ケブカサイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ケブカサイ
生息年代: 新生代新第三紀鮮新世後期~第四紀更新世後期, 3.6–0.01 Ma
復元図
復元図
地質時代
約360万 - 1万年前
新生代新第三紀鮮新世後期~第四紀更新世後期)
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
亜綱 : 獣亜綱 Theria
: 奇蹄目 Perissodactyla
: サイ科 Rhinocerotidae
: ケブカサイ属 Coelodonta
Bronn, 1831
: ケブカサイ C. antiquitatis
学名
Coelodonta
Blumenbach, 1807
和名
ケブカサイケサイ
英名
Woolly Rhinoceros

ケブカサイ(Coelodonta antiquitatis / 毛深犀)あるいは毛サイ(毛犀)は、約360万年前 - 1万年前(新生代新第三紀鮮新世後期~第四紀更新世後期)にユーラシア大陸北部に生息していたサイの一種。マンモスオオツノシカとともに氷河期を代表する動物として知られる。学名は「中空の」の意。

概要[編集]

ケブカサイ骨格標本。
洞窟壁画に描かれたケブカサイ
フランス•アルデシュ県のポンダルク洞窟に展示。

頭胴長約4メートル、体重は3 - 4トンに達したといわれる。鼻づらには2本のを持ち、前方は特に長大であった。歳をとった雄の中には、1メートルを超す角を持つものもいた。その姿は、旧石器時代の壁画にも描かれている。

冷凍されたケブカサイのミイラ。
ロンドンの自然史博物館の展示品。
ケブカサイの歯

イギリスからシベリア東部にかけて生息し、ツンドラ地帯に生息するため、厚い毛皮や熱の損失を防ぐための小さな耳など、寒冷地に適応した特徴を持つ。頬歯もまた、ツンドラ地帯の堅い草を食べるため高冠歯化していた。しかし、同時期にシベリアなどにも生息したマンモスとは違い、北アメリカ大陸からは化石が出土していない。そのためケブカサイはマンモスと異なり、ベーリング地峡を渡る機会がなかったのだと思われるが、その理由は不明である。

参考文献[編集]

  • 冨田幸光『絶滅哺乳類図鑑』伊藤丙雄、岡本泰子、丸善、2002年。ISBN 4-621-04943-7。
  • ヘーゼル・リチャードソン、デイビッド・ノーマン(監修)『恐竜博物図鑑』出田興生(訳)、新樹社〈ネイチャー・ハンドブック〉、2005年。ISBN 4-7875-8534-7。

関連項目[編集]

  • マンモス - 同じ場所から化石が発見されることも少なくなく、両者は混生していたのではないかといわれる。
  • エラスモテリウム - 同時代を生きたサイ。長大な1本の角を持つ。