コミックリリーフ
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コミックリリーフ(英語: comic relief)、コメディリリーフ(英語: comedy relief)とは、深刻な物語の中に、緊張を和らげるために現れる、滑稽な登場人物・場面・掛け合いのことである。
概要[編集]
コミックリリーフと呼ばれる「笑われ役」を登場させることにより、シリアスなだけのお硬い作品ではなくなることで、作品への理解をスムーズにする。それにより、登場人物たちに親近感を沸かせることで感情移入しやすくなる、作品における「ムードメーカー」である。コミックリリーフ役のいない作品は、退屈で堅苦しい印象になってしまう事が多いため、多くのエンターテイメント作品においてなんらかの形でコミックリリーフ役が配置されるのが一般的である。
コミックリリーフの役は必ずしも固定的な役割ではなく、劇中で複数の登場人物が兼任する場合が少なくない。また、キャラクターの一面でしかない場合も多く、キャラクターによってはシリアスで重い部分が存在する場合がある。そのため、「笑われ役」であったり滑稽な役回りを演じることはあるものの、それだけをこなすピエロという訳でもない。
たとえば『ドラえもん』では、ドラえもん・のび太・ジャイアン・スネ夫・しずかといった主要キャラクターが全員が、それぞれコミックリリーフの役をこなすと同時に、シリアスな部分も持ち合わせている。場合によっては「トリックスター」にもなり、主人公にもなる場合がある[1]。
コミックリリーフの例[編集]
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古典作品[編集]
オペラ[編集]
洋画[編集]
- 『スター・ウォーズ』シリーズのC3PO
- 『新スタートレック』シリーズのQ
- 『がんばれ!ベアーズ』シリーズのマイク・エンゲルバーグ
- 『マネキン』シリーズのハリウッド
- 『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』『ナイルの宝石』両作品のラルフ
- 『Mr.BOO!』シリーズのチョンボ
- 『マイティ・ソー』シリーズのダーシー・ルイス
ドラマ[編集]
- 『アリー my Love』のジョン・ケイジ
- 『水戸黄門』シリーズのうっかり八兵衛
- 『必殺シリーズ』の筆頭同心・田中、玉助
- 『大奥』シリーズの奥女中トリオ
- 『ショムニ』シリーズの寺崎寅男・野々村課長
- 『踊る大捜査線』シリーズのスリーアミーゴス
- 『相棒』シリーズの角田六郎、芹沢慶二
- 『若大将』シリーズの青大将(石山新次郎)
- 『真田丸_(NHK大河ドラマ)』の薫
- 『風林火山 (NHK大河ドラマ)』の河原村伝兵衛
- 『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』の原守、海老名敬
コミック・アニメ[編集]
- 『宇宙戦艦ヤマト』シリーズのアナライザー、佐渡酒造
- 『リングにかけろ』シリーズの香取石松、高嶺菊
- 『ドカベン』シリーズの岩鬼正美、殿馬一人
- 『MAJOR』シリーズの前原あつし、牟田、児玉憲太郎、早乙女泰造、藤井
- 『サイボーグ009』シリーズの006=張々湖、007=グレート・ブリテン
- 『美味しんぼ』の富井富雄(アニメ版では富井精一)東西新聞社文化部部長代理
- 『マジンガーZ』『グレートマジンガー』両作品のボス、ヌケ、ムチャ
- 『ジョジョの奇妙な冒険第3部スターダストクルセイダース』のジャン=ピエール・ポルナレフ
- 『機動戦士ガンダム』のカツ、レツ、キッカ
- 『機動戦士ガンダムΖΖ』のゲモン・バジャック[要出典]
- 『キン肉マン』のキン骨マン、イワオ
- 『ドラゴンボール』のミスター・サタン
- 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のユウナ・ロマ・セイラン
- 『機動戦士ガンダム00』のパトリック・コーラサワー
- 『機動戦士ガンダムAGE』のバルガス・ダイソン
- 『七つの大罪』のホーク
ゲーム[編集]
- 『ストリートファイター』シリーズの火引弾
- 『Fate/Zero』のウェイバー・ベルベット
- 『メタルギア』シリーズのジョニー (毎回のように腹痛をおこす敵兵)
その他[編集]
- 『武装神姫』のクララ
脚注[編集]
- ^ しずかには一見、コミックリリーフの要素がないように思われるが、のび太にお風呂を覗かれて「のび太さんのエッチ」という定番シーンは、『コミックリリーフの場面・掛け合い』にあたる。