サソリドロガメ

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サソリドロガメ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: カメ目 Testudines
亜目 : 潜頸亜目 Cryptodira
上科 : ドロガメ上科 Kinosternoidea
: ドロガメ科 Kinosternidae
亜科 : ドロガメ亜科 Kinosterninae
: ドロガメ属 Kinosternon
: サソリドロガメ K. scorpioides
学名
Kinosternom scorpioides
(Linnaeus, 1766)
シノニム

Testudo scorpioides
Linnaeus, 1766 Kinosternom longicaudatum
Spix, 1824

和名
サソリドロガメ
英名
Scorpion mud turtle

サソリドロガメ(蠍泥亀、Kinosternon scorpioides)は、動物界脊索動物門爬虫綱カメ目ドロガメ科ドロガメ属に分類されるカメ。ドロガメ属の模式種

分布[編集]

模式標本の産地(模式産地)はスリナム

  • K. s. abaxillare チアパスドロガメ

メキシコチアパス州

  • K. s. albogulare ノドジロドロガメ

コスタリカニカラグアパナマホンジュラス

形態[編集]

最大甲長27cmとドロガメ属最大種。背甲はドーム状に盛りあがり甲高は甲長の36%以上。第1椎甲板は第2縁甲板と接する。第4肋甲板は第11縁甲板と接しない。第10、11縁甲板は高い位置にある。腹甲は大型で、蝶番は発達する。左右の腹甲板の継ぎ目の長さ(間腹甲板長)は甲長の21%以上。

オスの成体は尾の先端に大きな棘状の鱗がある。種小名scorpioidesは「サソリのような」の意で、この棘状鱗がサソリの尾のように見えることに由来し和名や英名(scorpion=サソリ)と同義。しかしオスの尾の先端に大型の鱗があるのは属内広範に見られる形態で、本種固有の形態ではない。

分類[編集]

5-6亜種に分かれるとされる。地域変異や個体変異が大きく分類は混沌としている。本種の亜種とする説もあるホオアカドロガメは独立種とする説が有力。

  • Kinosternon scorpioides abaxillare Baur, 1925 チアパスドロガメ
  • Kinosternon scorpioides albogulare (Duméril & Bocourt, 1870) ノドジロドロガメ
  • Kinosternon scorpioides carajasensis da Cunha, 1970 カラハスドロガメ(基亜種のシノニムとする説もあり)
  • Kinosternon scorpioides scorpioides (Linnaeus, 1766) アマゾンドロガメ
  • Kinosternon scorpioides seriei Freiberg, 1936 アルゼンチンドロガメ(基亜種のシノニムとする説もあり)

生態[編集]

河川などに生息する。乾季には泥中で休眠する。

食性は雑食で、魚類両生類昆虫類甲殻類藻類などを食べる。

繁殖形態は卵生。

人間との関係[編集]

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。種全体としては流通量は少なくないものの、亜種分けされずに販売されていたり他種と混同されて販売されることもある。アクアテラリウムで飼育される。飼育下では人工飼料や乾燥飼料にも餌付く。性質が荒く協調性に欠けるため、基本的に単独で飼育する。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1 アメリカ大陸のミズガメ』、誠文堂新光社2005年、104-106頁。
  • 千石正一 「Reptiles&Amphibians Gallery ドロガメ」『月刊アクアライフ』172号、マリン企画、1993年、213、215頁。
  • 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、175頁。
  • 安川雄一郎 「北米のドロガメ科2 北米産ドロガメの仲間」『クリーパー』第10号、クリーパー社、2001年、6頁。