キープ (通貨)

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キープ
ກີບ (ラーオ語)
ISO 4217
コード
LAK
中央銀行 ラオス銀行
 ウェブサイト www.bol.gov.la
使用
国・地域
ラオスの旗 ラオス
インフレ率 6.8%
 情報源 The World Factbook, 2006年
補助単位
 1/100 アット
通貨記号 / N
硬貨
 流通は稀 10, 20, 50アット
紙幣
 広く流通 1000, 2000, 5000, 10000, 20000, 50000キープ
 流通は稀 1, 5, 10, 20, 50, 100, 500, 100000キープ

キープあるいはキップ (Kip) は、ラオス通貨単位。ISOによる略称はLAK。2019年2月1日現在、1USドル=8,592キープ。補助通貨単位はアット (Att) で、1キープ=100アット。

1979年に行われたデノミネーションによって100旧キープが1新キープとなった。

現在流通している貨幣単位は、100,000、50,000、20,000、10,000、5,000、2,000、1,000、500、100、50、20、10、5、1である。但し硬貨は現在発行されていない。

国内経済がタイとの交易に依存していることからタイ・バーツ、更に国境を接する中国人民元やUSドルが国内で日常的に流通している。

紙幣[編集]

紙幣は5 kip、10 kip、20 kip、50 kip、100 kip、500 kip、1000 kip、2000 kip、5000 kip、10000 kip、20000 kip、50000 kip、100000 kip。現在では主に500 kip紙幣以上が使用されている。

  • 1 kip紙幣(薄青)
  • 5 kip紙幣(薄緑)- 表:商店での商品販売の様子、裏:による木材運搬の様子、1979年発行
  • 10 kip紙幣(オリーブ色)- 表:木材の切り出しの様子、裏:病院医療・近代医学による手術、1979年発行
  • 20 kip紙幣(薄赤)- 表:近代織機による繊維生産、裏:ラオス人民解放軍の戦車(T-55)と兵士、1979年発行
  • 50 kip紙幣(薄赤)- 表:刈りの様子、裏:ダム施設、1979年発行
  • 100 kip紙幣(濃緑)- 表:稲刈りの様子、裏:メコン川友好橋石油精製施設、1986年発行
  • 500 kip紙幣(濃緑)- 表:近代灌漑施設、裏:果実の収穫の様子、1988年発行
  • 1000 kip紙幣(濃緑)- 表:ラオ民族衣装の女性とタート・ルアン、裏:水牛の牧畜の様子、1998年新版発行
  • 2000 kip紙幣(青/赤)- 表:カイソーン・ポムウィハーン ラオス人民革命党書記長タート・ルアン、裏:セメント工場、1997年発行
  • 5000 kip紙幣(こげ茶)- 表:カイソーン・ポムウィハーン ラオス人民革命党書記長とタート・ルアン、裏:近代穀物貯蔵施設、1997年発行
  • 10000 kip紙幣(青)- 表:カイソーン・ポムウィハーン ラオス人民革命党書記長とタート・ルアン、裏:パクセー付近のメコン川にかかるパクセー橋、2002年発行
  • 20000 kip紙幣(オレンジ)- 表:カイソーン・ポムウィハーン ラオス人民革命党書記長とタート・ルアン、2002年発行
  • 50000 kip紙幣(赤)- 表:カイソーン・ポムウィハーン ラオス人民革命党]書記長とタート・ルアン、裏:国立図書館、2006年発行
  • 100000 kip紙幣 2012年発行

歴史[編集]

第二次大戦中から戦後[編集]

  • 1945年仏領インドシナ連邦下のラオスは3月、日本軍の仏印処理によりラオス王国として独立したが、日本が戦敗したことにより王国のラオス全土統一が機能せず、10月にはラーオ・イサラ(自由ラオス)勢力が新政権の樹立を宣言。この政権が10、20、50アット、1キープ紙幣を発行[1]
  • 1946年、フランス軍がラオスを再制圧、ラーオ・イサラ勢力がタイに亡命。ラオスはフランス連合下での独立国となる(正式には1949年より「ラオス王国」)。この時期、引き続きフランス領インドシナピアストルが流通。発行はインドシナ銀行Banque de L'Indochine)。1930年から1仏領インドシナ・ピアストル=10フランス・フランの固定レートだったが、1945年12月から1仏領インドシナ・ピアストル=17フランス・フランの為替レートに変更された。
  • 1952年、「カンボジア・ラオス・ベトナム国立発券局(Institut d'Émission des États du Cambodge, du Laos et du Vietnam)」が仏領インドシナ・ピアストルとキープの両通貨(ピアストルとキープは等価)で紙幣を発行した。この時1、5、10、100ピアストル/キープ紙幣が発行された。また初めてキープ硬貨が発行され、すでに硬貨の表記はキープのみであった。1953年に1仏領インドシナ・ピアストル(=1キープ)=10フランス・フランの為替レートでのペッグに戻された。
  • 1957年、仏領インドシナ・ピアストルとの両通貨併記の紙幣を廃止し、新キープ(通称「王国キープ」または「ヴィエンチャン・キープ (Kip Vientiane)」)が導入された。ラオス王国国立銀行 (Banque Nationale du Laos, Kingdom of Laos) 発行。シーサワーンウォン王の肖像画のある1、5、10、20、50、100キープ紙幣及び、仏暦2500年記念500キープ紙幣が発行された[2]。1962年に2代目国王のサワーンワッタナー王の肖像画の紙幣が発行された。200キープ、1,000キープも追加された。内戦等を経て、1974年の新シリーズでは500キープ、1,000キープ、5,000キープ紙幣も発行された。

社会主義革命後[編集]

  • 1975年12月の社会主義革命後「ラオス人民民主共和国」が成立、1976年6月13日に新キープ(通称「パテート・ラオ (Phathet Lao)」キープ、または「解放キープ (liberation kip)」)が1パテートラオ・キープ=20王国キープの交換レートで導入された。
  • 1979年12月16日デノミ、通貨改革が実施され、新キープ(通称「ラオス人民民主主義共和国 (Lao PDR) キープ」または「国立銀行キープ (National Bank kip)」)が導入された。1新キープ=100旧(解放)キープとされた。
現在のLAKの為替レート
Google Finance: AUD CAD CHF EUR GBP HKD JPY USD THB CNY
Yahoo! Finance: AUD CAD CHF EUR GBP HKD JPY USD THB CNY
XE: AUD CAD CHF EUR GBP HKD JPY USD THB CNY
OANDA: AUD CAD CHF EUR GBP HKD JPY USD THB CNY
fxtop.com: AUD CAD CHF EUR GBP HKD JPY USD THB CNY

記号の符号位置[編集]

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+20AD - ₭
₭
キープ記号

脚注[編集]

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  1. ^ http://www.atsnotes.com/catalog/banknotes/laos.html
  2. ^ http://www.atsnotes.com/catalog/banknotes/laos.html