グルバンテュンギュト砂漠

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グルバンテュンギュト砂漠の位置

グルバンテュンギュト砂漠(グルバンテュンギュトさばく、ウイグル語キリル文字表記:Гурбантүңгүт Қумлуқи、中国語: 古尔班通古特沙漠)は中国新疆ウイグル自治区の北部大部分を占める砂漠である。また、恐らくモンゴル語からの名称「Dzoosotoyn Elisen Desert」で呼ばれることもある。[1]

概要[編集]

この砂漠の面積は約50,000平方キロメートル(19,000平方マイル)で、海抜約300〜600メートルにある。中国および新疆自治区で、タリム盆地にあるタクラマカン砂漠に次ぐ、2番目に大きな砂漠である。

グルバンテュンギュト砂漠は、天山山脈によって、イリ川流域、トルファン盆地、新疆南部のタリム盆地から隔てられている。砂漠の南にある人口の多い地域は蘭新線に沿っていて(最大都市はウルムチ)、天山山脈の氷河からの川から水を供給されている。21世紀の最初の10年間に建設されたイルティシュ・カラマイ運河は砂漠の北西端を囲んでいて、 イルティシュ・ウルムチ運河は砂漠の中心部を南へ横切っている。

グルバンテュンギュト砂漠の西部には、いくつかの塩湖がある。これには、過去にはマナス川から供給されていたマナス湖北緯45度48分00秒 東経85度56分00秒 / 北緯45.80000度 東経85.93333度 / 45.80000; 85.93333)が含まれるが、現在はほとんど干上がっている。アイリク湖北緯45度56分00秒 東経85度47分00秒 / 北緯45.93333度 東経85.78333度 / 45.93333; 85.78333)は白楊川(Baiyang River)から水を受け取るが、イルティシュ・カラマイ運河からも水の補充がある。

中国国道216号線が砂漠を南北方向に横断し、アルタイ地区からウルムチ市に向かう。中国国道217号線奎阿線は、西と北西からこの砂漠を囲んでいる。烏準線(ウルムチ・ジュンガル鉄道)は、砂漠の南東の地点に到達している。この地点を地元民がは将軍ゴビ(将军戈壁=将軍の砂漠)と呼んでいる。

この地域の気候は温帯だが、大陸性である。砂漠の生態環境は非常に壊れやすく、自然環境に対する人間の活動(砂漠を横断する高速道路の建設を含む)の影響がますます大きくなってきている。

この砂漠は海から陸地の最も離れた場所にある。正確にはこの地点(北緯46度16.8分 東経86度40.2分 / 北緯46.2800度 東経86.6700度 / 46.2800; 86.6700座標: 北緯46度16.8分 東経86度40.2分 / 北緯46.2800度 東経86.6700度 / 46.2800; 86.6700)である。イギリスの探検家ニコラス・クレーンとリチャード・クレーンによって、1986年6月27日に特定され、彼らはそこへ到達した。場所は「Dzoosotoyn Elisen Desert」であると説明されて、この位置は最も近い海岸線から2,600キロメートル(1,600マイル)を超えている。[2]

参照項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 例えば、『ソビエト大百科事典』は「Дзосотын-Элисун」としている。
  2. ^ Guinness Book of World Records, 1991. By Donald McFarlan, Norris McWhirter. P. 138