グリーンタフ

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グリーンタフ(緑色凝灰岩)
堆積岩
日本の黒鉱ベルトの分布.PNG
日本列島での分布
構成物
火山灰
プロジェクト:地球科学/Portal:地球科学

グリーンタフ[1](グリンタフ[2]: green tuff)とは、凝灰岩のうち緑色〜緑白色〜淡緑色を呈するもののこと。日本語緑色凝灰岩(りょくしょくぎょうかいがん)[3]ともいう。

概要[編集]

グリーンタフのグリーンは緑色、タフとは火山灰が固まってできる凝灰岩のことをいう[2]。造山運動による変質作用によって生成された緑色を示す変成鉱物である[2]

緑色を呈するのは、岩石に含まれる輝石角閃石などの鉱物熱水変質により緑泥石粘土鉱物の一種)に変化したためである。

代表的な石材に次のようなものがある。

  • 大谷石[2]
  • 秋田県大館市で採掘される十和田石
  • 伊豆で採掘される伊豆石(伊豆青石・伊豆若草石)

造山運動と分布[編集]

太平洋周辺などでは主に約2,600万年前から約500万年前にかけてグリンタフ造山運動と呼ばれる造山運動が起きた[2]。このグリンタフ造山運動は欧米などで一般的に知られていた造山運動とは異なる点(変動の期間や地層の厚さなど)があるためグリンタフ変動と呼ばれることもある[2]

グリーンタフは日本列島のほかアジア東部の大陸地殻の部分にもみられる[2]

グリンタフ造山運動のエネルギーは約500万年前にはほぼ尽きたとされているが、日本の秋田県新潟県などその名残とみられる活動が存在する地域もある[2]

土砂災害との関係[編集]

  • 固結の程度は地域により差異がある。固結の程度が極めて弱いものから、ガラス質のものまで産出し、前者については新潟県山形県のグリーンタフが産出する地域において多く見られる。
  • 地中のグリーンタフは、しばしば地すべりのすべり面となり、土砂災害の原因となる。

脚注[編集]

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  1. ^ 文部省土木学会編『学術用語集 土木工学編 増訂版』土木学会、1991年。ISBN 4-8106-0073-4。
  2. ^ a b c d e f g h URBAN KUBOTA NO.12 グリンタフ造山運動”. クボタ. 2018年4月12日閲覧。
  3. ^ 文部省編『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年。ISBN 4-8181-8401-2。

関連項目[編集]