グルジアワイン

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グルジアワイン(ქართული ღვინო /kʰɑrtʰuli ɣvinɔ/ カルトゥリ・グヴィノ)は、南コーカサスにあり(2015年4月まで日本国政府が使用していた外名の)「グルジア」としても知られるジョージア国で生産されるワインの総称。

ジョージア国は日本において長らく「グルジア」と呼ばれていたことから、同国で生産されるワインも「グルジアワイン」と呼ばれることが多いが、ジョージア国の主要民族であるカルトヴェリ人の多くはロシア語由来(異説あり)とされる「グルジア」の呼称を忌避しているため(ジョージアの国名を参照)、日本のワイン輸入業者間では2015年4月22日に日本国政府が呼称・表記を変更[1]するよりも以前から、ポリティカル・コレクトネスに配慮して自主的に「ジョージアワイン」と呼称する事例が見られる。

概要[編集]

ジョージア国は古代から数多の民族が交るシルクロードの中継地であり、68種類もの言語が話されることから世界文化のクロスロードとも呼ばれるコーカサス地方に位置する。ワインの原料となるブドウの醸造文化は8000年以上の歴史があり、南隣のアルメニアと並び、世界最古ともいわれるワイン生産地である[2]

首都トビリシの東側に広がるカヘティ地方は丘陵が多く、気候は乾燥しており、日当たりのよい丘陵斜面はブドウ栽培に好適である[3]19世紀ロシアの文豪アレクサンドル・プーシキンは、この地方のグルジアワインを「いくつかのブルゴーニュ=ワインに匹敵する」と評している[3]

国際連合教育科学文化機関は「Kvevri」(クヴェヴリ、土中に埋める素焼き[4])を使用した伝統的なジョージアのワイン製法を無形文化遺産に指定している[5]

脚註[編集]

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  1. ^ ジョージア 外務省(2020年6月8日閲覧)
  2. ^ Owen, James. "Earliest Known Winery Found in Armenian Cave." ナショナルジオグラフィック協会. January 10, 2011. Retrieved January 14, 2011.
  3. ^ a b 『ベラン世界地理体系8』(2011)p.218
  4. ^ 【大使館の一皿】欧州とアジア 大皿で出合う/ジョージア流 ワインで乾杯『日本経済新聞』朝刊2020年3月22日(NIKKEI The STYLE / Gourmet)
  5. ^ Georgian Winemaking Makes UNESCO Protected Heritage List RIA Novosti

参考文献[編集]

  • 『ベラン世界地理体系8 ロシア・中央アジア』柏木隆雄鈴木隆訳、朝倉書店、2011年6月。ISBN 978-4-254-16738-2。