グラハム粉

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グラハム粉(グラハムこ、英語: Graham flour)は、粗挽きした小麦粉の一種。その名は菜食禁酒主義の牧師シルベスター・グラハム (Sylvester Grahamにちなむ。全粒粉とは全粒穀物から作られるという点で似ているが、グラハム粉の方がより粗く挽かれており、製粉中にふるいにかけられない[1]:9。 1913年になされた報告によると、グラハム粉から作られたパンのたんぱく質含有量は12.1%で、白小麦粉よりほんのわずかに少なく、全粒粉とは本質的に同じであった[2]

入手方法[編集]

グラハム粉は健康食品の店、グロサリーストアのいくつか、パン屋へ供給するお店、専門店および高級食品店で入手できる。また、製造している製粉所から直接手に入れることもできる。

この代用品としては無漂白小麦粉とウィートミドリングを混ぜたものがある。これは1906年の純正食品薬品法 (Pure Food and Drug Actアメリカ食品医薬品局 Food and Drug Administration ; FDA)の成立前後の一般的な代用品であったが、FDAは徐々に規格を制定し模倣品を市場から排除した[1]:13

歴史[編集]

グラハム粉の名前は早くから食生活改革を提唱したシルベスター・グラハム(Sylvester Graham, 1794–1851)にちなむ[3]。 グラハムは白パン用の小麦粉を作るときに胚芽やぬかなどの栄養素を捨てることを嫌い、小麦粉の製粉とパンを焼くのに穀物の全てを使うことが産業革命によりもたらされた食事の変化で起きた仲間のアメリカ人の健康不良の救済策になると考えていた[1]:7-8

関連項目[編集]

  • グラハムクラッカー英語版 - シルベスター・グラハムに感化されたグラハミズムの人々によって健康に良いと作られたクラッカー。他に、グラハムパンも作られた。

脚注[編集]

  1. ^ a b c Le Clerc, Joseph Arthur; Jacobs, Benjamin R. (April 12, 1913). “Graham Flour: A Study of the Physical and Chemical Differences Between Graham Flour and Imitation Graham Flours”. USDA Bureau of Chemistry Bulletin (Government Printing Office) (164). https://books.google.com/books?id=6TQjAQAAIAAJ&pg=RA5-PA1. 
  2. ^ Wihlfahrt, Julius Emil (1913) [1905]. A treatise on flour, yeast, fermentation and baking, together with recipes for bread and cakes. The Fleischmann Co.. p. 25. https://books.google.com/books?id=m-cqAAAAYAAJ&pg=PA29#v=onepage&q&f=false 2012年4月29日閲覧. "After baking, the white wheat flour not only proved the more digestible, but the protein contents were as follows: White wheat flour 12.5% protein; Graham flour 12.1%; Entire wheat flour 11.9% ." 
  3. ^ Iacobbo, Karen; Iacobbo, Michael (2004). Vegetarian America : a history. Westport, CT: Praeger. pp. 21, 29. ISBN 978-0275975197.