グッバイ・クリストファー・ロビン

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グッバイ・クリストファー・ロビン
Goodbye Christopher Robin
監督 サイモン・カーティス
脚本 フランク・コットレル=ボイス英語版
サイモン・ヴォーン
製作 スティーヴ・クリスチャン
ダミアン・ジョーンズ英語版
製作総指揮 サイモン・カーティス
サイモン・ヴォーン
出演者 ドーナル・グリーソン
マーゴット・ロビー
ケリー・マクドナルド
ウィル・ティルストン
音楽 カーター・バーウェル
撮影 ベン・スミサード
編集 ヴィクトリア・ボイデル
製作会社 DJフィルムズ
ギャスワークス・メディア
配給 イギリスの旗 20世紀フォックス
公開 イギリスの旗 2017年9月29日
上映時間 107分[1]
製作国 イギリスの旗 イギリス
言語 英語
興行収入 世界の旗 $7,254,832[2]
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グッバイ・クリストファー・ロビン』(原題:Goodbye Christopher Robin)は2017年イギリス伝記映画。監督はサイモン・カーティス、出演はドーナル・グリーソンマーゴット・ロビーなど。児童小説『くまのプーさん』の誕生秘話を、原作者A・A・ミルンとその息子クリストファー・ロビン英語版の交流を通して描いている[3]

本作は日本国内で劇場公開されなかったが、2018年10月3日にDVDが発売された[4]

ストーリー[編集]

1941年、ミルン夫妻の元に悲痛な内容の電報が届いた。その詳細が明かされる前に、物語は過去へと遡る。

1916年、徴兵されたミルンはソンムの戦いに従軍していた。ソンムでは両軍合わせて100万人以上が戦死したが、ミルンは何とか生きて帰還することができた。帰国したミルンは妻のダフネと生活を立て直そうとしたが、空爆の音が聞こえるたびに、戦場での経験がフラッシュバックしてミルンを苦しめるのだった。そんな中、ダフネが妊娠したことが判明する。ダフネは女の子を望んでいたが、生まれてきたのは男の子であった。2人は息子にクリストファー・ロビンと名付け、子守としてオリーヴを雇った。クリストファーはオリーヴのことをヌーと呼んで懐くのだった。

ミルンは文筆業に復帰しようとしていたが、反戦を訴える論考を思うように書き進めることができずに苦悩していた。気分転換もかねて、ミルンは田舎町に引っ越すことにしたが、それに不満を抱いたダフネはロンドンの実家に帰ってしまった。ヌーが子守以外の仕事をしている間、ミルンがクリストファーの面倒を見ることになった。ミルンはそれを億劫に思っていたが、息子と森で散歩しているうちに、児童向け小説のアイデアを思いつくという僥倖を得た。

ミルンはイラストレーターの知人アーネストと一緒に小説の執筆に取りかかった。そうして完成したのが『クマのプーさん』である。その後、ミルンはダフネと仲直りすることができた。『クマのプーさん』はミルンが想定していた以上の人気を博し、ミルン家の家計は一気に潤った。しかし、この成功が原因で親子関係が悪化することになった。自分が小説の中に登場していると知ったクリストファーが不快感を募らせていたのである。恋人ができたヌーは子守役を辞すことになったが、その際、ミルンとダフネに「クリストファーのことを考えてあげていますか」と苦言を呈した。反省したミルンはプーさんシリーズの打ち切りを決めたが、時すでに遅かった。

寄宿学校に入学したクリストファーはいじめの対象となり、『クマのプーさん』の存在をますます疎ましく思うようになる。 第二次世界大戦が始まり、クリストファーは徴兵検査に落ちるが、どうしても従軍したい彼は自分のおかげで人気作家になれたのだから願いを叶えてくれと父親に頼む。 従軍を前にクリストファーはこれまで抱えていた不満を父親に激しくぶつける。

1941年、ミルン夫妻の元にクリストファーが戦場で行方不明で死亡と推測されるとの電報が届き、ミルン夫妻は絶望のどん底に突き落とされる。 ところが、しばらくしてクリストファーが無傷でミルン家に戻ってくる。 戦場で『クマのプーさん』が世界中の人々にいかに愛されているかを知ったクリストファーは父親と和解する。

その後、クリストファーは結婚し、小さな書店を営むようになるが、『クマのプーさん』の莫大な印税は一切受け取らなかった。

キャスト[編集]

製作[編集]

本作の企画が立ち上がったのは2010年のことであった[5][6]2016年4月、ドーナル・グリーソンが本作の出演交渉に臨んでいると報じられた[7]。6月14日、グリーソンとマーゴット・ロビーの起用が決まったとの報道があった[8]。24日、ケリー・マクドナルドがキャスト入りした[9]。9月、本作の主要撮影が始まった[10]

評価[編集]

本作は批評家から好意的に評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには158件のレビューがあり、批評家支持率は64%、平均点は10点満点で6.3点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『グッバイ・クリストファー・ロビン』は戦時中の緊張感と子供のような純真さを両立させようと苦心しているが、児童小説の古典を生み出した人間が抱えた闇に対して価値ある洞察をなしている。」となっている[11]。また、Metacriticには25件のレビューがあり、加重平均値は54/100となっている[12]

関連映画[編集]

出典[編集]