選手権を通じて準決勝進出が最高成績だが、4×100mリレーでは2008年北京オリンピックで金メダル[1]2012年ロンドンオリンピックで銀メダルを獲得している(2009年ベルリン世界選手権でも銀メダルを獲得しているが、この時は予選だけの出場に終わっている)。

経歴[編集]

2007年[編集]

8月の大阪世界選手権男子100mに出場し、19歳でシニアの世界大会デビューを果たしたが、2次予選で敗退した。

2008年[編集]

8月の北京オリンピック男子4×100mリレーに出場し、1走を務めて金メダル獲得に貢献した。オリンピックのリレー種目におけるトリニダード・トバゴのメダル獲得は、銅メダルを獲得した1964年東京オリンピック男子4×400mリレー以来、男女通じて44年ぶり2度目の快挙だった。当初は、このレースでジャマイカチームが金メダルを獲得したがネスタ・カーターのドーピング検体の再検査で禁止薬物の陽性反応を示したため、国際オリンピック委員会2017年1月25日にジャマイカチームを失格処分にし[2]、トリニダード・トバゴの繰り上がり金メダル獲得となった。

2009年[編集]

8月のベルリン世界選手権男子4×100mリレーに出場。予選で3走を務めて決勝進出に貢献したが、決勝の出場はなかった。決勝のトリニダード・トバゴは37秒62のトリニダード・トバゴ記録を樹立して銀メダルを獲得した。

2011年[編集]

6月4日のアディダスグランプリ男子100mで9秒93(+0.7m/s)をマーク。アト・ボルドンマルク・バーンズダレル・ブラウンリチャード・トンプソンに次ぐ、トリニダード・トバゴ史上5人目となる10秒の壁を突破した選手となった[3][4]。8月の大邱世界選手権では、男子100mで初の準決勝進出を果たした。準決勝では組2着までに入るか、組3着以下でもタイムで拾われる2枠までに入れば決勝に進出できたが、結果は10秒14の組5着に終わり決勝進出を逃した。組4着のダニエル・ベイリーとは同タイム着差ありだったため、わずかの差で決勝進出を逃したことになる[5]

2012年[編集]

6月23日のトリニダード・トバゴ選手権男子100mで9秒86をマーク。2011年8月13日にリチャード・トンプソンが更新するまでアト・ボルドンが保持していたトリニダード・トバゴ記録に並んだ[6]。8月のロンドンオリンピックでは、自身初の個人種目出場となった男子100mで準決勝に進出した。しかし、準決勝では10秒04の組4着に終わり、タイムで拾われて決勝に進出した全体8位のリチャード・トンプソンとは0秒02差で決勝進出を逃した[7]。男子4×100mリレーでは1走を務めて4位に入ったが、3位に入ったカナダがレーン侵害で失格になったため[8]、順位が一つ繰り上がって銅メダルを獲得した。更に大会から3年経った2015年に、2位に入ったアメリカ代表リレーメンバー(タイソン・ゲイ)のドーピング処分により、順位が繰り上がり銀メダルを獲得した[9]

2015年[編集]

8月の北京世界選手権に出場したが、 脚の付け根を痛めていた影響で男子100mは10秒75 (-0.3)で予選敗退し、初めて最初のラウンドを突破できずに終わった[10]。男子4×100mリレーは昨年の世界リレーで2位になり出場権を獲得していたが、トリニダード・トバゴはリレーメンバーに負傷者が相次いだため出場しなかった[11]

2016年[編集]

8月のリオデジャネイロオリンピックには男子100m4×100mリレーに出場したが、100mは予選で10秒20(+0.2)の組5着に終わり、準決勝に進出するには0秒001及ばなかった[12]。1走を務めた男子4×100mリレーは予選を37秒96の組3着(全体6位)で突破したが、決勝はレーン侵害のため失格に終わった(当初は38秒09の7位)[13]

自己ベスト[編集]

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風、-は向かい風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 9秒86 (+1.1)
9秒86 (+1.4)
2015年6月27日
2012年6月23日
トリニダード・トバゴの旗 ポートオブスペイン トリニダード・トバゴ歴代2位タイ
200m 20秒73 (-0.7) 2008年8月3日 フィンランドの旗 ラッペーンランタ
室内
55m 6秒18 2012年2月11日 アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク
60m 6秒62 2012年2月11日 アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク

主要大会成績[編集]

備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2005 カリフタゲームズ (en (U20) グレナダの旗 バコレット英語版 100m 8位 10秒79 (+1.7)
4x100mR 優勝 41秒05 (2走)
世界ユース選手権 モロッコの旗 マラケシュ 100m 3位 10秒55 (+0.8)
メドレーR 2位 1分52秒51 (2走)
パンアメリカンジュニア選手権
 (en
カナダの旗 ウィンザー 100m 7位 10秒64 (+0.7)
4x100mR 4位 40秒81 (2走)
2006 カリフタゲームズ (en (U20) グアドループの旗 レザビーム 100m 2位 10秒57 (0.0)
中米カリブジュニア選手権 (en トリニダード・トバゴの旗 ポートオブスペイン 100m 2位 10秒39 (+1.5)
4x100mR 4位 40秒80 (4走)
世界ジュニア選手権 中華人民共和国の旗 北京 100m 7位 10秒47 (-0.5)
200m 予選 25秒57 (-0.6) 全体54位
2007 カリフタゲームズ (en (U20) タークス・カイコス諸島の旗 プロビデンシアリス英語版 100m 2位 10秒41 (+1.2)
パンアメリカンジュニア選手権
 (en
ブラジルの旗 サンパウロ 100m 優勝 10秒32 (-1.1)
4x100mR 2位 40秒11 (4走)
パンアメリカン競技大会 (en ブラジルの旗 リオデジャネイロ 100m 準決勝 10秒34 (+0.1)
4x100mR 4位 39秒23 (4走)
世界選手権 日本の旗 大阪 100m 2次予選 10秒33 (-0.5) 全体22位
2008 中米カリブ選手権 (en コロンビアの旗 カリ 100m 準決勝 10秒38 (+0.7)
4x100mR 優勝 38秒54 (1走)
オリンピック 中華人民共和国の旗 北京 4x100mR 1位 38秒06 (1走)
2009 中米カリブ選手権 (en キューバの旗 ハバナ 100m 6位 10秒29 (+0.1)
4x100mR 優勝 38秒73 (4走)
世界選手権 ドイツの旗 ベルリン 4x100mR 予選 38秒47 (3走) 決勝進出[14]
2010 北中米カリブU23選手権 (en アメリカ合衆国の旗 ミラマー 100m 4位 10秒19 (+1.7)
中米カリブ競技大会 (en アメリカ合衆国の旗 マヤグエス 100m 7位 10秒32 (+0.7)
4x100mR 優勝 38秒24 (4走) 大会記録
2011 中米カリブ選手権 (en アメリカ合衆国の旗 マヤグエス 100m 優勝 10秒05 (-0.5)
4x100mR 2位 38秒89 (4走)
世界選手権 大韓民国の旗 大邱 100m 準決勝 10秒14 (-0.4) 全体8位
4x100mR 6位 39秒01 (1走)
2012 オリンピック イギリスの旗 ロンドン 100m 準決勝 10秒04 (+0.7) 全体9位
4x100mR 2位 38秒12 (1走) 2015年に3位から繰り上がり
2013 世界選手権 ロシアの旗 モスクワ 100m 準決勝 10秒08 (+0.1) 全体11位
4x100mR 7位 38秒57 (2走)
2014 世界リレー (en バハマの旗 ナッソー 4x100mR 2位 38秒04 (1走)
英連邦競技大会 (en イギリスの旗 グラスゴー 100m 準決勝 10秒24 (0.0)
4x100mR 3位 38秒10 (1走)
2015 世界リレー (en バハマの旗 ナッソー 4x100mR 7位 38秒92 (1走)
パンアメリカン競技大会 (en カナダの旗 トロント 100m 4位 10秒12 (+1.1)
4x100mR 3位 38秒69 (2走)
世界選手権 中華人民共和国の旗 北京 100m 予選 10秒75 (-0.3) 全体50位
2016 オリンピック ブラジルの旗 リオデジャネイロ 100m 予選 10秒20 (+0.2) 全体22位
4x100mR 決勝 DQ (1走)
2017 世界リレー (en バハマの旗 ナッソー 4x100mR 予選 39秒44 (1走) B決勝進出[15]
世界選手権 イギリスの旗 ロンドン 100m 予選 10秒26 (+0.9) 全体29位
4x100mR 予選 38秒61 (1走) 全体9位
2018 世界室内選手権 イギリスの旗 バーミンガム 60m 予選 6秒79
英連邦競技大会 (en オーストラリアの旗 ゴールドコースト 100m 準決勝 10秒30 (+0.3)
4x100mR 予選 DQ (1走)

脚注[編集]

  1. ^ 当初、優勝はジャマイカチームであったが、オリンピック後のドーピング再検査でネスタ・カーターに禁止薬物の陽性反応が出たため、IOCは2017年1月、ジャマイカチームを失格処分とし、繰り上げ金メダルとなった。
  2. ^ “男子400リレーのジャマイカ失格=日本は銀に繰り上がり-北京五輪ドーピング再検”. 時事通信. (2017年1月26日). http://www.jiji.com/jc/article?k=2017012600009&g=spo 2017年1月26日閲覧。 
  3. ^ 2011 already a record-breaking year for the men’s 100 metres - Updated”. 国際陸上競技連盟 (2011年6月10日). 2015年1月1日閲覧。
  4. ^ Four golds for Trinidad and Tobago - CAC Champs, Day 1”. 国際陸上競技連盟 (2011年7月16日). 2015年1月1日閲覧。
  5. ^ 第13回世界選手権男子100m準決勝サマリー”. 国際陸上競技連盟. 2015年1月1日閲覧。
  6. ^ Bledman wins Trinidad and Tobago title in 9.86”. 国際陸上競技連盟 (2012年6月25日). 2015年1月1日閲覧。
  7. ^ 第30回オリンピック男子100m準決勝サマリー”. 国際陸上競技連盟. 2015年1月1日閲覧。
  8. ^ London 2012: Canada disqualified in men’s 4x100 relay”. The Star (2012年8月11日). 2015年1月1日閲覧。
  9. ^ ロンドン五輪男子400mリレー、繰り上がりの仏代表に銅メダル授与”. フランス通信社 (2015年7月5日). 2015年7月16日閲覧。
  10. ^ Gordon, Bledman in pain at world championships”. The Trinidad Guardian (2015年8月23日). 2015年8月30日閲覧。
  11. ^ Double blow for T&T relay bid”. Jamaica Observer (2015年8月22日). 2016年2月3日閲覧。
  12. ^ Thompson, Bledman, Sorrillo exit 100”. Trinidad Express (2016年8月13日). 2016年8月27日閲覧。
  13. ^ T&T men's 100m relay team disqualified after finishing 7th in Olympic final”. Loop Barbados (2016年8月19日). 2016年8月27日閲覧。
  14. ^ 予選のみ出場。決勝のトリニダード・トバゴは37秒62で銀メダルを獲得。
  15. ^ 予選のみ出場。B決勝のトリニダード・トバゴは39秒04で1位。