グッド・モーニング・グッド・モーニング

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グッド・モーニング・グッド・モーニング
ビートルズ楽曲
収録アルバム サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
リリース 1967年6月1日
録音 アビー・ロード・スタジオ
1967年2月8日、16日、3月13日、28日、29日
ジャンル ロック[1]
ハードロック[2]
時間 2分42秒
レーベル パーロフォンキャピトルEMI
作詞者 レノン=マッカートニー
プロデュース ジョージ・マーティン

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 収録曲
A面
  1. サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
  2. ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ
  3. ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ
  4. ゲッティング・ベター
  5. フィクシング・ア・ホール
  6. シーズ・リーヴィング・ホーム
  7. ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト
B面
  1. ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー
  2. ホエン・アイム・シックスティー・フォー
  3. ラヴリー・リタ
  4. グッド・モーニング・グッド・モーニング
  5. サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド (リプライズ)
  6. ア・デイ・イン・ザ・ライフ
  7. サージェント・ペパー・インナー・グルーヴ

グッド・モーニング・グッド・モーニング」(Good Morning,Good Morning)は、ビートルズの楽曲である。

解説[編集]

本作は1967年に発表されたイギリス盤公式オリジナル・アルバムサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に収録されている曲。名義はレノン=マッカートニーとなっているが、ジョン・レノンの作品で[3]リード・ボーカルもジョン自身がとっている。ハーモニーは、ポール・マッカートニージョージ・ハリスン。ジョンの楽曲に特有の、言葉のリズムに合わせた変拍子(3拍子・4拍子・5拍子)が使用されている[4]

この曲は、ケロッグコーンフレークCMに触発されて作った[3]この曲は、ジョンが当時置かれていた生活への皮肉を歌っている[注釈 1][5]。歌詞に「It's time for tea and Meet the Wife」というフレーズがあるが、これは当時放送していたBBCの同名のシットコムのことを指している[6][7]。しかし、ジョン自身は「何の意味もない曲。聴く必要もない。ゴミだよ」と語っており、相当気に入っていないらしい。1967年頃、最も創作意欲が落ちていた事を後年になって告白している。

レコーディング[編集]

この曲のベーシスト・トラックは、1967年2月8日に録音され、2月16日ボーカルベースが、3月13日ブラス・セクション3月28日バッキング・ボーカルギターソロが、3月29日に動物の鳴き声がオーバー・ダビングされた[8][9][10]。この曲のギターソロは、ポール・マッカートニーフェンダー・エスクワイヤーで演奏している[8]。ジョンの要望により、ジョージ・マーティンリミッターコンプレッサーを導入してブラスの音を加工した[6]

ジョンは、レコーディング・エンジニアジェフ・エメリックに対し、食物連鎖と弱肉強食を連想させる動物(主に家畜)の鳴き声を追加するように依頼した[6][9]。ちなみにニワトリの声は次の曲「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド (リプライズ)」のオープニングに合わせてギターのような音にしている[11]。このジョンの要望は、ビーチ・ボーイズのアルバム『ペット・サウンズ』に収録の「キャロライン・ノー」のコーダに触発されたもの[12]。動物の鳴き声は、曲のエンディング部分に収録されていて、雄鳥の鳴き声からはじまり、小鳥、猫、犬、牛、馬、羊、ライオン、象の順番になっている。ちなみに、1996年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』には、このSEがダビングされる前のものが収録された。

音楽評論家のマーク・ルイーソン英語版著の『The Complete Beatles Recording Sessions』によれば、16分音符のバスドラムのフィルは、2つのバスドラムで演奏されている[13]

2006年に発売されたリミックス・アルバム『ラヴ』に収録されている「ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト / アイ・ウォント・ユー / ヘルター・スケルター」に、本作の馬の鳴き声が使用されている[14]

ミックス[編集]

モノラル・ミックスとステレオ・ミックスとで、フェードアウト部分で聞こえる動物の効果音の長さが異なっており、ステレオ・バージョンの方がモノラル・ミックスより少し長くなっている。2017年に発表されたステレオ・ミックスは、モノラル・ミックスを基にリミックスが行なわれているため、従来のモノラル・ミックスと同じ長さとなっている。

プレイヤー[編集]

クレジットはイアン・マクドナルド英語版によるもの[15]

ビートルズ

外部ミュージシャン

スタッフ

カバー・バージョン[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 彼は、ロンドンのウェイブリッジという郊外住宅街に住んでいて、独身であったポールの家へよく行っていた。
  2. ^ ダブルトラック処理が施されている。

出典[編集]

  1. ^ Unterberger, Richie (2009年). “Good Morning, Good Morning”. AllMusic. 2013年10月27日閲覧。
  2. ^ Elizabeth Thomson and David Gutman, "The Lennon companion: twenty-five years of comment", 0-306-81270-3, p.119.
  3. ^ a b Sheff, David (2000). All We Are Saying: The Last Major Interview with John Lennon and Yoko Ono. New York: St. Martin's Press. p. 183. ISBN 0-312-25464-4. 
  4. ^ ジョージ・マーティン『メイキング・オブ・サージェント・ペパー』 pp.113-114
  5. ^ ジョージ・マーティン『メイキング・オブ・サージェント・ペパー』 p.110,111,113
  6. ^ a b c Miles, Barry (1997). Paul McCartney: Many Years From Now. New York: Henry Holt & Company. p. 320-321. ISBN 0-8050-5249-6. 
  7. ^ ジョン・ロバートソン 『ビートルズ全曲解説』 丸山京子訳、シンコーミュージック、1994年、p.107
  8. ^ a b Lewisohn, Mark (1988). The Beatles Recording Sessions. New York: Harmony Books. p. 95, 97, 105-106. ISBN 0-517-57066-1. 
  9. ^ a b Emerick, Geoff; Massey, Howard (2006). Here, There and Everywhere: My Life Recording the Music of the Beatles. New York: Penguin Books. p. 176-179. ISBN 1-59240-179-1. 
  10. ^ Dowlding, William J. (1989). Beatlesongs. New York: Fireside Books. p. 178. ISBN 0-671-68229-6. 
  11. ^ ジョージ・マーティン『メイキング・オブ・サージェント・ペパー』 水木まり訳、キネマ旬報社、1996年、pp.115-116
  12. ^ Womack, Kenneth (2014). The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four. ABC-CLIO. p. 333. ISBN 978-0-313-39172-9. https://books.google.com/books?id=xWRyBAAAQBAJ&pg=PA333. 
  13. ^ Lewisohn, Mark (1988). The Beatles Recording Sessions. New York: Harmony Books. ISBN 0-517-57066-1. 
  14. ^ Corliss, Richard (2006年6月30日). “The Beatles Come Together”. Time. http://content.time.com/time/arts/article/0,8599,1209658,00.html 2015年1月28日閲覧。 
  15. ^ MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (Second Revised ed.). London: Pimlico (Rand). p. 234-235. ISBN 1-84413-828-3. 
  16. ^ Various - Sgt. Pepper... With A Little Help From His Friends (CD, Album) at Discogs”. discogs.com. Discogs. 2019年4月20日閲覧。
  17. ^ Release "Mojo Presents: Sgt. Pepper... With a Little Help From His Friends" by Various Artists - MusicBrainz”. musicbrainz.org. 2019年4月20日閲覧。