クシロキング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
検索に移動
クシロキング
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 1982年5月18日[1]
死没 1996年12月
ダイアトム[1]
テスコカザン[1]
母の父 テスコボーイ[1]
生国 日本の旗 日本北海道浦河町[1]
生産 上山牧場[1]
馬主 安部昭[1]
調教師 中野隆良[1]美浦
競走成績
生涯成績 25戦7勝[1]
獲得賞金 2億4740万6400円[1]
 
勝ち鞍
GI 天皇賞(春) 1986年
GII 中山記念 1986年
GIII 金杯(東) 1986年
テンプレートを表示

クシロキング(欧字名:Kushiro King1982年5月18日 - 1996年12月)は日本競走馬種牡馬[1]。主な勝鞍に天皇賞(春)中山記念日刊スポーツ賞金杯がある。

戦績[編集]

3歳~4歳[編集]

1984年9月函館競馬場でデビュー。惜敗を繰り返したが、4戦目で初勝利を挙げた。その後、オープン特別のひいらぎ賞で2着になり、3歳時は5戦1勝で終わった。

年が明けて4歳になったクシロキングは自己条件を勝ち上がって、クラシック路線を歩むも皐月賞は13着に終わり、日本ダービーは骨折のため出走できなかった。半年の休養を経て、復帰戦で2着と好走したクシロキングは900万条件を連勝して、4歳シーズンを終えた。

ちなみに3~4歳時は安田富男がクシロキングの主戦騎手を務めている。

5歳春[編集]

5歳になってからの初戦は中山での金杯で、このレースから鞍上は岡部幸雄に替わった。このレースでは53キロの軽ハンデを生かして差し切り勝ちを収め、重賞初制覇となった。

続く目黒記念は3着だったが、中山記念ではトウショウペガサスにクビ差で競り勝ち、春の天皇賞へ向かう事になった。

天皇賞[編集]

この年の春の天皇賞は前年の2冠馬ミホシンザンが骨折で離脱したため、主役不在という前評判だった。クシロキングは当初、安田記念もしくは京阪杯(当時、京阪杯は2000mの中距離戦で5月に行われていた)から宝塚記念に向かう予定であったが、ミホシンザンが出ないため、急遽、天皇賞出走を決意した。

クシロキングはスダホークサクラユタカオーに次いで3番人気だったが、単勝は11.倍だった。人気がさほど上がらなかったのは、これまでの実績から距離不安が指摘されていたためである。

しかしレースでは、クシロキングは1周目のスタンド前ではスタミナを温存しながら後方13番手を追走、2周目の3コーナーの上り坂から動き、4コーナーで3番手まで進出したのち、最後の直線で抜け出して優勝した。

マイル(1600m)の競馬を2回走る競馬をさせればいい」と後半勝負に徹して、3コーナーから一気にまくってみせた岡部の常識外れともいえる騎乗は、京都競馬場における「ゆっくり上り、ゆっくり下る」という坂のセオリーの逆をいくものであり、岡部自身「もう一度同じ騎乗をしろといわれても無理」と振り返ったほどの絶妙の騎乗だった。のちに岡部は「騎手冥利に尽きる、自分だけが腹の中で笑えるような、そんなレースだった」と述懐している。

5歳秋~6歳[編集]

天皇賞優勝後、クシロキングは距離が2200mになるという事もあり、宝塚記念では1番人気になったが、全くいいところなく7着と敗れた。秋は天皇賞(秋)、ジャパンカップ有馬記念のGIレース3戦に出走したが、天皇賞(秋)は14着、ジャパンカップは8着、有馬記念は10着と大敗が続いた。

6歳になると、クシロキングは復調し、アメリカジョッキークラブカップは3着、連覇を狙った中山記念で2着、大阪杯でも2着と好走が続いたが、連覇を狙った天皇賞(春)では6位入線で繰り上がりの5着(2位で入線したニシノライデンが進路妨害で失格したため)に終わり、連覇はならなかった。

宝塚記念で8着、そして有馬記念でメジロデュレンの9着に敗れたのを最後に引退。1988年1月24日、中山競馬場引退式が行われた。

クシロキングは同世代であったスダホークとは同一レースでの対決も多かったが、4勝5敗とスダホークに負け越している。

引退後[編集]

引退後は、馬主の個人所有という形式で、三石町の大塚牧場で種牡馬入りするが、種付け頭数が集まらなかった上、数少ない産駒も中央競馬で勝ち鞍を挙げた馬が一頭もいないという結果に終わった。 繁殖にあがった馬も確認できるのがモリノローズ一頭で、その血統は絶えた。

1995年には種牡馬からも引退した。同年5月に乗馬として山梨県の風林ファームに移ったが、1996年12月に放牧中の事故で脚を骨折し、安楽死の処置がとられた。風林ファームは同馬の死後、程なく閉鎖している。

競走成績[編集]

以下の内容は、netkeiba.com[2]及びJBISサーチ[3]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム 着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬)
1984.09.01 函館 3歳新馬 芝1200m(良) 13 6 8 004.20(2人) 04着 1:11.9 0安田富男 53 バンブーアステア
0000.09.22 函館 3歳新馬 芝1200m(良) 11 7 9 003.40(1人) 02着 1:11.9 0安田富男 53 イブキマスター
0000.11.18 東京 3歳未勝利 芝1600m(稍) 11 7 8 002.30(1人) 03着 1:39.2 0安田富男 54 ヘイアンスイート
0000.12.08 中山 3歳未勝利 芝2000m(良) 22 8 20 005.60(2人) 01着 2:03.8 0安田富男 54 (モンテジャパン)
0000.12.22 中山 ひいらぎ賞 OP 芝2000m(稍) 8 7 7 004.30(2人) 02着 2:04.7 0安田富男 53 ブラックスキー
1985.01.06 中山 若竹賞 4下 芝2000m(良) 16 1 2 002.70(1人) 01着 2:03.3 0安田富男 55 (ドウカンテスコ)
0000.03.24 中山 スプリングS GII 芝1800m(稍) 11 2 2 025.40(6人) 07着 1:50.8 0安田富男 56 ミホシンザン
0000.04.14 中山 皐月賞 GI 芝2000m(稍) 22 8 21 041.9(10人) 13着 2:03.6 0安田富男 57 ミホシンザン
0000.10.26 東京 赤富士賞 9下 芝2000m(良) 12 4 4 013.10(6人) 02着 2:00.4 0安田富男 55 アクティブダイナ
0000.12.01 中山 4歳以上900万下 芝2000m(良) 10 1 1 001.70(1人) 01着 2:01.2 0安田富男 55 (レインボーハード)
0000.12.15 中山 冬至特別 9下 芝2000m(良) 17 2 3 001.90(1人) 01着 2:01.2 0安田富男 56 (フェニックスダイナ)
1986.01.05 中山 金杯(東) GIII 芝2000m(良) 13 6 9 002.50(1人) 01着 2:01.6 -0.3 0岡部幸雄 53 (アサカサイレント)
0000.02.16 東京 目黒記念 GII 芝2500m(良) 14 5 7 004.00(2人) 03着 2:32.3 -0.2 0岡部幸雄 56 ビンゴチムール
0000.03.09 中山 中山記念 GII 芝1800m(良) 8 8 8 002.80(1人) 01着 1:48.0 -0.0 0岡部幸雄 56 (トウショウペガサス)
0000.04.29 京都 天皇賞(春) GI 芝3200m(重) 16 2 3 011.00(3人) 01着 3:25.4 -0.1 0岡部幸雄 58 (メジロトーマス)
0000.06.01 阪神 宝塚記念 GI 芝2200m(良) 17 6 11 002.20(1人) 07着 2:15.0 -0.6 0岡部幸雄 56 パーシャンボーイ
0000.10.26 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(良) 16 4 7 012.00(4人) 14着 2:00.2 -1.9 0岡部幸雄 58 サクラユタカオー
0000.11.23 東京 ジャパンC GI 芝2400m(良) 14 3 4 026.9(12人) 08着 2:25.9 -0.9 0岡部幸雄 57 ジュピターアイランド
0000.12.21 中山 有馬記念 GI 芝2500m(稍) 12 8 12 007.90(5人) 10着 2:34.6 -0.6 0岡部幸雄 57 ダイナガリバー
1987.01.25 中山 AJCC GII 芝2200m(良) 6 1 1 004.90(3人) 03着 2:15.6 -0.2 0岡部幸雄 58 ミホシンザン
0000.03.15 中山 中山記念 GII 芝1800m(稍) 8 8 8 002.60(1人) 02着 1:49.8 -0.2 0岡部幸雄 58 スズパレード
0000.04.05 阪神 サンケイ大阪杯 GII 芝2000m(良) 11 3 3 001.40(1人) 02着 2:01.2 -0.2 0河内洋 59 ニシノライデン
0000.04.29 京都 天皇賞(春) GI 芝3200m(良) 10 8 10 013.40(5人) 05着 3:20.9 -0.5 0河内洋 58 ミホシンザン
0000.06.14 阪神 宝塚記念 GI 芝2200m(良) 13 6 9 011.40(6人) 08着 2:13.8 -1.5 0河内洋 57 スズパレード
0000.12.27 中山 有馬記念 GI 芝2500m(良) 16 3 6 052.4(15人) 09着 2:34.7 -0.8 0柴田善臣 56 メジロデュレン

血統表[編集]

クシロキング血統プリンスビオ系(プリンスローズ系) / Fairway4×5=9.38% (血統表の出典)

*ダイアトム
Diatome
1962 黒鹿毛
父の父
Sicambre
1948 黒鹿毛
Prince Bio Prince Rose
Biologie
Sif Rialto
Suavita
父の母
Dictaway
1952 黒鹿毛
Honeyway Fairway
Honey Buzzard
Nymphe Dicte *ダイオライト
Nanaia

テスコカザン
1977 鹿毛
*テスコボーイ
Tesco Boy
1963 黒鹿毛
Princely Gift Nasrullah
Blue Gem
Suncourt Hyperion
Inquisition
母の母
ハナカンザシ
1969 栗毛
*ソロナウェー
Solonaway
Solferino
Anyway
*エスタブリツシユメント
Establishment
Worden
*ストーミーセツシヨン F-No.1-w


母の弟にマサヒコボーイ(京都記念(春)、日経新春杯)、曾祖母エスタブリツシユメントの産駒にロングホーク(阪神大賞典、日経新春杯、大阪杯朝日チャレンジカップスプリングステークス、天皇賞〈春〉2着)がいる。さらに4代母ストーミーセツシヨンの孫にはインターグロリア桜花賞エリザベス女王杯阪神牝馬特別マイラーズカップ京都牝馬特別2回、有馬記念2着)がいる。

脚注[編集]

注釈[編集]

[脚注の使い方]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n クシロキング|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2021年4月28日閲覧。
  2. ^ クシロキングの競走成績”. netkeiba.com. 2021年4月28日閲覧。
  3. ^ 競走成績:全競走成績|クシロキング”. JBISサーチ. 2021年4月28日閲覧。