グレイル傭兵団

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グレイル傭兵団(グレイルようへいだん)は、任天堂(開発・インテリジェントシステムズ)のコンピュータゲームファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』および続編『ファイアーエムブレム 暁の女神』に登場する架空の傭兵組織。

本項では『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』については『蒼炎』、『ファイアーエムブレム 暁の女神』については『暁』と略記する。

概要[編集]

クリミア王国内に拠点を構える屈強の傭兵団。『蒼炎』『暁』ともに正式な団員数は全11人と多くはないが、一人だけでも一騎当千といえる実力で補っている。

団を興した団長の人望からか、血の繋がりの関係なく彼らの間では団そのものが一つの「家族」となっていて絆が強い。

自他共に認める貧乏であるが、同じかそれよりも貧しいところからの依頼であれば無償で引き受けるほか、幾ら高額の報酬があったとしても、筋の通らない依頼は受けない。そのため辺境の村からは「傭兵団らしくない傭兵団」と、絶対の信頼がある。

団員[編集]

(※)は『蒼炎の軌跡』および『暁の女神』の両作品に登場し、かつ能力引き継ぎのある人物を示す。
(※)アイク
萩道彦
ベオク。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは『蒼炎』ではレンジャーロード。『暁』では勇者(ブレイブ)神将(ヴァンガード)。属性は
『蒼炎』ではグレイル傭兵団の団長であった父グレイルが漆黒の騎士により討たれたことにより、跡を継いで団長となる。『蒼炎』の物語では紆余曲折の末、爵位を得てクリミア軍を率いる大将となり狂王アシュナードを打倒。クリミアを救った英雄と賞賛される。
後にクリミア王国再興に助力するが、『暁』第三部で登場以前に爵位を返上し一介の傭兵に戻っている。あまり感情を表さず、無愛想に見えるが根本的には熱血。専用装備に遠距離攻撃も可能な最強の剣「ラグネル」のほかに、『蒼炎』ではシリーズ恒例のナイト、アーマー系に特効のある「リガルソード」、『暁』では特効は無いが高い威力を持つ「アロンダイト」がある。
(※)ミスト
声:榎本温子(蒼炎・ヒーローズ)、桑谷夏子(暁)
ベオク。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは『蒼炎』ではクレリックワルキューレで、『暁』では杖使い(クレリック)戦乙女(ヴァルキュリア)。属性は
アイクの妹であり前団長グレイルの娘。『蒼炎』では亡き母親エルナの形見である青銅のメダリオンを常に所持しており、心の支えとして大切に持っていた。エルナと同様極端に【正】の気が強いため、800年前に邪神を封じ込めた「エルランのメダリオン」に触れても【負】の気には飲み込まれない数少ない人物(ミストや鷺の民は特別に正の力が強いため、平気でいられる)。このような事情により、幼少時からグレイルにはメダリオンを誰にも触らせてはならないと言いつけられており、自分が見せても大丈夫と判断した者にしか見せなかった(家族のほかには、ティアマト、エリンシア、ナーシルのみ)。
誰にでも優しく接するが、『蒼炎』では当初アイクほどラグズ慣れしていなかった(すぐに親しくなる)。また、グレイルの死後は、アイクや団員達、親しい者達が目の前からいなくなってしまうことを極端に恐れている。獣牙族並に耳が良い。
アイクやボーレには少し口うるさい面があるが、無茶しやすい彼らを本気で心配しているからこそである。
傭兵団では家事や洗濯、裁縫などを担当しているが、料理の腕はあまり良くない。ただし、陰ながら努力をしているらしく、少しずつ上達している模様。『暁』では支援によっては長年の縁が恋に変わり、三兄弟次男のボーレと結婚、式では思わず大泣きして兄と夫を困らせた。
『蒼炎』・『暁』共にクラスチェンジで歩兵系から騎馬系に変わる唯一の存在。さらに『暁』では専用のクラスチェンジアイテム「ホーリークラウン」がある(海外版では専用CCアイテムは廃止されている)。父親から直接指南を受けてはいなかったが、実は剣においても父譲りの高い潜在能力を持つ。『蒼炎』ではクラスチェンジしなければ剣が使えず、さらに力が低いので正面からの交戦はあまり有効ではないが、魔力が高いために魔法剣を活用できる数少ないユニット。『暁』では初めから剣が使え、さらに間接攻撃可能な専用剣「フロレート」がある。さらに、『蒼炎』よりも力や守備のステータスが伸びやすい強力なユニットとなっており、終盤では回復と攻撃、両方で優秀な援護役となる。両作ともに「祈り」のスキルを所持する。
(※)セネリオ
声:村瀬歩(ヒーローズ)
『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは『蒼炎』では魔道士賢者。『暁』では風の賢者(ウィンドセイジ)大賢者(アークセイジ)。属性は
アイクに絶対の忠誠を示すグレイル傭兵団の参謀であり、アイクからの信頼も篤い。魔道使いとしても一流の技量を持つ少年。徹底した現実主義者で、自分が間違っていないと判断したことは人に嫌がられるようなことでも平気で口にする。また、冷徹といえるほどの冷静さを持ち、利のためなら手段を選ばない。
遠くを見据えた冷静な戦術眼と、明晰な知性で傭兵団の進むべき方向を進言し、偵察も自分で見たものでなければ納得いかないと言って自分で行くほどの行動力もある。アイク以外には厳しい口調でありながら、誰に対しても敬語で話す。実は「印付き」であり、額にその証がある。このために『蒼炎』の3年前から成長が止まり始めている。『蒼炎』ではベグニオンの大神殿マナイルにある古い書物を調べて自分の正体を知り(それまでは自分の額の印を「精霊の護符」だと思い込んでいた)一人悩んでいたが、その後アイクに自分が何者であるかの苦悩を打ち明かす。
幼少時は見知らぬ女に愛情もなく育てられ、その後額の印を「精霊の護符」と誤認した老い先短い賢者に売り飛ばされ後継者として膨大な魔道の修行をさせられた。賢者の死後、暮らしていた館に食料が無くなったため村に繰り出したとき、初めて自分が一言も口がきけないことに気付いたという(両者ともセネリオに言葉を投げつけるだけで返事を必要としなかったことが原因)。村はガリアにあったこともあり、住民達はセネリオを「疫病神」と忌み嫌って迫害し、石をぶつけることもあった。そして飢えて死にかけていた頃に幼いアイクに出会い、誰もが自分のことを無視するなかで、食べ物を恵んでくれたその少年に恩義を感じた。翌日グレイルの暴走で村が壊滅した後、多くのベオクの遺体の中に助けてくれた少年がいなかったことから彼はまだ恩人が生きていると確信し、村に残されていた金と食料を手にベオクの国クリミアへ向かう。その道中の樹海で幾度となく獣牙族に遭遇するも、さも汚い物を見るような蔑んだ冷たい眼差しを向け、その後何も見なかったかのように去るという行為に酷く心を冷たくさせられ、そんな思いをさせるラグズを憎むようになる。クリミアに着き、一番近い教会を訪ね、そこで(「精霊の護符」を持ち魔道の才があるということで)話し方や一般的な常識を学び、クリミア国内を数年間さ迷ってようやくアイクを見つけ(ただし、アイクはある事情でガリアにいたときの記憶を失っていた)、傭兵団に入った。その経緯のためにラグズ(特に獣牙族)を「半獣」と忌み嫌い、他の者とは馴れ合わずアイクにだけは心を開き、全面的に信頼し、絶対的に忠実。また、アイクに危険を及ぼすような存在には容赦がない。そのためか、『蒼炎』ではアイクの他は自分と同じ存在であるソーンバルケとしか支援を結べなかった。『暁』では、ライ曰く「三年前より性格が丸くなった」らしく、実際に他人と話す際にも口調は相変わらず厳しいが攻撃的では無くなった。
『暁』ではデイン先王だったアシュナードとその妃であるアムリタの実の子供(すなわちベオクと竜鱗族との混血)であることが、2周目以降での厳しい条件を満たすとクリア後に明かされる。すなわちデイン王家の真の後継者である。また、血縁上は竜鱗族の王デギンハンザーの孫であり、クルトナーガとラジャイオンの甥でもあり、イナとラジャイオンの息子の従兄にもあたる。アムリタ曰く「力を失っても、目の前で話すことで自分の子供かどうかは分かる」らしいが、彼女はこの事実をセネリオに打ち明けることはなかった。
支援によっては彼もテリウスに残らず、アイクと共に姿を消す。
(※)ティアマト
声:宮川美保(ヒーローズ)
ベオク。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは『蒼炎』では斧を得意とするパラディン。『暁』では斧騎将(グレートナイト)黄金騎将(ゴールドナイト)。属性は
グレイル傭兵団の副長。傭兵団立ち上げの時から所属する古参。クリミア王宮騎士団員だった過去を持つ。クリミア騎士の頃に、ガリア王国との交換武官に志願してガリアに駐留したこともあり、グレイルとはその時に出会った。
母性溢れる強く優しい性格の持ち主でグレイル亡き後は、新団長となったアイクと団員たちを陰日向なく支え、早くに母親を亡くしたアイク、ミストにとっては姉であり母親のような存在。グレイルに対しては、単なる尊敬以上の感情を持っていた模様。グレイルが亡くなった翌晩には、独り隠れて耐えきれず泣き崩れることもあった。
『蒼炎』ではシリーズ恒例の序盤救済用ユニットとしての役割を果たす(それでも育て続ければ一線級とはいかないまでも、常に前線で活躍できるだけの成長率ではある)。また、『暁』では他のメンバーも上級職でスタートするためか、育てれば騎馬系屈指の実力の持ち主となる。
「お供の聖騎士」が「頑固爺さん」から「綺麗なお姉さん」に変わったのは、単にスタッフの好みとのこと。公式設定では年齢は30代。
(※)オスカー
声:間島淳司(ヒーローズ)
ベオク。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは『蒼炎』ではランスナイトパラディン。『暁』では槍騎将(グローリーナイト)白銀騎将(シルバーナイト)。属性は
オスカー・ボーレ・ヨファ3兄弟(異母兄弟)の長男。兄面の真面目でしっかりとした丁寧な性格だが、ひたすら真面目ではなく押しどころ、引きどころを弁えている。糸目が特徴。ヨファにとっては親代わりでもある。
料理が得意で、その腕前は傭兵団の仲間たちはもちろん、ラグズであるレテとモゥディも認めるほどに高い。『蒼炎』ではタニスに料理の手ほどきを教えることもあった。
シリーズ御馴染みの赤緑騎士の緑の方。昔はクリミア騎士団の第12番隊に所属していたが、父親が亡くなりヨファの母親が逃げてしまったため、残された弟達の面倒を見るために『蒼炎』時代の3年前に除隊。その後、弟達と共にグレイル傭兵団に入った。かつての同僚であるケビンから「永遠の好敵手」と一方的にライバル視されているが、本人にそんな気は全くなく、彼のことを良き友と認識している。女神との戦いの後にクリミア王宮騎士団に復帰するが、傭兵団にも籍を残し両方の任務をこなすようになる。
『蒼炎』・『暁』ともに3兄弟による弓を使ってのトライアングルアタックが使える(『蒼炎』・『暁』ともにクラスチェンジをしなければ弓は使えない)。
公式設定では『蒼炎』で24歳、『暁』で27歳である。
(※)ボーレ
ベオク。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは『蒼炎』では戦士ウォーリア。『暁』では勇士(ウォーリア)斧雄士(アクスブレイブ)。属性は
オスカー・ボーレ・ヨファ3兄弟(異母兄弟)の次男。兄とは対照的に大雑把だが明るく陽気な性格の持ち主で、傭兵団のムードメーカー。ヨファとは喧嘩ばかりしているが、心内では兄弟思いである。3兄弟の中でボーレが一番父親似らしい。ミストに対して特別な感情を抱いており、支援次第では結婚する。
傭兵団の中ではアイクと最も歳が近く、もともと力強いイメージがある戦士系のクラスなので気づきにくいが、『蒼炎』から『暁』の3年間でアイク同様に身体的にかなりの成長を遂げている。それゆえに服が小さくなりやすく、ミストによく仕立て直しをしてもらっている。
アイクが入団したときは既に仕事をしていたため、当時は彼に対して先輩風を吹かせていたが、自身が初めて戦場に出たときは張り切りすぎて武器を壊してしまったらしい。グレイルの死後、アイクが団を継ぐことになった際にはアイクは未熟で下に就くのは危なっかしいと言いつつも、自分たち兄弟を助けてくれたばかりか家族として扱ってくれたグレイルの願いを叶えたいと心境を語る。数奇な運命に巻き込まれるアイクが軽口を叩き合える数少ない存在である。
1作目では防御が伸びにくく、最前線では戦いづらかった(ほかのステータスの伸びは良く、総合的には弱いわけではない)が、次作では多少改善された。『蒼炎』・『暁』ともに3兄弟による弓を使ってのトライアングルアタックが使える(ただし、『蒼炎』ではクラスチェンジしなければ弓は使えない。また、『暁』では勇士は弓が装備できないため弩を使う必要がある)。
(※)ヨファ
声:浅川悠(暁)
ベオク。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは『蒼炎』ではアーチャースナイパー。『暁』では狙撃手(スナイパー)神射手(サジタリー)。属性は
オスカー・ボーレ・ヨファ3兄弟(異母兄弟)の三男。傭兵団の中では最年少ながら、師匠であるシノン譲りの弓の腕は確か。シノンからも「筋はいい」「二人の兄を超えられる」と評価されている。泣き虫であるが師匠思いの優しい性格。ボーレとは喧嘩しがちだが、兄弟愛は強く本当は大好きな模様。亡くなった父親のことは慕っているものの、自分を置いて逃げた実母に対しては憤りを抱いている。
『蒼炎』では始めは戦闘要員でなかったためかミストと一緒にいることが多く、「ミストちゃん」と呼んでいたが、『暁』では呼び捨てにしており、思春期であるためか一緒にいることは少なくなった。
背伸びしがちではあるが、自分を子供扱いせずに家族を助ける術や生きる術を教えてくれた師匠であるシノンを深く尊敬している。
『蒼炎』・『暁』ともに3兄弟による弓を使ってのトライアングルアタックが使える。
汎用ユニットながら、『蒼炎』では専用武器「ヨファの弓」を持っている。シノンが弓を始めたばかりのヨファのために作った専用武器で、なかなかの高性能(特に命中値と重量に優れる)。『暁』でも同名の弓が登場しているが、こちらは「ヨファ専用の弓」ではなく、「ヨファ作の弓」という意味であり、専用武器ではない。また、性能は平凡となっており、たまにララベルの掘り出しものとして売られている。それでもララベルにいい仕事をすると評価されるほどで『蒼炎』の時に比べまともな弓を作れるようになっており、「ひん曲った棒切れ」、「一回使ったら壊れる」などとシノンに言われていた『蒼炎』の結果を考慮するとヨファにとっては相当な進歩と言える。
(※)キルロイ
ベオク。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは『蒼炎』では神官司祭。『暁』では司祭(ビショップ)聖者(セイント)。属性は
病弱だが、とても優しく思いやりのある穏やかな性格の司祭。
ワユと仲がよく、また、そもそも戦いを好まないため、ワユとアイクの訓練など、仲間同士が傷付け合うことには難色を示していた。血を見るのは苦手だが、蒼炎時代に訓練中のケビンがなぜか目の前で頭を割って死にかけたのを目撃してから、いきなり血まみれで来られるよりはと訓練に立ち会うようになる。
『蒼炎』の物語の1年前に、任務で負傷したティアマトを助けたことがきっかけで、同じように病弱な故郷の両親のことも思って傭兵団に入団した。団員ではただ一人親に仕送りをしている律義者である。
『蒼炎』では仲間ユニットで唯一の司祭で光魔法を使える存在であり、魔法防御の成長率が極めて高い。
(※)シノン
声:間島淳司(暁)
ベオク。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは『蒼炎』ではスナイパー。『暁』では狙撃手(スナイパー)神射手(サジタリー)。属性は
団の立ち上げのときからいる古参のスナイパー。毒舌家でかなりひねくれた性格。だが弟子思いの性格でヨファを気に入っており、厳しくも愛情を持って育てている。弓に関しては天才的な腕も持っており、『蒼炎』では敵の眉間を撃ち抜いて見せ、『暁』ではルキノが絞首台に吊るされる直前に、首に掛けられていた細い縄を遠くから射た矢で切り落とすという神業も見せた。
平民出身。生まれ持った権力というものが大嫌いな様子で、グレイルの息子というだけでチヤホヤされるアイクを目の敵にしているものの、傭兵団には愛着している。経緯は不明だがグレイルの事も心から尊敬していた。酒好きで、ガトリーに奢らせたり酔っ払ったりしているところをアイクに発見されることもある。大人の事情も嫌っており、子供であるヨファに弓を教えたのも、生きる術を早くに教えとくに越したことはないとの考えからでもある。
『蒼炎』ではグレイルの死後、アイクが団長を受け継ぐことに反発してガトリーとともに傭兵団を離れ、後に実力主義のデイン軍所属となる。そのため、敵として再登場するが、ヨファの説得とアイクの身を挺した行動によって再び傭兵団に戻ってくる。
『蒼炎』ではラグズを「半獣」とよび毛嫌いしていたが、『暁』ではラグズとよんでいる。しかし、相変わらず嫌っている様子で、リィレには『蒼炎』でのヤナフとのやり取りのような挑発的な口撃をしていた。
『蒼炎』では序盤で既に上級職であるため、ティアマト同様頼りになる。しかし8章序盤に離脱してしまい、後に18章にてデイン軍所属の敵兵として再登場する。特殊な条件を満たさなければ再び自軍ユニットには戻らない。
毒舌家の彼らしく「挑発」のスキルを持ち、そのためかスナイパーにしては防御力がかなり高い。
公式設定では『蒼炎』で27歳、『暁』で30歳である。
(※)ガトリー
ベオク。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは『蒼炎』では重歩兵ジェネラル。『蒼炎』では槍武将(グローリードゥクス)将帥(マーシャル)。属性は
グレイル傭兵団の守りの要の重騎士。傭兵として申し分ない力と愛嬌を持つが、性格が軽く調子に乗りやすいのが玉にキズ。目上の相手には彼なりの敬語として語尾に「~ッス。」を付ける。シノンの舎弟的存在。
シリーズお馴染みの軟派キャラ。可憐な女性に目がなく惚れた女性には誰彼構わず声を掛け、少しでも会話が弾むと相手は自分のことが好き(両想い)だと一方的に勘違いしたり、惚れた女性に自分の格好良い(活躍する)ところを見せようと躍起になったりする。それが仇となり、結婚詐欺に引っ掛かって全財産を無くすこともあった。それでも懲りずに、『暁』ではベオクの女性だけでなくラグズの女性(女の子?)も狙っている。また、騙されやすく、買い物をするにも三流品や紛い物をつかませられることが多々あるが、それらについて騙した相手を恨んではおらず(またはそう思わないようにしている)、極端なプラス思考で紛い物の商品の効果を信じていたり、結婚詐欺に至ってはにシノンから(騙した女には)今頃笑われていると言われても、「あの子の笑顔が可愛かったからいい」「報酬の使い道を考えずに済んだ」とすら発言したりするなど、かなりのお人好し(シノンいわくおめでたい性格)である。
シノンと違ってアイクの才能を認めているが、その反面まだまだ子供と思っているらしい。
シノン同様、『蒼炎』で一時グレイル傭兵団を離脱するが(舎兄シノンにつられて出て行ったらしい)、その後の雇い主であったベグニオン貴族ステラと共に傭兵団に復帰した。味方ユニットに復帰する章では、軽いノリで元仲間(団員)と会話するなど緊張感が欠けており、当時壊滅寸前の過酷な状況に置かれていた団を離反したことを悪びれもしていなかった。
(※)ワユ
声:浅川悠
ベオク。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは『蒼炎』では剣士ソードマスター。『暁』では剣豪(ソードマスター)剣聖(ソードエスカトス)。属性は
年若き女剣士。本人曰く「いつか出会う宿命のライバル」と戦うため、剣の稽古を絶やさない。アイクのことは「大将」とよんでいる。
「細かいコトは気にしない」が信条であり口癖でもある。負けず嫌いだが、陽気で誰にでも気さくに接する。「前の晩、どんなに遅く寝ても日の出の前に起きられる」らしい。若い女性らしく占いが好きで、よく自分で占ったり有名な占い師に占ってもらうほど。
『蒼炎』ではクリミアの傭兵として戦っていたが、デイン兵に捕まり捕虜になりそうだったところをグレイルに助け出されたという経緯をはじめ、アイクの剣技とどんな逆境でも諦めない生き様に惚れ込んで傭兵団に参加する。デインとの戦争が終結した後も傭兵団に残り、それ以後よくアイクに真剣を使った手合わせを挑んでいる。また、占いによってキルロイを「宿命のライバル」と思いこむが、後に「運命の人」とよぶようになる。が、それらが恋愛感情によるものかどうかは不明。
今までに何度も“女だから”剣士には向いていないと言われてきたことがあるらしく、その反動からか女であることを理由に剣士として扱われないことや負けることを嫌う(本人曰く「自分が許せない」「そんな理由に逃げたくない」)。求道者的であったり負けず嫌いな性格もその影響があるらしく、「技が足りないなら、磨けばいい。経験が足りないなら、戦えばいい。」という彼女なりの格言も言い放つ。
(※)フォルカ
ベオク。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは『蒼炎』ではシーフアサシン。『暁』では暗殺者(アサシン)。属性は。いずれもアサシンは彼専用の兵種である。彼は団員ではないが、関係者として記載。
金で雇われて仕事をする暗殺者。特定の主や善悪の概念を持たず、仕事に釣り合う金さえ積まれれば(確実にできる内容のみを請け負う)どのような仕事も確実にこなし、逆に契約にないことは明らかに雇い主がして欲しそうな内容でも一切しない。その正体を知る者は少なく、【火消し】という通り名だけが暗闇の世界で知られている(場所を問わず、町の酒場の主人に「火消しに用がある」とさえ言えば依頼主のもとに一週間以内に姿を現す)。膨大な報酬を要求する理由は一切不明。答える気のない質問には「10万だ」と回答する。
『蒼炎』以前にグレイルと「自分が暴走したとき、刺し違えてでも止める」、「自分が死んだ後、アイクが十分に成長してから自分の秘密を明かす」という2つの契約を結んでおり、グレイルの死後契約遂行条件が果たされた(個人の趣味で50000Gを用意するという条件にした)ことにより「情報屋」を名乗ってアイクに近づく。鍵開けとして雇われた際には、扉や宝箱を開ける度に50Gを要求するなど、徹底した仕事人ぶりを見せる。
その後アイクの成長を見届け、グレイルの秘密を明かすとともにイベントでアイクとも契約を勧めて、承諾するとクラスチェンジしてアサシンとなる。なお、『蒼炎』では従来の「盗賊(シーフ)→アサシン」のクラスチェンジが適用されるのは彼のみであり、もう1人のシーフであったサザはLv20になると成長が止まり、クラスチェンジできなかった。
ユリシーズはお得意先であり何度も依頼をこなしており、彼自身も「あんたの仕事をやって外れたことがない」と個人的に気に入っている。『蒼炎』と『暁』の間にはユリシーズに密偵として雇われ秘密裏にある調査をしていた(『蒼炎』での支援会話にてすでに依頼はされていた)。『暁』終盤に表舞台に再び姿を現すも、金にうるさい性格は相変わらずで金額を用意していなければ(世界の危機が迫っているにもかかわらず)仲間にならずあっさり去っていく。ただし、契約金は暗殺相手が気に入らないという個人的な理由で大負けしてくれてはいる。また、筋は通す性格のようで、『蒼炎』でアイクが払った契約金のうち、諸経費と報酬を差し引いた分を契約が予定よりかなり早く終了したためとわざわざ返している。
闇に生きる者として人と交わるのはあまり好きではないらしく、蒼炎時代はアイクに雇われている間も呼ばれたときしか出てこず、食事ぐらい一緒にとれと言われても「100Gだ」と報酬を要求するほど。
『暁』では最上位クラスで参入し能力も軒並み高く、「盗む」スキルは無くなったものの、「影」の上位互換スキル「隠伏」や非常に高い必殺率を持つほか、ボスクラスの相手を除き敵を一撃で葬る奥義「滅殺」のスキルを所持することも相まって戦闘ユニットとしてトップクラスの実力を誇る。
彼は『蒼炎』・『暁』を通して、ベオクユニット内で唯一倒されても死亡しない(負傷撤退するだけの)キャラである。

故人[編集]

グレイル
声:長嶝高士
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスは勇者。属性は
グレイル傭兵団の創設者でアイクとミストの実父。最強の斧、戦斧・「ウルヴァン」の使い手で、アイクの剣の師匠でもある。傭兵として腕が立つだけでなく、厳格ではあるが優れた人格者であるため団員や周囲の村人たちからの信頼は高い。所属団員を皆家族として扱っており、この信念は息子のアイクも引き継いでいる。ある事情から実力を封じるため、利き腕の腱を傷つけていた。『蒼炎』の時代、ガリア領の森の中で漆黒の騎士と対決し、戦いの末に敗北し命を落とす。
ガリア国王カイネギスの下で働いていたこともあり、彼には厚い信頼も寄せられていた。
昔はデイン軍に所属し、四駿に席を置き【神騎将】ガウェインとまで謳われるほどの剣の名手であり、漆黒の騎士(ゼルギウス)の剣の師でもあった。20年ほど前、許婚のエルナがアシュナード王に幽閉されていたセリノスの鷺王女リーリアから「エルランのメダリオン」を託されたことを知り、アシュナード王からメダリオンを守るために彼女とともにデインからクリミアに亡命し、そこで「ガウェイン」という名と過去を捨てて、「グレイル」と名乗るようになる。
しかし、ある時アシュナードが差し向けた部隊に暮らしていた村を襲撃され、そのときに誤ってメダリオンを手にしたことにより暴走、アシュナードの手先の兵士だけでなく、自分たちを匿ってくれた村人、エルナをも手にかけてしまった。そのために以降剣を捨て、またフォルカと契約する際に「神騎将ガウェインを止めるのは無理」と言われたため、彼が暴走した自分を始末できるよう自分の利き腕の筋を絶った(それでもフォルカ曰く「なんとか太刀打ちできるレベル」だったらしい)。それ以降は斧を得物として使い、剣を使うのはアイクに剣技を教えるときだけであった。
彼がユニットとして登場するのは、『蒼炎』の序章(しかも手加減状態)の1回のみ。彼の操るウルヴァンは『蒼炎』では彼の死後、墓標に飾られたために入手不可能(データ自体は存在している)。『暁』では、最終決戦まえにカイネギスがわざわざグレイルの墓地からウルヴァンをアイクのもとに持ってきている。
エルナ
ベオク。グレイルの妻でアイクとミストの実母。
グレイル同様デインの出身で、20数年前はデインにあるパルメニー神殿に神官として仕えていた。仕え先のパルメニー神殿で幽閉されていたセリノスの鷺王女リーリアと出会い、彼女の世話をしていくうちに次第に打ち解けていく。
もともと【正】の気が強く、メダリオンに触れても【負】の気に飲み込まれることはなかったため、やがて自分を信頼していたリーリアにメダリオンと「解放」の呪歌を託され、リーリアの想いを紡ぐためにガウェイン(グレイル)とともにデインから逃亡した。逃亡生活の中でガウェインとの間に二人の子どもに恵まれ、「解放」の呪歌は子守唄としてアイクとミストに受け継がれていった。
メダリオンを手にしたガウェインが暴走した際に、自らの体を暴走した彼の剣に貫かれながらも暴走から開放し、命を落とす。