キ50 (航空機)

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キ50は、大日本帝国陸軍が計画した重爆撃機。実機の製作には至っていない。

概要[編集]

1937年昭和12年)、陸軍は中島飛行機のキ49(のちの一〇〇式重爆撃機)と並ぶ新重爆撃機として、三菱重工業に対してキ50の試作を命じた。しかし、当時の三菱は九七式重爆撃機の改良作業に注力しており、キ50の設計にまで手が回らないということもあって、設計審査に至ったところで計画は中止されている。

これとは別に、九二式重爆撃機の後継機としてドイツのユンカース社からの購入が検討されていたJu 90にも、「キ50」(もしくはキ90)の計画番号が与えられていた。1938年(昭和13年)2月から9月にかけて行われたこちらの交渉も三菱が担当していたが、ユンカース社側の拒否を受けて計画は頓挫している。

また、試作のみに終わった一〇〇式重爆撃機の空中給油機型も「キ50」と呼ばれている。

参考文献[編集]

  • 歴史群像編集部編 『決定版 日本の陸軍機』 学研パブリッシング2011年、50頁。ISBN 978-4-05-606220-5。
  • 秋本実 『巨人機物語 知られざる日本の空中要塞』 光人社2002年、220 - 222頁。ISBN 978-4-7698-2359-9。
  • 野沢正 『日本航空機総集 中島篇』 出版協同社、1963年、120頁。全国書誌番号:83032194