クラレッサ・シールズ

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クラレッサ・シールズ Boxing pictogram.svg
Claressa Shields - PopTech 2012.jpg
個人情報
フルネーム クラレッサ・シールズ
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生誕 (1995-03-17) 1995年3月17日(25歳)[1]
ミシガン州フリント
身長 178 cm (5 ft 10 in)[1]
スポーツ
競技

女子 ボクシング

階級 ミドル級
 
獲得メダル
オリンピック
2012 ロンドン ミドル級
2016 リオ ミドル級
世界選手権
2014 済州 ミドル級
2016 アスタナ ミドル級
クラレッサ・シールズ
基本情報
本名 クラレッサ・マリア・シールズ
通称 T-Rex
階級 スーパーミドル級 - スーパーウェルター級
身長 173cm
リーチ 173cm
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
誕生日 (1995-03-17) 1995年3月17日(25歳)
出身地 ミシガン州フリント
プロボクシング戦績
総試合数 10
勝ち 10
KO勝ち 2
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クラレッサ・マリア・シールズ(Claressa Maria Shieldss、1995年3月17日[1] - )は、アメリカ合衆国のプロボクサー、元アマチュアボクサーである。現WBC・WBO女子世界スーパーウェルター級王者。現WBA・IBF・WBC・WBO女子世界ミドル級王者。世界ミドル級4団体統一王者。元WBCIBF女子世界スーパーミドル級王者。世界3階級制覇王者。2012年ロンドンオリンピック2016年リオオリンピック2大会連続ミドル級金メダリスト。ボクシングのオリンピック2連覇は男女通じてアメリカ人史上初。

経歴[編集]

ミシガン州フリントで生まれ育つ[2][3]。地下ボクシングの選手だった父親からボクシングを教わる[3][4]。 父親はシールズが2歳の時に刑務所に収監され9歳の時に出所した。出所後、父親から聞かされたレイラ・アリの話に刺激され、中学生の時に本格的にボクシングを始めた。

アマチュア時代[編集]

2012年5月、ロンドンオリンピック予選を兼ねた2012年世界選手権にミドル級(75kg)で出場し、2回戦でサバンナ・マーシャルに敗れるもベスト8に入りオリンピック出場権獲得[5][6]

2012年8月、初めてオリンピックで女子ボクシングが採用されたロンドンオリンピックにミドル級(75kg)で出場し、決勝でロシアナデザ・トロポワ英語版を19–12で破り金メダルを獲得[7][8]。オリンピックで金メダルを獲得した史上初めてのアメリカ人女子ボクサーとなった。

2016年8月、リオデジャネイロオリンピックにミドル級(75kg)で出場して金メダルを獲得[9]

アマチュアボクシングの戦績は77勝(19KO)1敗。

プロ時代[編集]

2016年11月19日、プロデビュー戦をT-モバイル・アリーナで行われたアンドレ・ウォードVSセルゲイ・コバレフ第一戦の前座でフランチャン・クルーと対戦して4回判定勝利を収めた[10][11]

2017年3月10日、ジルビア・スサバドスと6回戦で対戦、4回TKO勝利を収めた。ショウタイムのShoBox: The New Generationシリーズで放送され、シールズはプレミアケーブルチャンネルのメインイベントとして放送された初めての女子ボクサーになった[12]

2017年6月12日、ドミトリー・サリタのサリタ・プロモーションズと契約[12]

2017年8月4日、WBC女子世界スーパーミドル級王者ニッキ・アドラーと空位のIBF女子世界スーパーミドル級王座決定戦で対戦し、レフェリーストップで5回TKO勝利を収め、WBCとIBF世界王座の獲得に成功。プロ4戦目で世界王座を獲得する快挙を達成した。

2018年1月12日、トリー・ネルソンと対戦し、10回判定勝利を収め、WBC並びにIBF女子世界スーパーミドル級王座の初防衛に成功した[13]

2018年6月22日、空位のWBA・IBF女子世界ミドル級王座決定戦で1階級下のWBA・WBO女子世界スーパーウェルター級王者ハンナ・ガブリエルと対戦し、1回に右アッパーでダウンを喫するも、10回判定勝利を収めWBA・IBF王座獲得に成功。プロ6戦目で2階級制覇を達成した。試合後リングに上ってきたクリスティーナ・ハマーと乱闘寸前の激しい言い争いを繰り広げた[14]

2019年4月13日、WBO女子世界ミドル級王者クリスティーナ・ハマーとWBC女子世界ミドル級ダイヤモンド王座決定戦で対戦し、10回判定勝ちを収めWBO王座を獲得すると同時に4団体統一に成功した[15]Showtimeが放送したこの試合は平均視聴者数33万9千人が視聴した[16]

2019年10月5日、イヴァナ・ハバジンと対戦を予定していたが、前日の計量会場でシールズの兄弟であるアーティス・マックがハバジンのトレーナーのジェームス・アリ・バシール(68歳)と言い争いの末に、殴ってバシールを失神させ、顔面を複数箇所骨折する重症を負わせたために試合がキャンセルされた。マックは会場から徒歩で逃げ去るも、会場近くですぐに逮捕され、暴行罪で起訴された[17][18][19][20]。2020年3月にマックは司法取引に応じて罪を認め、未決勾留期間158日が差し引かれたものの懲役1年の判決が下された[21]

2020年1月10日、空位のWBC・WBO女子世界スーパーウェルター級王座決定戦でイヴァナ・ハバジンと対戦し、10回判定勝ちを収めWBC・WBO王座を獲得すると同時に、プロ10戦目での世界3階級制覇に成功した[22]

2020年12月1日、総合格闘技団体のProfessional Fighters Leagueと契約し、2021年に総合格闘技デビューを果たすことを発表した。ボクシングは今後も継続し、ボクシングと総合格闘技、2つのスポーツで史上最高を目指すと宣言した[23]

人物・エピソード[編集]

  • 男子ボクサーを普段からスパーリングで打ち負かしていのでほとんどの男子ボクサーに勝てると自負しており、ゲンナジー・ゴロフキンなら互角の勝負ができ、キース・サーマンなら間違いなく勝てると話している[24]ジェイク・ポールもボコボコにして勝てると語っている[25]
  • アマチュアボクシングからプロボクシングへ転向するきっかけになったジョーダン・メッツル博士の言葉『少し怖くなるくらいの目標が必要』を引用して、総合格闘技UFCとUFC王者アマンダ・ヌネスへの挑戦を真剣に考えていると述べ、その後も、「来年(2020年)の9月にデビューするわ。レスリングのトレーニングは始めていて、来月からブラジリアン柔術と蹴りのトレーニングを始めるの。来年の9月に準備出来るわ!」「(総合格闘技では)女性がより尊敬を得て、よりお金を稼いでいるわ」と述べるなど、完全転向は否定しているものの総合格闘技挑戦を頻繁に口にしている[26][27]。2019年12月14日にヌネスが試合を行ったUFCの大会を会場で観戦。その大会の試合後記者会見でヌネスは「私と対戦したいのなら、私の世界に来てください」「私は総合格闘家です。彼女は私と会いたいですか?私は彼女をレスリングでボコボコに叩きのめして柔術の関節技で終わらせます。彼女の気持ちが知りたいです」「彼女をボクサーとして尊敬していますが、私は総合格闘家です。ボクシングでは戦いたくありません。私は総合格闘技が好きです。私は今日やったことが好きなんです。もし彼女が5ラウンド対処できるなら、私に会いに来てください」と豪語した[28]
  • 総合格闘技をやろうと思ったきっかけは、柔道オリンピック2大会連続金メダリストのケイラ・ハリソンProfessional Fighters Leagueで優勝賞金100万ドル(1億1千万円)を獲得したのを知ったからで、ボクシングで自分より実績が無い男子ボクサーが自分よりもファイトマネーを稼いでいたり、自身のファイトマネーが安定しないのは、ボクシングに性差別があるからだと不満を語っている[29]

獲得タイトル[編集]

  • WBC女子世界スーパーミドル級王座
  • IBF女子世界スーパーミドル級王座
  • WBA女子世界ミドル級王座
  • IBF女子世界ミドル級王座
  • WBC女子世界ミドル級王座
  • WBO女子世界ミドル級王座
  • WBC女子世界ミドル級ダイヤモンド王座
  • WBC女子世界スーパーウェルター級王座
  • WBO女子世界スーパーウェルター級王座

主な表彰[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c Boxer Claressa Shields could be Olympic teen star.” (英語). Associated Press (2012年2月17日). 2012年5月11日閲覧。
  2. ^ O'Riordan, Ian (2012年5月5日). “Women's boxing - in a New Yorker state of mind.” (英語). IrishTimes.com. 2012年5月11日閲覧。
  3. ^ a b Claressa Shields determined to make London Olympics.” (英語). USA Today (2012年5月7日). 2012年5月11日閲覧。
  4. ^ Parish, Christopher (2012年5月7日). “A fighting chance.” (英語). ESPNHS.com. 2012年5月11日閲覧。
  5. ^ Barnas, Jo-Ann (2012年5月10日). “Flint boxer Claressa Shields takes next step toward Olympics on Friday.” (英語). Detroit Free Press. 2012年5月11日閲覧。
  6. ^ 7.AIBA World Women's Championships - Qinhuangdao, China - May 11-19 2012”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2017年2月2日閲覧。
  7. ^ Olympics boxing: Claressa Shields takes middleweight gold for USA” (英語). bbc.co.uk. 2012年9月8日閲覧。
  8. ^ 30.Olympic Games - London, Great Britain - July 28 - August 12 2012”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2017年2月2日閲覧。
  9. ^ 31.Olympic GamesRiocentro Pavilion 6, Rio de Janiero, BrazilAugust 6-21, 2016”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2017年2月2日閲覧。
  10. ^ Ward dropped, wins 114-113 decision on all cards Fightnews.com 2016年11月20日
  11. ^ ウォードが戴冠、コバレフに僅差 L・ヘビー級戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年11月20日
  12. ^ a b Gold medalist Claressa Shields signs with Salita Promotions”. ESPN (2016年6月12日). 2017年6月17日閲覧。
  13. ^ “[https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201801150004-spnavi 女子ボクシング界の未来背負うシールズ 強敵との対戦でブレークとなるか?]”. 杉浦大介 (2018年1月16日). 2018年6月25日閲覧。
  14. ^ Claressa Shields recovers to beat Hanna Gabriels, confronts Christina Hammer”. ESPN.com (2018年6月23日). 2018年6月25日閲覧。
  15. ^ Claressa Shields dominates Christina Hammer to become undisputed women's middleweight champion”. CBS Sports (2019年4月14日). 2019年7月29日閲覧。
  16. ^ Shields-Hammer Fight Peaked At 369,000 Viewers On Showtime”. Boxing Scene.com (2019年4月16日). 2019年7月29日閲覧。
  17. ^ Habazin's Trainer Assaulted, Claressa Shields Fight Canceled”. Boxing Scene.com (2019年10月4日). 2019年11月14日閲覧。
  18. ^ Shields vs. Habazin: Felony Assault Charge Issued Over Attack”. Boxing Scene.com (2019年10月16日). 2019年11月14日閲覧。
  19. ^ Claressa Shields-Ivana Habazin title fight called off after trainer James Ali Bashir attacked during weigh-in”. ESPN.com (2019年10月5日). 2019年11月14日閲覧。
  20. ^ Artis J. Mack, brother of Claressa Shields, charged in assault on Ivana Habazin's trainer”. ESPN.com (2019年10月17日). 2019年11月14日閲覧。
  21. ^ Claressa Shields' Brother Sentenced To 1 Year in Jail in Bashir Assault Case”. Boxing Scene.com (2020年3月14日). 2020年3月18日閲覧。
  22. ^ Claressa Shields beats Ivana Habazin for junior middleweight title”. ESPN (2020年1月10日). 2020年2月14日閲覧。
  23. ^ Claressa Shields Confirms PFL Deal: I Want Titles in Boxing & MMA at The Same Time”. Boxing Scene.com (2020年12月1日). 2020年12月6日閲覧。
  24. ^ BOXING CHAMP CLARESSA SHIELDS I CAN BEAT MEN!!!... Calls Out GGG, Keith Thurman”. TMZ Sports (2019年4月18日). 2019年8月3日閲覧。
  25. ^ Claressa Shields: I Would Beat The Sh-t Out of Jake Paul!”. Boxing Scene.com (2020年12月6日). 2021年1月28日閲覧。
  26. ^ Boxing champion Claressa Shields seriously considering UFC run, Amanda Nunes fight”. MMA mania (2019年7月30日). 2019年11月14日閲覧。
  27. ^ Claressa Shields plans September 2020 MMA debut: ‘The women get more respect’”. Bloody Elbow (2019年10月29日). 2019年11月14日閲覧。
  28. ^ Amanda Nunes Warns Shields: “I’m Gonna Wrestle the S**t Out of You””. MMA News (2019年12月15日). 2020年6月28日閲覧。
  29. ^ Claressa Shields Feels Boxing is Sexist, Influenced Move To Explore MMA”. Boxing Scene.com (2020年12月3日). 2020年12月6日閲覧。

関連項目[編集]